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『石垣の博物館』とも呼ばれる金沢城。
「玄人好みのする石垣」と言われる石垣があるのが金沢城・二の丸北面の石垣。
「粗加工石積み」の中では最も完成されたものとまで言われてます。
金沢城二の丸北面の石垣は、菱櫓の角から西側へと伸びる内堀沿い。
金沢城を訪れる多くの人は「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」までは見るものの、菱櫓の先へまで行く人がほとんどいないんですよね。
菱櫓の先にある「二の丸北面」もですが、さらにその先にも見どころスポットがあるのでちょっともったいないなと思います。
ぜひともお時間あるなら奥の方までずずずいっと行ってみましょう。
二の丸北面の石垣は、形や大きさをそろえた粗加工石が積まれてます。
「打込みハギ」または「粗加工石積み」と呼ばれる技法で、この手法の中では最も完成されたものと言われているそうです。
加賀藩でも屈指の穴太(石垣職人)後藤彦三郎は「城内でも指折りの石垣」と褒め称えたそうですよ。
こちらが絶賛された二の丸北面の石垣。
かつて石垣の上には、二の丸表能舞台の楽屋に使われた長屋が建っていたんだそうです。
石垣部分だけアップにしてみましょうか。
「粗加工石積み」は石川門の石垣でも使われています。
この左側の部分です。
ここが同じ「粗加工石積み」です。
二の丸北面の石垣と比べてみると……
全然違いますね!
粗加工石は表面や角を加工したものなので、野面積みに比べれば隣の医師との接合部分が増えます。
つまり隙間が少なくなる。
隙間が少なくなれば、その分石垣を登る際の取っ掛かりが減るため、敵兵が登りにくくなるため防御力が上がります。
とはいえ、粗加工なので、石川門の石垣を見てもわかるように、石の大きさはバラバラですよね。
一方の二の丸北面の石垣は、大きさも形もほぼ揃ってる!
まるでレンガでも積んだかのように揃いすぎじゃない!?
これほんとに粗加工なの?
ってくらい整ってて美しいですね!
なるほど確かに最も完成された「粗加工石積み」です!
造られたのは寛永8年(1631)頃で、寛文8年(1668)に改修され、現在は寛文8年の姿だそうです。
二の丸北面の内堀には桜の木が植えられていて、春には桜並木になるのです。
それは見事なものですよ。
兼六園や石川門の桜も美しいのですが、こちらも綺麗ですよ。
そして意外と人も少ないのでゆっくり堪能できるのもおすすめなのです。
二の丸北面の内堀の向かいには、かつては四十間長屋があったそうです。
今は芝生になってますが。
二の丸北面の堀を進むと管理事務所があって、お手洗いと休憩場所にもなってます。
ちょうど新丸広場の上にあるので、新丸広場や大手門が見渡せますよ。
所在地 | 〒920-0937 石川県金沢市丸の内1 |
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開園時間 | [3月1日~10月15日]7:00~18:00 (退園時間) [10月16日~2月末日]8:00~17:00 (退園時間) |
休園日 | 無休 |
入園料 | 無料 |
ライトアップ | 毎週金曜日・土曜日、祝日の前日など(その他、観桜期や紅葉期など) 日没から午後9時まで 無料 |
駐車場 | なし |
アクセス | バス「兼六園下」下車徒歩約3分 |
問合せ | 076-234-3800 |
URL | http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/ |
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