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金沢の観光地といえば、兼六園に金沢21世紀美術館、近江町市場にひがし・にし茶屋街など色々ありますが、江戸時代、武士が住んでいたお屋敷や土塀が残る武家屋敷もありますよ。
さらに土塀を雪や凍結から守るための「こも掛け」というのがありまして、これはまさに冬限定!の装いなのです。
金沢の繁華街・香林坊の裏手に「長町武家屋敷」と呼ばれる武家屋敷跡が立ち並ぶ界隈があります。
夏は夏で土塀がずーっと続いていて見応えがありますよ。
一方、冬になるとですね、長町武家屋敷跡界隈は「こも掛け」という作業が行われるのです。
だいたい毎年12月上旬から作業が始まり、3月中旬くらいまで「こも掛け」が施された様子を見ることができます。
「こも掛け」の「こも」は「薦」と書くらしい。
「こも掛け」が施された武家屋敷にちゃんと見に行くのは、何気に初めてだったかも。
合い間あい間に「こも掛け」の説明が書かれた板がありました。
薦掛けは、雪から土塀を保護するもので、浸透した水分の評決による損傷や、付着した積雪による土の剥がれを防いでおり、毎年12月から翌3月まで設置され、“金沢の冬の風物詩”となっています。
なるほど。
金沢の雪はけっこう水分含んでて重いんですよ。
最近は降る雪の量も減りましたが、武家屋敷の「こも掛け」と兼六園の「雪吊り」は金沢の冬の風物詩、というかもはや伝統行事ですね。
「こも掛け」や「雪吊り」のニュースをみると、あ〜冬だなぁってなるんですよ。
あらためてまじまじと武家屋敷の「こも掛け」を見てきたんですけどね、キレーにすき間なくわらを掛けてますねぇ。
わらのカバーもすごいけど、これを掛けるのも藁を使ってるんですね。
すんごい間近でガン見してきた。
綺麗に結ぶもんだなぁ。
釘とか使ってないんだもんねぇ。
職人さんたちが「こも掛け」してるニュース動画ありました。
江戸時代から続いてる伝統行事だそうです。
どこもそうだけど、伝統を継承して行くのも大変なんですね。
長町には「大野庄用水」という用水が土塀沿いを流れてるんですけど、冷静に考えたらこんな場所で作業するの、普通に大変ですよね。
すげーなー。
長町武家屋敷跡界隈は広範囲にわたって景観が保存されてるので、のんびり歩くだけでも楽しかったです。
いつもはこの辺来ても車でブーンて通り過ぎるだけでしたからね。
いや〜観光客になって歩いてみると楽しいもんですね、金沢って。
こちらは武家屋敷の中を見学できる「野村家」。
お庭の松に「雪吊り」が施されてますね。
やっぱ「雪吊り」と「こも掛け」見ると「冬」!って感じですね。
雪はないけど……
「野村家」から香林坊方向へと歩いて行くと左手に「長町二の橋」という橋があります。
この橋を渡った先がですね、いかにも「武家屋敷」!といった風情満点のエリアになります。
石畳で、両脇に土塀が立ち並ぶという、まさに江戸時代の武家屋敷界隈!って雰囲気ですね。
こことか、その角からちょんまげのお武家さんが出て来てもまるで違和感ないね。
むしろお侍さんがあるている方が自然な景色。
あ、ただですねー、この長町武家屋敷跡はいまでも普通に住んでます。生活してます。
なのでお店としてオープンしてるところ以外は個人の住宅だったりするので、うっかり立ち入ったりしないようにね。
居住者に迷惑をかけないように節度もって観光して楽しみましょう。
別の場所で見つけた「こも掛け」の案内板。
角にある石は車よけの意思かな?
「金沢職人大学校長町研修塾」で見つけた両脇から挟まれた「こも掛け」の土塀。
確かに両方から守らないとね。
で、よくよく見ていて気づいたのですが、土塀に書けられている「こも」にネームタグがついてたんですよ。
これは「長町研修塾」のなんですね。
そう思ってあらためて見たら、ちゃんとその敷地とか家の名前が書かれてました。
ちゃんと管理されてるんだねぇ。
いや〜ほんとのんびり歩くだけでも楽しかったな武家屋敷。
住んでると気付かないものだけど、金沢って観光すると楽しい街なんだね。
確かにこれは着物着て町歩きしたくなるねぇ。
でも地元に住んでて着物借りるのもなぁ。
家から来て行くのもめんどくさいしなぁ。
やっぱレンタル着物が楽か。
思いっきり観光客に成り切って金沢観光するのもいいかもなぁ。
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