スポンサーリンク
金沢の老舗和菓子店「森八」さんの2階には、江戸時代から使われてきた菓子の木型など千数百点が展示されている「金沢菓子木型美術館」があります
長きにわたり使われてきた歴史ある菓子の木型がずらっと並ぶ様は圧巻です
「金沢菓子木型美術館」は石川県金沢市にある、日本の伝統的な和菓子を作るための木型が展示されているちょっとユニークな美術館です
木型は、和菓子を作る際に生地を型どって形を作る道具で、どうやら寛永年間(1624〜1644)頃にはすでにあったらしく、職人が丁寧に作った木型はそれ自体、美術品のように見応えがあります
木型を使ったお菓子といえば落雁が有名ですけど、他にも干菓子、生菓子、砂糖菓子に焼き菓子の形を整えるためなどいろいろあり、菓子作りにおいて木型は重要な道具で菓子舗にとっては財産とも言える貴重なものでもありますね、たぶん
「金沢菓子木型美術館」では木型だけでなく、和菓子の歴史や製法に関する展示などもあります
和菓子文化に興味のある人は是非訪れてみたい場所でもありますね
「金沢菓子木型美術館」があるのは金沢の老舗和菓子屋「森八」さんの2階です
入館料は200円ですが、同じく2階にある「森八茶寮」をご利用された方や、「落雁作り体験」をされた方は無料で入館できます
【金沢観光】老舗和菓子屋さん「森八」で落雁作り体験「落雁作り体験」では木型を使って作るので、落雁作り&金沢菓子木型美術館と両方体験&見学するのがおすすめですよ
和菓子作りに使われる渋紙
切り絵アートみたいで綺麗
巨大な鯛の木型はおそらく金花糖のものかな
金沢では雛祭りの際に、桃や鯛、海老、竹の子などの型に、砂糖を流し込み、華やかに彩色した金花糖を飾るという風習があります
それにしてもでかいな
こちらは昭和天皇即位の際に献上されたものだそう
見事としか言いようのないくらい細工が細かく美しい
まさに職人技
そしてさらに進むと壁一面に木型が飾られた空間が出現!
これだけの木型を一堂に見ることもないもんな
圧巻
しかも両サイド一面に木型が展示されていてまるで木型のトンネルのよう
しかも天井と通路の奥が鏡になっているので異空間というか木型の宇宙のようななんとも不思議な空間演出になっているのです
なんとも斬新な展示方法ですね
「金沢菓子木型美術館」は2012年にグッドデザイン賞を受賞してるみたいですね
納得な展示空間
この先にもさらに宇宙空間のような広がりのある展示空間があるのですが、これより先は撮影禁止となってましたので是非直接足をお運びいただければと
「森八」さんのYouTubeチャンネルに紹介動画がありました
時代別にこれまたたくさんの木型が展示されていて、実にいろんな種類があって見ていて楽しいです
木型というか和菓子、干菓子とか落雁で植物とか幾何学的な形、あとひな祭りとか季節ものみたいなのはよく見ると思うんですが、竹の子とか大根みたいなのもあれば、手毬や独楽などかわいいのもあるし、御所車とかすごい立派なものがあったりと素晴らしき職人技に思わず見入ってしまいますよ
もちろん「森八」さんと言えばな代表的な菓子『長生殿』の木型もありました
「金沢菓子木型美術館」の展示室の出口付近に豆知識が見れるパソコンがあり、そこでクイズがあります
で、全問正解するとキーワードが表示されるので、そのキーワードを1階店舗で店員さんにお伝えすると、
- 縁起小判
- 金沢菓子木型美術館入館券(期限あり)
がもらえますよ
縁起小判は、100年以上前に製作された菓子木型から形を写した縁起物だそうです
「森八」さんの創業は寛永2(1625)年と歴史も古く、金沢の菓子文化を築き上げてきた金沢を代表する和菓子屋さんでもあります
「森八」さんの代表銘菓でもある『長生殿』は日本三大名菓のひとつともいわれ、これは加賀藩3代藩主前田利常の命で作られ、茶人・小堀遠州が名付けた由緒あるお菓子なのだとか
ちなみに石川県金沢は全国でもお菓子、特に和菓子の消費量が常に上位にランクインするくらい和菓子が日常に溶け込んでます
というのも江戸時代、加賀藩前田家は百万石ということもあり幕府に常に監視されていたため、幕府に対し反逆心などありませにょ!ということをアピールするため茶の湯や能楽、工芸などの文化面に力を入れていたのです
結果、和菓子文化や工芸文化が花開いていったという感じでしょうか
和菓子文化に興味がある方も、金沢土産を求めて「森八」さんへ来られた方も、ちょっとお二階まで足を伸ばして「金沢菓子木型美術館」もご覧になられてはいかがでしょうか
名称 | 金沢菓子木型美術館 |
所在地 | 石川県金沢市大手町10-15 森八本店2階 |
開館時間 | 9:00〜17:00 |
休館日 | 年中無休(元旦,2日のみ休業) |
入館料 | 大人200円、中学生以下100円 |
駐車場 | あり |
アクセス | 金沢駅から北鉄バス約15分「橋場町」下車徒歩約1分 |
TEL | 076-262-6251(森八本店) |
URL | https://www.morihachi.co.jp/honten_museum |
SNS | Instagram、Twitter |
オンラインショップ | https://morihachi-shop.com |
- 2023年12月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
- もし掲載内容に誤りがありましたら、大変お手数ですがご指摘いただけると幸いです。
- 写真の無断転用はご遠慮ください。