スポンサーリンク
山中温泉の名勝・鶴仙渓。
大聖寺川の渓谷のことで、山中温泉の温泉街を流れる一帯は「鶴仙渓(かくせんけい)」と呼ばれてます。
その鶴仙渓にかかる3つの橋の1つが「黒谷橋」。
石造りで、ちょっと大正ロマンな雰囲気漂うレトロな橋です。
黒谷橋は鶴仙渓にかかる3つの橋の中でも最も下流にあります。
ちなみに鶴仙渓には
というそれぞれ趣の異なった橋が架かってますよ。
「こおろぎ橋」は木製、「あやとり橋」は鉄筋、そして「黒谷橋」は石造りです。
【加賀】山中温泉に来たら鶴仙渓に架かる4代目「こおろぎ橋」を見に行こう 【加賀】山中温泉の名勝・鶴仙渓に架かるあやとり橋からこおろぎ橋を歩くもともとは木造の橋だったそうですが、昭和10年に石橋が架けられました。
かつてはこの黒谷橋を通って、小松の那谷寺へと向かったそうです。
橋から那谷寺へと続く道は「那谷道」とも呼ばれたそうで、小松の那谷寺への峠超えの道だったらしい。
めっちゃ遠いと思うし、けっこうな山越えですけどね。
昔の人すごいですね。
黒谷橋はアーチ型になっていて、全体がなかなか優美な形。
なんですが、この撮影場所がどこかわからなくて撮れなかった。
鶴仙渓の遊歩道からは見えなかったんですよね……
秋はきっと紅葉が綺麗でしょうねぇ。
松尾芭蕉も黒谷橋を訪れていて、「行脚の楽しみここにあり」と絶賛したそうです。
芭蕉が訪れたのは元禄2年(1689年)と言われているので、まぁ当然その頃は木製の橋だったわけですが、渓谷美などはそんなに変わらないでしょう。たぶん。
黒谷橋の袂に、芭蕉が詠んだ句が刻まれてました。
此の川のくろ谷橋ハ絶景の地や行脚のたのしみ奚にあり
「この川の黒谷橋は絶景の地なり。行脚の楽しみここにあり」と、わりとそのままの意味かな。
かつてはこの橋から小松の那谷寺へと、旅立つ場所でもあったので、いろんな人が見送ったり別れたりと言う場所だったんでしょうね。
芭蕉もしばらく山中温泉に逗留した後、小松の那谷寺を訪れてるので、きっとこの黒谷橋から旅立ったんでしょう。
「黒谷橋」は鶴仙渓の中で最も下流にあります。
山中温泉総湯・菊の湯から近いのは「あやとり橋」。
「あやとり橋」から「黒谷橋」までは遊歩道がありますよ。
「黒谷橋」からスタートする時は、温泉街をくだり、芭蕉の道へと向かいます。
黒谷橋へと向かう道の角には「九谷焼窯元 きぬや・シルクロ陶芸体験工房」さんがあります。
その横の石畳の道を「東山ボヌール」の方へと向かって降りていくと、
石造りの「黒谷橋」があります!
橋のたもとに、写真だと左奥あたりに駐車場もありますよ。
昭和10年に架けられたとありますが、どちらかと言うと大正ロマンな雰囲気ですよね。
アーチ窓といい、ちょっと苔むした感じとか、なかなかレトロな感じで素敵です。
正面から見るとこんな感じ。
うん、素敵。
ちなみに橋を渡ったすぐ隣には旅館「山中温泉 花紫 」さんがあります。
きっとお部屋から黒谷橋見えるんでしょうねぇ、贅沢だなぁ。
反対側、鶴仙渓遊歩道側から見た黒谷橋。
緑と石橋のコントラストが美しいですね。
ちょうど「黒谷橋」が鶴仙渓・遊歩道の出発点でもあり終着点でもあります。
鶴仙渓は、渓谷といってもわりと緩やかなので気軽にそぞろ歩きできますよ。
川のせせらぎの音を聞きながら、新緑や紅葉の自然を楽しむのも気分がリフレッシュしていいですよ。
あとすごいジブリ感も味わえます。
名称 | 黒谷橋 |
---|---|
所在地 | 石川県加賀市山中温泉東町 黒谷橋 |
アクセス | 山中温泉総湯・菊の湯から徒歩約7分 |
駐車場 | 有 |
問合せ | 0761-78-0330(山中温泉観光協会) |
- 2020年9月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
- もし掲載内容に誤りがありましたら、大変お手数ですがご指摘いただけると幸いです。
- 写真の無断転用はご遠慮ください。
【加賀】山代温泉の中心「湯の曲輪」ライトアップがノスタルジックで綺麗
【加賀】山代温泉の守り神が祀られている「服部神社」鳥居の横にはひと言だけ願いを聞いてくれる「一言地蔵」があるよ
【加賀】山代温泉にある「手打ちそば加賀上杉」は真っ白い御前そばが味わえる
【加賀】石川のご当地食「いしる鍋」が食べれる星野リゾート界加賀の朝食
【加賀】薬王院温泉寺は1300年前に山代温泉を開湯した行基上人が開いた守護寺
【カフェ】九谷焼と中国茶の喫茶「chakan」さんで中国政府公認茶芸師が淹れる中国茶と絶品飲茶をいただく