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金沢城といえば、日本3名園の一つ「兼六園」に隣接する「石川門」が有名ですね。
金沢観光で金沢城を訪れる多くの人が見にくるのも「石川門」。
ですが、金沢城にはお城、藩主の住まうエリアを守るための重要な門が3つあるのです。
そのうちの1つが「石川門」。
そして平成に入って復元された「河北門」と「橋爪門」。
この3つの門を「金沢城三御門」と呼んでます。
金沢城は加賀百万石を築いた加賀藩主・前田家の居城です。
金沢城三御門とは、藩主の住まう二の丸を守るために、三の丸の周囲に設けられた
- 河北門(かほくもん)
- 石川門(いしかわもん)
- 橋爪門(はしづめもん)
の3つの城門のこと。
加賀藩初代藩主・前田利家は、5層の大きな天守を建てたと伝えられているのですが、慶長7年(1602)に落雷により焼失してしまったのです。
その後、天守が復元されることはなく(初期は財政が苦しかったとか、もし天守を再建するとなると徳川幕府から目をつけられるかも、といった理由があったらしい)、本丸には御殿が建てられました。
ただ本丸御殿も、元和6年(1620)と寛永8年(1631)の2度にわたる火災で焼失しまして、その後は二の丸へと藩主の住まいが移され、二の丸御殿が造られます。
なので金沢城における重要な場所は二の丸になるのですね。
河北門・石川門・橋爪門の三御門は、二の丸御殿を守るための大事な門だったのです。
金沢城の大手門側の新丸から三の丸へと入る場所に設けられたのが「河北門」。
これは新丸側から見た河北門です。
江戸時代は大手門がお城の正面にあたりますので、お侍さんたちは大手門から新丸を抜け、河北門へとやってきます。
金沢城内の三の丸側から見た河北門。
河北門は、明治時代に旧陸軍により撤去されてしまいました。
そのため現在ある河北門は平成22年(2010)年に復元されたものです。
【金沢城石垣めぐり】金沢城の実質的な正門だった「河北門」おそらく多くの人がイメージするであろう金沢城のシンボル「石川門」。
石川門は実は搦手門にあたるため、裏門になるのです。
お城の庭である兼六園との出入り口に設けられた石川門。
現存する石川門は、天明8年(1788)に建てられたもので、三御門の中で唯一残る江戸時代の建物です。
重要文化財にも指定されております。
【金沢城石垣巡り】金沢城のシンボル「石川門」は左右で積み方の違う石垣にも注目金沢城の中程にある橋爪門は、三の丸と二の丸をつなぐ門。
三御門の中でも、藩主の住まうエリアへと続くため、門の手前には内堀もあり、さらに門内には番所まであるという最も厳重な城門です。
三御門の中で一番大きな門でもあります。
橋爪門は、明治14年(1881)の火災で焼失してしまっていましたが、
平成13年(2001)に「一の門」が復元、
平成27年(2015)に「二の門」と「枡形二重塀」が復元され、
「橋爪門」が134年ぶりに再建されました!
ついに金沢城三御門が揃い踏み!
資料をもとに史実に沿って再建されているので、まさに江戸後期の三御門の景観が蘇ったのであります!
【金沢城めぐり】「橋爪門」は金沢城の中心・二の丸御殿への正門金沢城の三御門(河北門・石川門・橋爪門)は、
- 高麗門形式の「一の門」
- 櫓門形式の「二の門」
- 石垣と塀で囲まれた「枡形」
と同じ造りになっています。
大きさがそれぞれ異なっていて、
一の門の門幅は「石川門→河北門→橋爪門」の順にやや大きく、
枡形の面積は「河北門→石川門→橋爪門」の順に大きくなってるそうです。
それぞれの門の役割や大きさの違いを意識しながらお城をめぐるとまた楽しいですよ。
所在地 | 〒920-0937 石川県金沢市丸の内1 |
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開園時間 | [3月1日~10月15日]7:00~18:00 (退園時間) [10月16日~2月末日]8:00~17:00 (退園時間) |
休園日 | 無休 |
入園料 | 無料 |
ライトアップ | 毎週金曜日・土曜日、祝日の前日など(その他、観桜期や紅葉期など) 日没から午後9時まで 無料 |
駐車場 | なし |
アクセス | バス「兼六園下」下車石川門経由徒歩約5分 バス「香林坊」下車玉泉院丸口経由徒歩約7分 バス「尾張町」下車大手門口経由徒歩約15分 |
問合せ | 076-234-3800 |
URL | http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/ |
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