【加賀】山代温泉の守り神が祀られている「服部神社」鳥居の横にはひと言だけ願いを聞いてくれる「一言地蔵」があるよ

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山代温泉服部神社

山代温泉の薬王院温泉寺の隣に建つ「服部神社」。

服部神社には、山代温泉の守り神の山代日子命と、機織りの神・天羽鎚雄神、白山神社の菊理媛神が祀られています。

境内には樹齢200年以上の巨木もあります。

また鳥居のすぐそばにはお願い事を一言だけ聞いてくれるという「一言地蔵」があり、隠れたパワースポットでもあるのです。

【加賀】薬王院温泉寺は1300年前に山代温泉を開湯した行基上人が開いた守護寺

服部神社(山代温泉)の創建とご由緒

山代温泉服部神社

服部神社は「はとりじんじゃ」と読みます。

「はっとり」ではないんですね。

服部神社は「神社史」によると、

和銅年間(708~714)に、現在の福岡県にある宗像大神(むなかたのおおかみ)を祀る宗像神社の工女(機を織る女性)が山代の地へやってきたそうな。

そして機織りや裁縫の技術を伝え、機織りの神さま・天羽鎚雄神(あめのはづちをのかみ)を祀ったとされています。

元々は現在の大聖寺川の近くにある「大堰神社(おおひじんじゃ)」付近にあったそうです。

朝廷からも崇敬され貞観16年(874年)には従五位の位が与えられ、延長5年(927年)の延喜式神名帳には式内社:山背郷社(やましろごうしゃ)として記載されるほどの神社だったそうです。

この頃は、行基上人が山代温泉を発見しており、花山法皇の北陸巡行の際にも参拝なされたというのでかなり立派な神社だったのではないかと思われますね。

ただ残念ながら、天文21年(1552年)越前の朝倉義景の戦火により社殿や社宝を焼失。その後は大聖寺藩藩主前田家の祈願所として庇護されるも、江戸末期には廃絶してしまっていました。

しかーし、明治8年(1875年)に現在の場所に服部神社を再興!

さらに白山比咩神社の御祭神でもある菊理媛神(くくりひめのかみ)を祀る白山神社と合併!郷社となります。

明治17年(1884年)には県社へと昇格します。

そして昭和15年(1940年)には拝殿を新しくします。その際、旧拝殿は解体されて大堰神社に移築されました。

昭和63年の(1988年)の萬松園区画整備事業で108段の石段が改修。

平成3年(1991年)のには「山代温泉開湯千三百年祭」を機に、山代温泉の守神・山代日子命(やましろひこのみこと)を拝殿隣の社に祭り合祀されました。

服部神社(山代温泉)のご祭神

服部神社のご祭神は、

  • 天羽鎚雄神(あめのはづちをのかみ)…機織りの神さま
  • 菊理媛神(くくりひめのかみ)…白山比咩神社のご祭神
  • 山代日子命(やましろひこのみこと)…山代温泉の守り神

の3柱。

天羽鎚雄神は、かの有名な「天岩戸」伝説で、天照大御神を天の岩戸から誘い出すために文布(しず)を織った機織の神さまです。

天羽鎚雄神のご利益は、

  • 織物業守護
  • 商売繁盛

菊理媛神は、黄泉平坂でイザナギ・イザナミの争いを仲裁した神様で、白山比咩神社の主祭神です。

菊理媛神のご利益は、

  • 縁結び(恋愛に限らずあらゆる縁)
  • 夫婦円満
  • 開運招福
  • 家内安全
  • 五穀豊穣
  • 大漁満足

等々。

山代日子命は、大国主命の子供で、山代温泉の守り神。「山代」という地名の語源とも言われてます。

山代日子命のご利益は、

  • 除厄開運
  • 家内安全
  • 家運隆昌
  • 家業繁栄

薬王院温泉寺とつながっている服部神社

薬王院温泉寺と服部神社

山代温泉の服部神社は薬王院温泉寺の隣にあり、温泉寺の境内から服部神社へと続いております。

【加賀】薬王院温泉寺は1300年前に山代温泉を開湯した行基上人が開いた守護寺
山代温泉服部神社

薬王院温泉寺から続く服部神社への道を行くと、二の鳥居前に着きます。

山代温泉服部神社

こちらが一の鳥居。

山代温泉服部神社

ここから見ると階段しか見えないですね……

山代温泉服部神社

鳥居をくぐると長い階段の向こうに二の鳥居がありますねぇ。

山代温泉服部神社

二の鳥居が見えたと思ったら、石段はまだまだ続いていた……

なんでも108段あるらしいよ。

服部神社(山代温泉)の二の鳥居

山代温泉服部神社

こちらが二の鳥居。

石段は続く。

山代温泉服部神社

二の鳥居の手前、一の鳥居の階段の横にあった御堂。

服部神社の神門と八咫烏のいる手水舎

山代温泉服部神社

二の鳥居の先にある神門。

階段の途中に琴平社(ことひらしゃ)がありました。

山代温泉服部神社

神門をくぐった先に手水舎があります。

山代温泉服部神社

こちらの手水舎はなんと八咫烏

山代温泉服部神社

ちゃんと3本足ですね。

山代温泉の発祥が、八咫烏が傷ついた羽を温泉で癒していたのを発見したことに由来してますからね。

この辺のことは「薬王院温泉寺」のとこで書いたので、ご興味あればこちらもどうぞ。

【加賀】薬王院温泉寺は1300年前に山代温泉を開湯した行基上人が開いた守護寺
山代温泉服部神社

境内には服部神社の御由緒が書かれた石碑もありました。

この後ろに社務所があるのですが、お正月やお祭りの時しか開いてないみたいです。

御朱印が欲しい時は、お祭りなどの行事のあるときを狙っていくか、事前に電話連絡しておく必要があるのかなと。

服部神社(山代温泉)の御本殿

山代温泉服部神社

服部神社の拝殿はさらにもうちょっと石段を登ったとこにあります。

山代温泉服部神社

樹々に囲まれた本殿。

木立を風が通る音や虫の声が、石段を登り疲れた心をちょっと癒してくれます。

山代温泉服部神社

お賽銭箱がないなと思ったら、扉を開けた中にありました。 

おみくじやお守りなどもあります。

山代温泉服部神社

本殿から振り返るとなかなかの景色。

だいぶん登りましたもんねぇ。

山代温泉服部神社

本殿の横には稲荷社もありました。

ちなみに服部神社の境内横を通る道を進むと、薬王院温泉寺の薬王院五輪塔にも行けるみたいです。

一言だけ願いを叶えてくれる「一言地蔵」

山代温泉服部神社

山代温泉・服部神社の一の鳥居の横に「一言地蔵」というお地蔵さんがおります。

山代温泉服部神社

なんでも、

その昔、一番大切な役割の水が山城には少なく、そのために起こりがちな喧嘩を防止してくれたお地蔵様に一言願いをかけたら谷間から水を引いて救済してくれたということから一言地蔵と呼ばれて親しまれてきたそうです。

一言だけお願い事を聞いてくれるのか……

ひとことか、煩悩欲望が多い自分には難しいな。

何を願おう。

服部神社(山代温泉)の基本情報とアクセス

山代温泉服部神社
名称服部神社(はとりじんじゃ)HATORI shrine
創建和銅年間(708~714)
御祭神天羽鎚雄神(あめのはづちをのかみ)
菊理媛神(くくりひめのかみ)
山代日子命(やましろひこのみこと)
ご利益商売繁盛、家内安全、等
御朱印たぶんある
所在地〒922-0242 石川県加賀市山代温泉18-7
拝観時間6:00~22:00(ライトアップ18:00~)
社務所行事のある時のみ
定休日無休
駐車場「魯山人寓居跡いろは草庵」「総湯」駐車場利用可
アクセスJR北陸本線「加賀温泉駅」から加賀温泉バス山中温泉行き約15分「山代温泉」下車徒歩5分
TEL0761-76-0349
URLhttp://kagaworld.or.jp/hatori/

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