【名古屋】大須観音近くにある若宮八幡社は名古屋の総鎮守!

記事内に広告を含みます

名古屋・若宮八幡社

名古屋城のほぼ真南にある「若宮八幡社」。

創建は大宝年間(701〜704)とかなり古く、名古屋の総鎮守でもあるのです。

若宮八幡社の名前を冠した若宮大通りに面していて、大須観音からも徒歩7分くらいという行きやすい場所にありました。

そしてほぼ名古屋の中心地にあるにも関わらず、緑も多く、境内も広くてゆったりのんびりした神社でした。

若宮八幡社の創建と由緒:結構波乱万丈

名古屋・若宮八幡社

社伝によりますと、若宮八幡社が創建されたのは文武天皇大宝年間(701〜704)の頃。

1300年以上も前なんですね。すごい。

場所は那古野庄今市場という、現在の名古屋城内あたりに建てられたそうです。

延喜年間(901〜923年)に再興しってあるので、その頃は結構賑わっていたということかな?

ただ天文元年(1532年)3月11日に、織田信長の父・信秀の那古野城攻めで焼失してしまいます。

しかし再び天文8年(1539年)に再建

さらに豊臣秀吉から社領200万石を寄進される!

おぉここで一気に復活か!?

と思いきや今度は慶長15年(1610年)に徳川家康の名古屋城築城により場所を現在地へと移転することになります。

ただそれに伴い、城下町名古屋の総鎮守と定められたのであります。

さらに尾張藩2代藩主・徳川光友は寛文4年(1664年)、社殿等の造営を行い、またまた例祭を盛り上げるべく努めます。

その後も代々の尾張藩主の崇敬も篤く、明治まで寄進や営繕修造などが続いていくのであります。

明治に入ると、明治10年(1877年)に県社に昇格。

しかし再び昭和20年(1945年)名古屋大空襲により焼失

なれどまたまた復活!

昭和32年(1957年)には氏子崇敬者の熱意により復旧造営

そして昭和46年(1971年)7月1日に、別表神社となります。

別表神社」というのは、明治以降は基本神社間の優劣?を排して全ての神社は対等という扱いになったんだけど、それだと神職さんの人事とかで不都合があるので、神社本庁が統括する神社の中でも、由緒や規模の大きさなどから特別に扱う、別の表に掲げた神社のこと。

神社本庁が取りまとめる中で、まぁ規模の大きい歴史ある神社ってことかな。

全国に300近くあるらしいです。

愛知県の別表神社は、

  • 熱田神宮
  • 真清田神社(尾張国一宮)
  • 大縣神社
  • 砥鹿神社(三河国一宮)
  • 津島神社
  • 尾張大國霊神社
  • 愛知縣護國神社
  • 若宮八幡社
  • 知立神社

の9社。

う〜むこうしてみると「若宮八幡社」ってかなり波乱万丈な人生、いや社生?をおくってるんですねぇ。

そして名古屋といえばやっぱ熱田神宮!って思うけど、名古屋を守っている総鎮守は若宮八幡社だったのか。

若宮八幡社のご祭神

名古屋・若宮八幡社

若宮神社のご祭神は、

  • 仁徳天皇(にんとくてんのう)
  • 応神天皇(おうじんてんのう)
  • 武内宿禰命(たけのうちすくねのみこと)

の3柱。

仁徳天皇は、第16代天皇で応神天皇の息子。そして祖母は神功皇后

なかなか強烈。

仁徳天皇は、民の家から炊事の煙が上がっていないことを見て、3年間、国民の税の徴収と労役を取りやめ、なんと天皇自ら節約生活!

治水工事を行ったりと、様々な業績から聖帝(ひじりのみかど)とも呼ばれてます。

ちなみに超女好きだったらしい。(笑)

あと仁徳天皇といえば、世界遺産にもなった「百舌鳥古墳群」が有名ですね。

かつては仁徳天皇陵と言われてたんですよね。

埋葬されてるのが仁徳天皇じゃない可能性があるとかで今は大仙陵古墳または大山古墳と言うらしい。

仁徳天皇陵で覚えたのになぁ……

応神天皇仁徳天皇の父で、神功皇后の息子ですね。

全国に数多ある八幡社の主祭神で八幡大神八幡大菩薩とも呼ばれます。

弓矢の神様でもあり武家の守護神とされます。

あーだから歴代藩主の崇敬が高かったのかな?

ちなみに武士が八幡さまを祀るのは鎌倉幕府の源氏が信仰していたからだそうですよ。

武内宿禰命(たけのうちすくねのみこと)は、景行・成務・仲哀・応神・仁徳のなんと5代!(第12代から第16代)の各天皇に仕えた人物。

なんと300年以上も生きたということから長寿の神様とされます。

ちなみに仁徳天皇の皇后・磐之媛命(いわのひめのみこと)の祖父でもあります。

……つまり仁徳天皇を中心に家族の神様たちが祀られているってことか。

なかなか面白い関係性だなぁ。

若宮八幡社のご利益

若宮八幡社のご利益は、

  • 家内安全
  • 国家安泰
  • 勝利祈願
  • 出世開運
  • 健康長寿

といったとこかな?

あと、境内にある末社には

  • 縁結び
  • 恋愛成就
  • 子宝

で有名な神御衣神社(みころもじんじゃ)と連理稲荷神社(れんりいなりじんじゃ)もあります。

若宮八幡社は鳥居がいっぱい

名古屋・若宮八幡社

若宮八幡社には若宮大通りと矢場町通の両側から入れます。

若宮大通り側にはなんと鳥居が3つ並んでました。

門戸広げすぎじゃwww

上の写真は若宮大通り沿いで、一番西側の鳥居。

鳥居の正面が結婚式場でした。

名古屋・若宮八幡社

若宮大通り沿いの真ん中の鳥居。

手水舎の正面なのでこれが正面入口?になるのかな?

名古屋・若宮八幡社

こっちは矢場町通側の鳥居。

神社感!はこっちのがありますねぇ。 

若宮八幡社へご参拝

名古屋・若宮八幡社

若宮八幡社の手水舎。

左奥に見えてるのが社務所です。

御朱印はこちらの社務所でいただけます。

名古屋・若宮八幡社

手水舎の後ろにはめっちゃ立派な木が青々と繁ってました。

大樹に守られた御本殿

名古屋・若宮八幡社

手水舎で清めたら、まずは御本殿へ。

いや〜立派だなぁ。

名古屋・若宮八幡社

そしてなんだか御本殿の周りを守るかのような大きな樹。

空も高くて気持ちいいなぁ。

名古屋・若宮八幡社

右端の車庫は、福禄寿車収蔵庫

若宮祭りで使われる山車の福禄寿車が保管されてます。

名古屋・若宮八幡社

若宮祭りは毎年5月に行われます。

江戸時代から続く300年以上の歴史あるお祭りで、名古屋の3大祭りの1つとしても有名だそう。

この時に使われる山車がしまわれてるんですね。

若宮八幡社には末社がいっぱい

名古屋・若宮八幡社

若宮八幡社には境内にいくつものの末社があります。

御本殿のほぼ正面、若宮大通り沿いにある若宮龍神社

毎年11月1日には龍神社祭があるらしい。

辰の子としては外せない。

名古屋・若宮八幡社

こちらは本殿向かって右側にある若宮恵美須神社

名古屋・若宮八幡社

連理の鳥居が綺麗な連理稲荷社

名古屋・若宮八幡社

熊野社・日吉社・香良洲社・天神社・秋葉社合殿。

名古屋・若宮八幡社

縁結びの神御衣神社

名古屋・若宮八幡社

神御衣神社の右となりの産宮住吉神社

細かくいっぱいあるけど、まとまってるので一気に参拝できますよ。

境内には結婚式場もある

f:id:m-graffiti:20200311002800j:image

若宮八幡社の境内内には『若宮の杜 迎賓館』という結婚式場もありました。

社務所もこちらにあります。

いろんなおみくじもある

名古屋・若宮八幡社

御本殿の前にあったおみくじ。

  • 縁結びみくじ
  • 花咲きおみくじ
  • 男みくじ
  • 女みくじ
名古屋・若宮八幡社
  • 縁起根付つき開運みくじ
  • 七福神大金像みくじ
  • とんぼ玉みくじ

と、どれもかなり気になるおみくじですが、やっぱりここは「大きな福が舞い込む七福神大金像みくじ」!でしょう。

奉祝の御朱印をいただきました

名古屋・若宮八幡社

参拝を終え御朱印をいただきに行くと、天皇陛下御即位記念御朱印がありました。

(即位したばかりの令和元年のGWに訪れたので)

若宮神社は御朱印の種類も豊富で、

  • 通常の御朱印
  • 朔日参り限定の御朱印(月替わりで季節の花がデザインされまる)
  • 祭事限定御朱印
  • 神御衣神社の御朱印
  • 連理稲荷神社の御朱印 

と結構あります。

御朱印は社務所でいただけますよ。

受付は朝9時から夕方5時までです。

若宮八幡社の基本情報とアクセス

名古屋・若宮八幡社
名称若宮八幡社(わかみやはちまんしゃ)WAKAMIYA HACHIMAN shrine
創建大宝年間(701〜704)
御祭神仁徳天皇(にんとくてんのう)、応神天皇(おうじんてんのう)、武内宿禰命(たけのうちすくねのみこと)
ご利益家内安全、国家安泰、勝利祈願、出世開運、健康長寿など
神御衣神社と連理稲荷神社のご利益縁結び、恋愛成就、子宝
御朱印あり(社務所にていただけます)
所在地〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3丁目35−30
拝観時間自由
社務所9時〜17時
駐車場あり(※参拝者無料)
アクセス鶴舞線大須観音駅かr徒歩から約7分、名城線矢場町駅から徒歩約5分
TEL052-241-0810
URLhttp://www.wakamiya.or.jp

若宮八幡社の前の若宮大通りの歩道にあったマンホール。 

名古屋・若宮八幡社

……アメンボ?かな。

なんかかわいい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA