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春日大社の御本殿での参拝を終えましたら、次に向かうは「夫婦大国社」。
春日大社の数ある摂社・末社の一つで、『若宮15社めぐり』をする時にもまず最初に立ち寄るお社でもあります。
この「夫婦大国社」はなんと、日本で唯一ご夫婦の大國様をお祀りしていることもあり「夫婦」のご縁を授けてくれるという恋愛のパワースポットでもあります。
やっぱ行っとかないとね。
春日大社の末社「夫婦大國社」の御祭神は、
- 大国主命(おおくにぬしのみこと)
- 須勢理姫命(すせりひめのみこと)
大国主命と言えば、日本の神様の中でもかなりの有名どころですね。
『出雲大社』の御祭神で、国造りや国譲りなどのお話など『古事記』や『日本書紀』にかなり登場して来ます。
『因幡の白兎』とかね。
そして、須勢理姫命は大国主命の御正妻。
須佐之男命の娘でもあります。
2柱はお互いに一目で恋に落ちたのですが、娘を溺愛するパパりん須佐之男命は簡単には結婚を許してくれない。
様々な試練を大国主命に与えるのだけど、これがまぁすさまじい。
蛇のいる寝室に閉じ込めたり、
ムカデと蜂がいる寝室に閉じ込めたり、
この時に須勢理毘売命は蛇やムカデを打ちはらうひれを渡して、大国主命はこと無きを得るんですね。
またある時は、野原に入ったところに火をつけられたり、
婿を招き入れたかと思ったら、自分の頭のシラミを取るように言ったり。
しかも実はシラミじゃなくてムカデだったりするという、なかなかの困らせぶりです。
毎回、難題を与えられた大国主命を助けたのが須勢理毘売命なんですけど。
そんなこんなの障害?を乗り越えて結ばれた2柱の神様なので、そりゃぁ縁結びのご利益ありそうですよね。
日本全国でも唯一この「夫婦大国社」だけが夫婦で祀られてるのです。
もちろん、ご夫婦で祀られてるので、良縁や縁結びだけじゃなくて、
- 夫婦円満
- 夫婦和合
- 家内安全
の御神徳もあるわけですね。
あと、
- 福運守護
のご利益もあるそうな。
夫婦で祀られるようになったのは、平安時代に出雲大社のご神霊をお迎えして
- 大国主命(おおくにぬしのみこと)
- 須勢理姫命(すせりひめのみこと)
の2柱の御神像を彫刻したことが始まり。
そして鎌倉時代からは、一つ屋根の下で2柱の御神像が一緒にお祀りされるようになったそう。
夫婦大国社に祀られている須勢理姫命は、手にしゃもじを持ち、頭に洗濯用の桶を乗せているという変わったお姿。
そのためか、夫婦大黒社ではしゃもじに願い事を書いて桶に奉納します。
その奉納する桶は夫婦大黒社のお社の中にあります。
とにかくすごい人がいっぱいで写真は撮れず。
柱に掲げられていたおっきなしゃもじは撮れました。
しゃもじが料理、
桶が洗濯、
つまり、炊事洗濯が上手な良き妻に、
ということでしょうか。
須勢理毘売命、あんまり家庭的なイメージはないんですが……
まぁでもそれは多分に『神様の御用人』の印象が強いからかな。
大国主命を支えて来たことは間違いないわけで、夫を支える良き妻というのは間違いではないですもんね。
あ、しゃもじを持った須勢理毘売命のお姿なんですが……
残念ながら御神像は撮影禁止となっておりまして。
やはりね、直接足を運んで、自らの目でご覧いただくのがいいんでしょうね。
夫婦大国社では、水に浸すと文字が浮かび上がる「水占い」というおみくじがあります。
水占いを行うにあたりまずは授与所で初穂料300円を納めて、1枚選びます。
そして夫婦大国社の前の「水占所」へ。
選んだ水占いの紙を水に浮かべます。
結構しっかりした紙なので、水に浮かべただけでは文字が浮かび上がって来ません。
用紙を水に浸す箸のような物が置いてあるので、それでしっかりと水に浸します。
しばらくすると文字が浮かび上がって来ました!
陽に透かすと読みやすいです。
それにしても鹿のイラストが可愛いですね。
夫婦大国社の水占いで書かれているのは
- 運勢
- 願望
- 恋愛
- 学問
の4つ。
ちなみに自分は、中吉でした。
願望は、「わがままを控えればすみやかにかなう」。
恋愛は、「気のまよい不安は禁物おおらかに構えてよし」。
学問は、ちょっと読みにくいけど「基礎重視でこつこつと地道に取り組め」。
という、ワガママにならず、おおらかに、こつこつ地道に励めってことですね。
そして、最後に読み終わった水占いの紙は水占所のそばにある納所に納めます。
春日大社の御本殿から御間道(おあいみち)を行きます。
御本殿から夫婦大国社までは割とすぐ、徒歩5分ほどかな。
ちなみに夫婦大国社では、「ハートの絵馬」もあります。
「福之種子(ふくのたね)」という財運福運のお守りも授与されています。
春日大社に行くなら、本殿だけでなく「夫婦大国社」まで足を伸ばしてみるのもいいですよ。
ハイシーズンは早めに行った方がいいかもです。
とにかくすんごい人出でしたから。
所在地 | 〒630-8212 奈良県奈良市春日野町160-7 |
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拝観時間 | 9:00〜16:30 |
アクセス | 「春日大社本殿」バス停より徒歩7分 |