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金沢城内部への実質的な正門だった「河北門」。
明治時代に撤去されてしまったのだけど、絵図や古写真を元に復元整備され、平成22年(2010年)4月24日に再び「河北門」として金沢城内に復活したのであります。
新たに復元整備されたということもあり、この「河北門」、なんと2階の櫓内部に入れます!
しかも無料です!
金沢城の正面玄関は「大手門」です。
日本のお城の正面は「大手門」が基本です。
大手門から来るとまずは河北門一の門を通り、
さらに二の門を抜けると、ようやく金沢城内に入れるのです。
ちなみに復元された「河北門」は、安永元年(1772)に再建され、明治まで存続していた「河北門」の姿です。
【金沢城石垣めぐり】金沢城の実質的な正門だった「河北門」これが金沢城内から見た「河北門」。
大手門から見るのとまるで印象が違いますね。
2階の櫓内部へは、河北門の横にある階段を登って行きます。
長いスロープになってるとこもあるので、車椅子の方でも入れますよ。
河北門へと向かう河北坂から見た、河北門の2階櫓部分へと入る階段。
下から見上げると、これ狙われたらひとたまりもねーなって感じです。
階段から河北門一の門を見下ろすとこんな感じ。
狙い撃ちって感じですね。
さらに新丸広場も一望できるのです。
かなり見晴らしいいですよ、ここは。
河北門2階の櫓内部はなんと無料で見学できます!
内部の壁や床などには、ヒノキの一種である能登ヒバが使われてます。
櫓の内部では、河北門の復元工事の様子が、映像や資料、動画で説明されてます。
河北門を紹介してるこのタッチパネルもなかなか面白いですよ。
どんな構造になってるのか、とか視覚的にわかりやすく紹介されてますよ。
だいぶマニアックな内容もありましたけど。楽しいです。
復元の際に参照された絵図や古写真、文献なども映像で見れますよ。
戸室石を使った石垣積みとか、漆喰仕上げの白壁の左官職人の作業風景とか。
パネルを使った説明もありました。
そしてなんと内壁がどんな風に塗られていったのかの、構造の断面図まで!
これはなかなか興味深いし、わかりやすいですよ!
外壁の漆喰の塗りの構造もありましたよ!
石垣の切込み接ぎの工程を説明したパネル。
床板の下の石垣が見えるようになっているところも。
ここはなんと石垣を千切りという鉛でつないでるとこですね。
2階にある出窓のようなとこは出窓型石落とし。
なんと実際に上から覗けるようになってるのです!
もちろん危なくないようにガラスがはめ込まれて、ロープもありますけど。
こんな感じで。
でも結構近くで見れます。
ちなみに「石落とし」は、敵が攻めてきたときに迎撃するための防御設備です。
敵が来たら真上から攻撃します。
「石落とし」という名前だけど、実際は石を落としたんじゃなくて、鉄砲で撃ったらしいですが。まぁ確かにこの幅じゃ石は落としにくいし、攻撃力もそんな高くないよな。
格子窓からも結構外がよく見えます。
いい感じに人がやってきました!
なるほどこんな風に見えるのか。
まさか道ゆく人も上から狙われてるとは思ってないでしょうね。(笑)
出窓の出っ張りの横窓の格子からも案外よく見えるもんですねぇ。
河北門は石川門から入るとすぐ目の前にある門なので、ぜひこちらにも足を運ぶといいと思いますよ。
<金沢城>
所在地 | 〒920-0937 石川県金沢市丸の内1 |
---|---|
開園時間 | [3月1日~10月15日]7:00~18:00 (退園時間) [10月16日~2月末日]8:00~17:00 (退園時間) |
休園日 | 無休 |
入園料 | 無料 |
ライトアップ | 毎週金曜日・土曜日、祝日の前日など(その他、観桜期や紅葉期など) 日没から午後9時まで 無料 |
駐車場 | なし |
アクセス | バス「兼六園下」下車石川門経由徒歩約5分 バス「香林坊」下車玉泉院丸口経由徒歩約7分 バス「尾張町」下車大手門口経由徒歩約15分 |
問合せ | 076-234-3800 |
URL | http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/ |
<河北門>
開館時間 | 9:00~16:30(最終入館16:00) |
---|---|
入館料 | 無料 |
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