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台湾旅行に行くなら訪れたい「国立中正紀念堂」
「中正紀念堂」は、台湾の初代総督である蒋介石を記念して造られました
台湾を代表する観光地でもあり、歴史的にも重要な場所です
しかも中正紀念堂は本堂内部も無料で見学できるのです
龍山寺を訪れた後、続いて中正紀念堂へとやってきました
やはり台湾・台北観光では龍山寺も中正紀念堂も外せない観光スポットですからね
ちなみに中正紀念堂の中国語読みは「ゾンジェンジーネンタン」と言うらしい
台湾旅行でぜひ寄りたい「龍山寺」は台北最強パワースポット!参拝方法から台湾式おみくじのやり方まで中正紀念堂へ行くには台北の地下鉄MRTを利用するのが便利でわかりやすいです
中正紀念堂駅の出口5は青と白で中正紀念堂をイメージした造りになってるんですね
MRTの最寄駅は「中正紀念堂駅」
中正紀念堂の最寄駅はそのまま「中正紀念堂駅」です
MRTのレッドライン(淡水信義線;赤線)か、グリーンライン(松山新店線;緑線)を利用します
台北駅からはレッドラインで2駅(約5分)です
「出口5」から出るとすぐ隣が中正紀念堂です
バスを利用する際は「中正紀念堂站」バス停でおります
実は龍山寺から中正紀念堂へと向かうとき、Googleではバスでの移動ルートが出たんですが、どっち方面だ?とバス停でウロウロしてたらめちゃ日本語が堪能な台湾のお兄さんに、「バスはちょっとややこしいから地下鉄の方がいいよ」と教えてもらいました
日本で働いてて長期休暇で台湾に戻っていたところだったらしい
道案内をしてくれたらちょっと離れたところからそっと見守っててくれました
台湾の人、めっちゃ優しい
今回の台湾旅、かなり台湾の人たちに助けてもらってたなぁ
地下鉄やバスの移動はちょっと……という方は、台北駅からはタクシーで10分ほどで着きます
中正紀念堂は台北市内のほぼ中心部に位置してるので台北101や士林夜市など他の観光スポットからもアクセスしやすい場所です
あと台北市内をめぐるツアーなどを利用するのも便利ですね
台湾・台北の代表的観光スポットである「中正紀念堂」
この中正紀念堂は中華民国の初代総統の蒋介石を記念して逝去から5年目の命日である1980年4月5日に一般開放されたという建物です
中正紀念堂は、総統府や台北賓館、外交部など国の重要な施設が建ち並ぶ中生区の一等地に建てられているんです
台湾において蒋介石は相当重要な人物ということなんでしょうね
蒋介石はどんな人か
蒋介石は清を滅ぼし中華民国を建国した孫文の後継者で、中国国民党の党首として中国本土を統治し中華民国の初代総統となる
しかしながら1949年に中国共産党との内戦に敗れ、国民政府とともに台湾へと逃れるのです
ちなみにその後の中国は中国共産党が中華人民共和国を作り毛沢東が国家主席となったんですね
現在も中国共産党の統治が続いてますね
まぁそんなこんなで台湾へとやってきた蒋介石は一党独裁として長らく台湾を統治したんです
蒋介石は経済面においては台湾の発展に大きく貢献したものの、政治面では独裁的であったりと、現在の台湾社会では、蒋介石に対する評価はなかなか複雑なようです
中学・高校時代の歴史の教科書で学んだ記憶のある蒋介石ですが、うっすらと孫文→蒋介石→毛沢東という流れしか覚えてなかったな……
中正紀念堂の「中生」は蒋介石の名前
蒋介石を記念して造られた建物の名前がなぜ「中正紀念堂」?
と疑問なのですが「中生」というのは蒋介石の名前なんです!
日本では蒋介石で覚えてると思うんですが、台湾や中国では「蒋中正(=蒋介石)」の字の方が一般的らしい
MRTの中正紀念堂駅の5番出口を出て、右へ進むと中正紀念堂前の自由広場に出ます
「自由廣場」と書かれた巨大な白い門が見えてきました
高さ30メートルもある5連のアーチが連なった中正紀念堂の正門
近くで見ると、うん、でかいねぇ
道路側からだと真ん中のやや大きいアーチ越しに中正紀念堂がバッチリ見えるそうです
その情報は後で知ったのでその光景を押さえられなかったんですよね……
もしまた台湾へ行く機会があればその時はっ!
しかも夜にはライトアップもされるそうです!それも是非見たいですね!
時代とともに名前が変わった「自由広場」
中正紀念堂を囲む広大な広場は「自由広場」と呼ばれ、さまざまなイベントやコンサートが行われ、週末には音楽やダンスパフォーマンスなども行われていて、観光客だけでなく地元の方も多く集まる場所です
もともとは「大中至正広場」と呼ばれていたのですが、台湾の民主化が進む中、2007年に「自由広場」へと改名
正面の青と白の門も、かつては「大中至正門」と呼ばれていて、門にも「大中至正」と書かれていたのだけど、こちらも「自由廣場」へと変更されたんだそうです
中正紀念堂のある自由広場には、白亜の正門と、さらに両サイドに「国家戯劇院(National Theater)」と「国家音楽庁(National Concert Hall)」があります
コンサートや演劇など様々なイベントが催されていて、入場券は建物入り口でも販売してますが、オンラインでも購入できるみたいなので演劇や音楽に興味のある方はこちらも訪れてみてはいかがでしょうか
建物だけでも見応えありそうな感じです
上の写真は中正紀念堂向かって左手にある「国家音楽庁(National Concert Hall)」
こちらが「国家戯劇院(National Theater)」
いや〜でかいよね〜そしてなんというか絢爛豪華!
中正紀念堂本堂から見た景色ですが、本堂を挟んで左右に建物があるんですね
この作りは中国・北京にある「天壇」を意識して造られてるんだそうです
天壇は中国・北京の南側にある15世紀に作られた皇帝の祭祀施設。明・清時代の皇帝が毎年天を祭り、五穀豊作を祈った場所で、故宮(紫禁城)と並ぶ北京のシンボル。世界遺産
「国家戯劇院(National Theater)」と「国家音楽庁(National Concert Hall)」から中正紀念堂まで伸びる道?広場?の民主大道
民主大道を歩いて中正紀念堂へと向かうのですが、まぁ遠い!
そして当たり前だけど日差しを遮るものがないから暑い!
4月後半でも夏のように暑いので、中正紀念堂へ行く際は冬以外は日差しと暑さと熱中症対策をお忘れなく!
正門から中正紀念堂本堂までは600メートルくらい、歩いてまぁ7〜8分?
ただ4月後半でももんのすごく暑かったから永遠に辿り着かないかと思うくらい遠く感じた……
やっと本堂!
中正紀念堂の高さはなんと70m!
中正紀念堂の敷地の総面積は25万㎡(平方メートル)、東京ディズニーランドの約半分の広さというなんとも広大な敷地なのです
サッカー場だと25個は入るという広さ
本堂自体の広さは約1万5千m²だそうです
そりゃぁ遠いわ、歩くわ……
中正紀念堂の建物は白い大理石と鮮やかな青い八角形の屋根が特徴
八角形の屋根は中国・北京の天壇(てんだん)を模したもので孫文の提唱した八徳「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」を表しているのだそうです
堂内へと続く3層の大階段がありますが、これも孫文が唱えた三民主義「民族主義・民権主義・民生主義」を表しているのだとか
さらに正面の階段は89段あり、蒋介石の享年89歳を表しているそう
さらにさらに本堂の3層になってる基礎部分は正方形で造られていて、これも蒋介石の名前の「中生」を象徴していると
あと外観の青色の屋根と白い大理石の青と白は中華民国の国章「青天白日」を表しているのです
(「青天白日」は中国国民党の党章でもあります)
階段の真ん中には国章の太陽のマークがあります
天壇は中国・北京の南側にある15世紀に作られた皇帝の祭祀施設。明・清時代の皇帝が毎年天を祭り、五穀豊作を祈った場所で、故宮(紫禁城)と並ぶ北京のシンボル。世界遺産
中正紀念堂の本堂内には高さ6.3メートルと巨大な蒋介石の銅像があります
蒋介石の坐像は彼の故郷である中国を向いて座っているのだそうです
銅像の上には、蒋介石の基本政治理念の
- 倫理
- 民主
- 科学
が記されていて、銅像の土台に記されているのは蒋介石の遺言です
蒋介石の銅像の左右、というか両サイドの壁にある文章は蒋介石の直筆の文字をかたどったものだそうです
なかなかに達筆です
そして天井には国章の「青天白日」の紋章が描かれてますよ!
堂内の空間はアメリカのリンカーン記念堂を参考にしているそうで、壁面の大理石はリンカーン記念堂と同じものをアメリカから運んだらしい
中正紀念堂で絶対に見ておきたいのが衛兵交代式!
中正紀念堂にある蒋介石の銅像は衛兵に守られているのです
護衛の衛兵さんは台湾の陸・海・空軍から選出された衛兵たちで、銃剣を手に直立不動の姿勢で蒋介石の護衛にあたってるんですね
定刻が来ると次の衛兵と入れ替わるのですが、衛兵の交代に合わせて衛兵交代式が行われるのです
衛兵交代式は旧正月の大晦日と元日、及び本堂のメンテナンスの時以外、毎日朝9時から17時まで1時間ごとに行われます
ちなみに衛兵さんの軍服の色でどの郡に所属しているかを見分けることができるのです
- 陸軍→緑
- 海軍→夏は白、冬は濃紺
- 空軍→青
自分が見に行った時の衛兵さんは白い軍服だったので海軍さんですね
いやほんと置物なのか?ってくらい微動だにせず、ピシッとされてます
蒋介石の像を挟んで両サイドに衛兵さんが立っておられたので反対側にもいらっしゃいますよ
ただ残念ながらこの光景はもう見れないのですよね……
中正紀念堂といえば必見の衛兵交代式!
だったんですが、残念ながら2024年7月14日をもって廃止となってしまったのです……
中正紀念堂の衛兵交代式が廃止になってしまった理由は、民主進歩党(民進党)による政権見直しの影響で、個人崇拝や権威崇拝につながるという観点から廃止ということになってしまったらしい
中正紀念堂を象徴する観光客にも人気のある伝統ある儀式だっただけに流石に全てを取りやめというわけでもないらしい
新しく「儀仗隊による屋外行進」が実施されることになったんだそうです
儀仗隊は3人1組で中正紀念堂の1階左右の門から2班に分かれて記念堂に沿って屋外へ移動、民主大道に向かって行進
長年続いた中正紀念堂の「衛兵交代式」は、「儀仗隊による屋外行進」に代わりました
義状態による屋外行進も、毎日9時から17時まで1時間ごとに定刻に行われます
- 9:00
- 10:00
- 11:00
- 12:00
- 13:00
- 14:00
- 15:00
- 16:00
- 17:00
行進の所要時間は15分ほど
屋外のため雨天時は中止になるそうです
この真ん中の大きな道が民主大道なのでこちらへ向かって儀仗隊の行進が行われるのかな?
実は、ですね……
中正紀念堂の衛兵交代式……
見れなかったんですよっ……
中正紀念堂に着いたのが10時45分くらい、11時ちょっと前
やべ〜間に合わんかも……という気持ちと暑さと中正紀念堂正面の階段にだいぶ心が折れかけたのですが……
なにせこの階段です
めっちゃ心挫いてきます
ただ何やら聞こえる……
儀仗隊の行進が行われているような音が聞こえる!
と、俄然元気に
残りの階段を一気に駆け抜けました!
そしてようやく辿り着いた本堂!
そこで目にしたものは!
……
……
人の壁、また壁
たくさんの人の背中越しに、遠〜くにおそらくは儀仗隊の方が掲げる銃剣らしきものが見えた……
まぁね1時間おきに行われるのでそのまま中正紀念堂で待つのもありでしょう
ただ、午後から九份へ行くツアーに申し込んでいるのでそんな時間はない……
そして結果……2度と衛兵交代式を見る機会は失われてしまった……
中正紀念堂といえば見逃せない人気の衛兵交代式なんだからそりゃ見物客もいっぱいいるに決まってるじゃないか……
始まる前には来て場所取りをしておかねばならんだろう……
なぜそこの考えが抜け落ちてしまったのか……
まぁ今は儀仗隊の行進に変わったので場所も中正紀念堂本堂内よりは広いであろうけれども、見やすい場所はあるだろう
中正紀念堂の儀仗隊の行進を見に行かれる方はぜひ早めの行動をオススメしますよ
せっかくなので中正紀念堂本堂を正面から見上げてみました
いやぁこうしてみるとデカさがより伝わるかな
中正紀念堂の見所でもある蒋介石の銅像がある本堂
めちゃ頑張って建物正面の大階段を登ったのですが、なんとエレベーターがあります!
もちろん階段を登っても全然OK
登り切った達成感&爽快感はあります
でもめちゃくちゃしんどいです
最初からエレベーターがあるってわかってたらきっとエレベーターで登ったでしょう
建物の横から内部に入れる場所がありまして、そこからエレベーターに乗ると4回の蒋介石の銅像まですぐです
本堂から見下ろしてみましたが、なっかなかの高さです
この高さを上り切るのはまぁまぁ元気と体力が入りますよ♪
中正紀念堂の建物内には、蒋介石の生涯や功績について紹介する「蒋公文物展視室」や、蒋介石に関する書物・視聴覚教材が利用できる「中正紀念図書館」、台湾の歴史に関する貴重な品々を鑑賞できる展示室もあります
1階の「文物展示室」には記念執務室があり、座った蒋介石の蝋人形が展示されてるそうです
他にもギャラリーやフードコート、お土産屋さんも入ってるので、時間に余裕がある方はじっくり見学してみてはいかがでしょうか
台湾の観光地・中正紀念堂の穴場?おすすめかもしれない写真撮影スポット中正紀念堂を訪れる際は気をつけておきたい注意点、マナーがあります
- 記念堂内での飲食は禁止(ガムやアメもだめ)
- 記念堂内で大声で騒ぐのはNG
- 衛兵のお触り禁止!(撮影はOK)
- 衛兵業務の妨げになる行為は禁止
まぁ台湾は地下鉄の者にもホームの飲食禁止なので、観光地でも飲食NGなとこは多いのかもしれませんね
衛兵さんや建物の撮影はOKです
動画もOK
ただし撮影NGの表示がある場所はもちろんダメですよ
名称 | 中正紀念堂(Zhōngzhèng jìniàn táng / ジョンジェンジーニェンタン) |
住所 | 台北市中山南路21号 |
入場料 | 無料 |
開館時間 | 中正紀念堂 9:00〜18:00 自由広場 5:00〜24:00 |
休館日 | 年中無休 |
儀仗隊の行進 | 9時から17時まで1時間毎 ※雨天中止 |
アクセス | MRT(地下鉄)「中正紀念堂駅」下車、出口5から出てすぐ |
TEL | 02-2343-1100 |
URL | http://www.cksmh.gov.tw/(中国語・英語・日本語) |
- 2024年4月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
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