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令和に改元したばかりの5月のGWは名古屋へ旅行に行っておりました。
名古屋といえば「熱田神宮」!は外せませんね。
なんといっても三種の神器の一つ、草薙神剣が祀られているのがここ熱田神宮!なのですよ。
まずは熱田神宮について予習しておきましょう。
熱田神宮の御祭神は
- 熱田大神(あつたのおおかみ)
です。
神様の名前としてはあまり聞き馴染みがないですが、熱田大神とは、草薙神剣を御霊代(みたましろ)とされる天照大神のことなのです。
御霊代は神霊の代わりに祀る御神体のことですね。
天照大神といえば、皇室の先祖とされる神様。
天照大御神を祀られている有名な神社といえば「伊勢神宮」ですね。
つまり、熱田神宮の御祭神は
- 熱田大神こと草薙神剣を御霊代とする天照大神
そして、相殿神は、
- 天照大神(あまてらすおおみかみ)…皇室の祖
- 素戔嗚尊(すさのおのみこと)…天照大神の弟神
- 日本武尊(やまとたけるのみこと)…天照大神の子孫で十二代景行天皇の皇子
- 宮簀媛命(みやずひめのみこと)…日本武尊の妃
- 建稲種命(たけいなだねのみこと)…宮簀媛命の兄
の5柱で「五神さま」とも呼ばれているそうです。
皇位継承の儀でも出てくる3種の神器。
「剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)」でも出てきましたね、草薙神剣が。
あ、ちなみに三種の神器は、そのまま「さんしゅのじんぎ」と読みますが、日本神話の中だと「みくさのかむだから/みくさのたからもの」という風に読みます。
そして、皇室に伝わる「三種の神器」は、
- 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
- 八咫鏡(やたのかがみ)
- 草薙の剣(くさなぎのつるぎ)=天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
です。
ちなみに三種の神器を実際に見ることができる人は、おりません!
天皇ですら見ることが許されないのだそう……
うーむ、気になる、気になる、がわからないからこそのロマンというものか。
現在、草薙剣は熱田神宮の本宮「本殿」に祀られています。
もちろん見れませんけどね。
(三種の神器イメージ Wikipediaより)
さて、熱田神宮に祀られているのが、三種の神器のうちの一つ、「草薙剣」。
剣とか神剣とか言いますが、まぁ剣のことですね。
この「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」は別名「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」と言います。
そう、天照大神の弟神の素盞嗚尊が、地上に降りた際に退治した「一つの胴体に8つの頭、8つの尾を持つ八岐大蛇(やまたのおろち)」の尻尾から出てきたのが「天叢雲剣」です。
そして素盞嗚尊はこの「天叢雲剣」を天照大神に献上します。
時代が下り、「天叢雲剣」は「八咫の鏡」とともに伊勢神宮に祀られます。
第12代景行天皇の皇子として生まれた日本武尊はかの有名な「東征」に向かう途中、叔母で草薙剣を伊勢で祀っていた倭姫に会いに行きます。
そこで倭姫が東征に向かう日本武尊に草薙剣を持たせてくれるのです。
この東征は何度もピンチを迎えていて、ある時、草原へと誘導されてしまった日本武尊。その草原に火を放たれて絶体絶命の大ピンチ。
その時、手にしていた天叢雲剣で周りの草を刈り、倭姫が持たせてくれていた火打石で草を焼いて難を逃れることができたのですね。
窮地に陥った際に、「草」を「薙」いで難を逃れたことから「草薙剣」という名前がつけたれたんだそうです。
無事に東征が終わった後は、今度は伊吹山へと征討に向かいます。
伊吹山へ行く時に、草薙剣を持って行かず妻の宮簀媛命(みやずひめのみこと)に預けて行くのです。
あ、東征へ行く途中、日本武尊は宮簀媛命と結婚してます。
伊吹山の征討が失敗してしまい、日本武尊は亡くなってしまいます。
宮簀媛命は、日本武尊から預かった草薙剣を大切に祀ることにして、自分の家系の尾張氏と共に、「草薙剣」を祀るため「熱田神宮」を創建したのであります。
これが熱田神宮の起源ですね。
景行43年(113年)のことだそうです。
1900年以上の歴史があるんですね。すごいなぁ。
熱田神宮は、明治になってから「神宮」号が授与されてます。
それまでは熱田社や熱田神社と呼ばれてました。
神宮というのは、
- 歴代の天皇を御祭神として祀られている
- 皇室とゆかりのある神様を祀られている
- 皇室とゆかりのある神器を祀られている
神社が名乗る社号です。
つまり皇室とゆかりのある神社が「神宮」ということですね。
伊勢神宮や平安神宮などですね。
ちなみに「神宮」とつく神社は、現在全国に24社あります。
熱田神宮は名古屋駅からも近い、名古屋市内にあります。
すぐ隣には国道や電車が走るという街の中に広大な森が広がっていて、街の中とは思えない緑豊かな場所でした。
ちなみに熱田神宮は、
境内には
- 本宮
- 別宮一社
- 摂社八社
- 末社十八社
の28社あり、
また境内外にも
- 摂社四社
- 末社十三社
があり、合わせて45社の摂末社があります。
そして、熱田神宮の境内は約19万平方メートルと、めちゃめちゃ広いです。
東京ドームでいうと5個分くらいだそうです。
広いです。かなり歩きます。ちゃんと歩きやすい服装で、水分補給も忘れずに。
JR熱田駅や名鉄神宮前駅からもすぐ近く、また境内にはかなりの広さの駐車場もあります。
しかし、GWはやはりとんでもない人です。
駐車場へと続く道路の列は果てしなかった……
熱田神宮の駐車場に入ることは諦め、近くのコインパーキングを利用しました。
名称 | 熱田神宮(あつたじんぐう) |
通称 | 熱田さん |
創建 | 景行天皇43年(113年) |
御祭神 | 熱田大神、天照大神、素盞嗚尊、日本武尊、宮簀媛命、建稲種命 |
ご利益 | 家内安全、無病息災、縁結び、出世開運、商売繁盛、合格祈願 |
御朱印 | あり |
拝観時間 | 宝物館は9:00~16:30(入館16:10まで) |
拝観料 | 無料、宝物館は大人300円 |
授与所 | 7:00〜日没頃まで |
所在地 | 〒456-8585愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1番1号 |
TEL | 052-671-4151 |
駐車場 | あり |
アクセス | 名鉄「神宮前」駅下車。徒歩約3分 |
URL | https://www.atsutajingu.or.jp |
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