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冬の金沢といえば、カニ・寒ブリ・牡蠣・甘エビ……などなど美味しいグルメがいっぱい。
寒いけど(最近はそんな寒くないけど)やっぱり金沢を旅行するなら「冬」がオススメでしょう。
そしてグルメ以外にも冬にしか見れない景色もあります。
雪……もそうだけど、雪が降ろうが振る舞いが関係なく見ることができる金沢の冬の風物詩が「雪吊り」と「こも掛け」!
11月1日から兼六園の木々は雪吊りが施されていきます。
そんな金沢の冬を代表する「雪吊り」。
実はいろんな種類があるんですよ。
<写真提供:石川県観光連盟>
「雪吊り」は北陸特有の湿気の多い重たい雪から樹木を守るために施されるもの。
毎年11月1日から作業が始められて、3月中旬頃まで見ることができます。
【金沢】金沢の冬の風物詩といえば兼六園の「雪吊り」も外せない金沢には「日本三名園」と呼ばれる「兼六園」があり、藩政時代から美術工芸だけでなく造園に対する関心も高く、造園技術が発達しているそうです。
なんでも「雪吊り」は「兼六園方式」とも呼ばれているらしく、全国の庭師が学びにくるんだそうです。
ちなみに「日本三名園」は
- 水戸市の偕楽園
- 金沢市の兼六園
- 岡山市の後楽園
の3つですね。
他の2つ、まだ行ってないな……
「雪吊り」にはいくつか種類があり、その樹木や環境にあった「雪吊り」が施されているんです。
すごいですよね。
何百本とある兼六園の木々に、それらに適した「雪吊り」を手作業で施していくんですよ!
雪吊りの種類:リンゴ吊り
枝振りの大きな高い木に施されるという「りんご吊り」。
芯柱を立てて、その先端から縄を張って枝を支える手法。
これは明治以降にリンゴの栽培が始まり、収穫前にリンゴの実の重さから枝を守るために施されたという技法をもとにしていることから「リンゴ吊り」と言うそうです。
兼六園で最初に「雪吊り」が施される「唐崎松」は「リンゴ吊り」ですね。
兼六園内はわりと「リンゴ吊り」率が高めと思います。
雪吊りの種類:幹吊り
幹から縄を張って枝を支える「幹吊り」。
大きくて幹のしっかりした木に施されます。
根上がり松は「幹吊り」ですね。
雪吊りの種類:しぼり
「リンゴ吊り」や「幹吊り」の他にも、背の低い木に施される「しぼり」というのがあります。
これは形に応じて色んな吊り方があるそうです。
- 小しぼり
- 中しぼり
- 大しぼり
- 竹ばさみ
- 四又しぼり
- 竹立しぼり
- こもかけ
- 三又しぼり
などなど。
よく一般家庭の低い樹木で見かけるのが、3〜4本の支柱を組んで縄を張ったのや、枝をまとめて縄で縛った「しぼり」ですかね。
こーゆーのですね。
これは兼六園ではなくて長町武家屋敷跡界隈にある『足軽資料館』の庭です。
こも掛けと雪吊りのコラボ。
【金沢観光】足軽資料館は無料なのに展示資料の充実ぶりがすごい近江町市場のある「武蔵」交差点にですね、金箔と雪吊りをイメージした金箔雪吊り「金箔きらら」というモニュメントがあるんです。
これも冬の時期だけ登場します。
たしかに「雪吊り」の形ですね。
12メートル、8メートル、6メートルと大中小3つ並んでます。
近づいてみると、雪の結晶かな?をイメージした金箔がひらひらしてます。
結構でかい。
夜になるとライトアップされます。
御山神社の近くにある金沢市文化ホール。
実はこの建物の屋根が「雪吊り」をイメージして造られてるんです。
ちょうど通路の上の四角錐になってるとこが「雪吊り」です。
なるほど、たしかに言われればそうだね。
ただね、近づくと屋根の上は見えないんですよね……
この金沢市文化ホールは、金沢出身の建築家で帝国劇場を設計した谷口吉郎氏と、東京芸術劇場を手掛けた建築家・芦原義信氏の共作なんだそうです。
そうそう2019年7月に「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」がオープンしたんですよ。
まだ行けてないんですが、見に行かないとな。
ちなみに「雪吊り」自体は、「兼六園方式」と言われるもののの他に「北部式」と「南部式」という「雪吊り」もあります。
こちらは東京都内の庭園などで見られる形らしいです。
ただこちらは実用目的の「兼六園方式」とは違って、華やかさを出すための装飾目的らしいです。
なるほど。
雪吊りもところ変われば色々あるんですね。
せっかくなので「雪吊り」をみる時には、形の違いに注目してみるのも面白いかもしれませんよ。
あ、そうそう金沢土産に「YUKIZURI」なるお菓子もありますよ。
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