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台湾に来たならまずは訪れたい台北にある「龍山寺(ロンシャンスー)」
「台北101」「国立故宮博物院」「中正紀念堂」と並ぶ台北の「四大外国人観光地」でもあります
龍山寺は台湾で最も有名で歴史的な寺院の一つで、神様のデパートとも呼ばれるくらいたくさんの神様が祀られている台北最強のパワースポットです
龍山寺の読み方は「ロンシャンスー」
龍山寺の創建は今から約270年前の1738年で台北最古の寺院
福建省泉州から渡ってきた漢民族の人々によって創建された寺院で、福建普江安海龍山に祀られている観世音菩薩の分霊を祀るために寺院を建立したのが始まりらしい
龍山寺は1815年の大地震や、1867年の暴風雨、さらには1945年の空襲など、自然災害や戦争で幾度も被害を受けたものの、そのたび地元の人々の努力により、伝統的な建築様式を守りつつ何度も修復され守られ続けてきたお寺です
龍山寺のガイドによると、第二次大戦中の1945年、正殿が空襲により全壊した際も本尊の観世音菩薩だけは蓮華座に鎮座したまま荘厳なお姿を見せたそうです
しかもそれまで空襲に見舞われると住民たちは菩薩様の蓮華座の下に隠れていたそうですが、空襲前夜、避難住民たちは蚊に耐えられず次々と帰宅したため、誰も被害に遭わなかったという
まさに菩薩様の御加護のおかげと信じ、それ以来、観世音菩薩様は霊験あらたかな神様としてさらに敬われるようになったそうです
龍山寺は三進四合院という中国の伝統的な建築様式で、2018年には台湾の国定古跡に認定されています
塀に囲まれた敷地の真ん中に中庭を配し、中庭を取り囲むように敷地の四方に建物を建てる中国の伝統的な建築様式
貧富の差や規模の大きさによって、様式が一進~五進まであるらしい
キングダムとか見てるとわかりやすいかも
龍山寺は地下鉄MRT龍山寺駅のすぐ近く
台北駅からは板南線(ブルーライン)で約5分
1番出口を出るともうすぐ龍山寺です
台湾鉄道TRAを利用する場合は 「萬華駅」 が最寄り駅でで、龍山寺までは徒歩約7分ほど
この辺りは萬華地区と呼ばれる台北市でもかなり古い街で、仏具街や薬草街、骨董街、伝統市場などがあり下町風情がかなり濃厚な場所でもあります
「萬華駅」から歩くと台湾の下町の雰囲気を感じられますよ
龍山寺の向かいの公園からは大きな山門がよく見えます
近くで撮ろうと思うとめちゃめちゃでかいんですよ
でかいな……
龍山寺を囲む外壁の装飾もなかなか素敵です
前殿(三川殿)の前にて
建物の装飾がすごい!
屋根の上の龍が可愛い
龍山寺(ロンシャンスー)の御本尊は観世音菩薩様
俗に観音様と呼ばれる仏様ですね
第二次大戦中、正殿が砲撃を受けて全壊したさい、観音菩薩像だけが蓮華座の上に無事鎮座されていたことから「霊験あらたかな仏様」と呼ばれてます
龍山寺(ロンシャンスー)には御本尊の観音菩薩様をはじめ、なんと100以上の神様が祀られています!
元々は仏教のお寺だった龍山寺ですが、儒教や道教と混じり合い、結果、今では100以上の神様がいらっしゃる巨大寺院になってます
メイン?の神様方だけでもこれだけいらっしゃいます
本殿(円通宝殿)に祀られているのは仏教の神様
- 観世音菩薩……いわゆる観音さま、人々の声を聞き苦悩から救済する菩薩
- 文殊菩薩……知恵を司る菩薩さま、お釈迦さまの脇侍として普賢菩薩とともに祀られることが多い
- 普賢菩薩……慈悲と理性の菩薩さま、白い像に乗ったお姿で表されることが多い
- 韋駄護法……別名・韋駄天、とても足が速い神様
- 伽藍護法……寺院を守護する神様
- 十八羅漢……お釈迦さまの弟子の中でも最も秀でた者。十六羅漢に、慶友・賓頭廬、または大迦葉・軍徒鉢歎を加えたものとされるが経典により多少差異がある
後殿に祀られている神様は道教の神様
学問や商売、子宝、恋愛などの分野によって分かれてるみたいです
- 大魁星君……北斗七星の柄杓の形の4つ目の星を指し、学問を司る神様
- 文昌帝君……文章・学問・出世を司る神様
- 馬爺……文昌帝君の愛馬で、出世を象徴する神様
- 紫陽夫子……宋代の儒学者・朱熹
- 福德正神……土地を管理する神様
- 城隍爺……城郭都市の守り神、善悪と賞罰の判断を司る冥界の官吏
- 龍爺……天候を支配する神様
- 水仙尊王……海と貿易の神様
- 太陽星君……太陽神、恵みをもたらす神様
- 天上聖母……中華圏の代表的な海の神様
- 太陰星君……月の神様、美しさや慈しみを司る神様
- 註生娘娘……安産・育児を司る神様
- 池頭夫人……安産にご利益のある神様
- 十二婆者……註生娘娘の従神
- 三官大帝……天界・冥界・海の3つの世界を管理する3人の神様
- 関聖帝君……三国時代の蜀漢の武将・関羽、商業界の守り神でもある
- 地藏王菩薩……衆生救済の象徴
- 月老神君……月花老人、月老とも呼ばれる縁結びを司る神様
- 華陀仙師……医術と薬の神様
さらに三川殿と呼ばれる前殿には
- 薬師如来
- 釈迦如来
- 阿弥陀仏
も祀られています
メインの神様だけでもめちゃくちゃたくさんいらっしゃいますね
神様大集合的な
ざっくり気になるご利益別にまとめて見るとこんな感じかな
- 学問……⑧文章帝君(後殿右側)
- 合格祈願……②文殊菩薩(正殿真ん中)
- 恋愛……㉔月花老人(後殿左奥)
- 厄除け……③普賢菩薩(正殿真ん中)
- 商売繁盛……㉒関聖帝君(後殿左側)
- 家内安全……⑯天上聖母(後殿真ん中)
- 病気平癒……薬師如来(三川殿と呼ばれる前殿)
- 全般……①観世音菩薩(正殿真ん中)
よくある願い事はこんな感じかな
とにかく龍山寺には神様たくさんいるから、自分の願い事にご利益のある神様がきっといると思います
台湾の龍山寺のお参り方法は、仏教や道教の要素が融合しているため日本の寺院の参拝方法とは異なります
一番手前の大きな山門をくぐると広いスペースがあり滝や池があります
反対側の池には鯉が泳いでいました
そして池の真ん中には登り龍かな
竜のお口が噴水になってる
広場の向こう側の壮麗な建物が龍山寺の前殿・三川殿ですね
寺院内へは右側の「入口」と書かれた門から入り、出るときは左側の「出口」から出ます
龍山寺では入り口と出口が決まってます
正門(中央の門)は神々の通り道とされているので、参拝者は左右の門から出入りしますよ
まぁ正門は柵があるので通ることはできませんが
龍山寺の参拝順序
- 龍山寺院内へは右側の竜門から入る
- 龍門の敷居はまたいで左足から入るのが作法
- 右手の売店で線香やお供物(果物や花など)を買う
(供物を用意しなくても「香油箱」か「功德箱」と書いてある賽銭箱に浄財を入れるのでもOK) - 三宝仏が祀られた三川殿(前殿)へ
- 手を合わせ神様に自己紹介(名前、生年月日、現住所を伝える)し、頭を3回下げる
- 正殿に進み、御本尊・観世音菩薩にお参りする
- 本殿の右側から後殿に向かい、右から順に反時計回りに参拝
- 出口は左手の「虎門」から帰る
以前は各神様にお参りをし、それぞれの香炉に線香を1本お供えするという参拝方法だったそうですが、現在は香炉が1つだけになってます
お線香は売店の近くに「点香区」という線香に火をつける場所がありますよ
龍山寺の入り口にも参拝順路が書かれた看板もありますし、日本語の案内チラシも置いてあります
まぁ基本的には右から反時計回りに参拝すると覚えておけば
あと観光客だけでなく地元の方もいっぱいいるので人の流れに沿っていけば参拝の順番を覚えてなくても大丈夫かなぁと思います
前殿(三川殿)で神様に自己紹介
香炉の向こう側が三川殿です
まずはこちらで神様に自己紹介します
ちなみに週末だったからか、めちゃめちゃ人がいっぱいです
龍山寺でやりたい台湾式おみくじも三川殿にあります
龍山寺の中庭
真ん中というか正面に見えるのが正殿です
本殿でご本尊を参拝
正殿の御本尊・観世音菩薩様
めちゃめちゃ煌びやかで荘厳
装飾の細かさがすごい!
ズームで撮ってみました
観音様の右側におられる文殊菩薩様と
左側におられる普賢菩薩様
装飾の細かさ煌びやかさが凄い
本殿右側から反時計回りに後殿を参拝
本殿の右側から後殿へ
人がいっぱい
正面が文昌帝君殿ですね
「文昌帝君」は合格祈願のご利益がある学業の神様
合格祈願の際には志望校など具体的にお伝えしましょう
学問の神様へのお供物は「ネギ、大根、包子」が定番らしく、これらは中国語の「賢い」とか「保証」の発音と似てるらしい
縁起を担ぐのはどこの国も一緒かな
GWの台湾は30度超えててめちゃ暑い……
そのためか日陰用の仮説天井がつけられてた
たまに水のミストが噴き出して気持ちいい
こちらが天上聖母
媽祖や天后とも呼ばれる中華圏の代表的な海の女神で、どんな人にもどんな願いにも寄り添い、悩みを解消してくれると言われる神様
お供物のお花がすごかった
ちなみに横浜の中華街にも媽祖(天上聖母)を祀った「横濱媽祖廟(よこはままそびょう)」がありますよ
天上聖母殿の左側が関聖帝君殿
『三国志』で有名な関羽が祀られています
神格化された関聖帝君は、商売繫盛や財運招来、勝負運アップなどにご利益がありますよ
その横にあるのが恋愛運アップで有名な月下老人が祀られている月老庁です
……なんだけど、あまりの暑さと人の多さでぐったりして月下老人で赤い糸をいただいてくるのを忘れました……
また、台湾、行けるかな、行きたいな……
龍山寺にはたくさんの神様がいらっしゃるので、お参り!ご利益!おみくじ〜となりがちですが、建物の装飾も見逃せませんよ
龍山寺は本殿を中心に、周囲を囲むように南に前殿、北に後殿、東に鐘楼、西に鼓楼が配され、全て渡り廊下で繋がっています
上から見ると「回」の字をした構造ですね
龍山寺は自然災害や戦争の影響で何度も修復工事が行われているのですが、1919年の大改修の際には『中国宮殿式廟宇建築』を取り入れ、随所に見事な細工が施されたのです
まず龍山寺の建物で見落としたくないのが前殿(三川殿)の正面にある2本の龍の柱「銅雕龍柱」
台湾では石製の龍柱が一般的だけどこの龍柱は台湾で唯一の銅製なんだとか
龍山寺の見逃せない建築ポイント「中殿の藻井」
柵があるので写真に収めるのは難しかったのですが、本殿の天井を見上げると、螺旋状の藻井(井桁のように木材を組み合わせて貼られた天井)になっていて、龍が螺旋を描いて天に登っていく様子が表現されているのです
仏教の輪廻転生を表しているらしい
他にも見所いっぱいなので龍山寺では建物にも注目したいところなのです
あと封神演義の人物が彫られた柱などもあるらしい、見つけられなかったけど……
龍山寺に来たらやりたいのが台湾式おみくじ
(なんだけれども自分が訪れた時はあまりの人の多さでごった返してて断念しました……)
とりあえず台湾式おみくじのやり方だけでも、次回訪れることができたら今度こそやりたい
台湾のおみくじは無料で引くことができるそうですが、かといって誰でもひけるわけではないという
まずは擲筊(ポアポエ)というポエ占いでおみくじを引いていいかどうか神様にお伺いを立てねばならないのです
- 筊(こう)と呼ばれる赤い三日月型の木片を2つ手に取る
- 心の中で自分の名前、住所、生年月日を告げ、願い事を唱え地面に落とす
- 表と裏が出たらOK、おみくじがひけます
- 2つとも表表や裏裏がでたらNO、おみくじは引けません
- 3回までチャレンジできるので「表裏」がでたらおみくじを引きましょう
- 長い竹棒のくじの束をまとめて持ち上下に振る
- 一番飛び出た棒を取り番号を確認
- この番号のおみくじでいいのか再び神様にお伺いを立てる
- 筊を投げて「表裏」が出ればOK、もし表表や裏裏だったら最初からやり直し!
- おみくじを引いても良いとなったらおみくじの引き出しから自分の番号のおみくじを取る
- 本殿の右側にある「解籤處」へ行き、おみくじの解説をしてもらう
うう〜む台湾ではおみくじを引くのもなかなか大変ですな
しかも本来は筊を投げて「表裏」が3回連続で出るのが必須らしい……とはいえ観光客は急いでるだろうから1回でもOKということらしい
時間があるなら3回連続「表裏」が出るまで挑戦したいような気もする
おみくじには「上上・上下、中中、中下、下下」と書かれてあり、左から順に大吉から大凶を表しているそうです
あとおみくじは中国語です……
ただ週末には日本語ができるスタッフがいるらしく内容を解説してもらえるそうです
台湾のおみくじを引く時の願い事は、1回につき対象が1人で具体的であることが望ましいとのことです
龍山寺は台北でも有数の恋愛運アップのパワースポット
恋愛成就や良縁を願うなら赤い糸伝説で有名な月下老人への参拝も忘れずに
ここでも神様にお伺いを立ててOKをもらえれば赤い糸がいただけます
- 全ての神様にご挨拶してから月下老人へ
- 筊(赤い三日月型の木片)を2つ手に取る
- 心の中で自分の名前、住所、生年月日を告げ、願い事を具体的に唱える
- 赤い糸をもらってもいいかお伺いをたて筊を投げる
- 3回連続で表と裏が出ればOK
(表表、裏裏が出たらやり直し) - OKが出たら箱の中から赤い糸を1つ取る
- 本殿に戻り赤い糸を香炉の上にかざし時計回りに3回まわす
- 財布の中などに入れ毎日身につける
ここでも具体的に念じるのがポイント
いただいた赤い糸は毎日身につけ、他人に触れられないようにすること
月下老人へのお供物は甘いものやチョコレート入りのお菓子が定番だそう
供物の数は必ず2.4.6など偶数で
赤い糸をいただいたらこちらの香炉の上で3回まわしますよ〜
写真だと右奥になりますが、龍山寺の出口付近にはたくさんのお守りや数珠、絵葉書などが売られています
恋愛、健康、仕事からペットのお守りなど実に多種多様なお守りがありますよ
名称 | 龍山寺(ロンシャンスー) |
所在地 | 台北市廣州街211号 |
拝観時間 | 6:00~22:00 |
拝観料 | 無料 |
休業日 | 年中無休 |
TEL | 02-2302-5162 |
アクセス | MRT龍山寺駅1番出口を出て広場を抜けたらすぐ |
URL | https://www.lungshan.org.tw(中国語) |
- 2024年4月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
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