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「お伊勢さんへおついたち参り日帰り弾丸ツアー」ご一行、
を終え、次なる目的地・猿田彦神社に到着です!
猿田彦神社の御祭神はその名の通り、「猿田彦大神(さるたひこおおかみ)」。
猿田彦神社は全国にたくさんありますが、やはり伊勢の地の猿田彦神社は特別ですかね。
猿田彦大神は、日本神話の中でも有名?な『天孫降臨』で登場します。
ちなみに載っているのは『日本書紀』です。
天照大神に三種の神器を託され、「葦原中つ国(あしはらなかつくに)」へと旅立った瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)。
いざ降臨!
ってなった時に、先導のものが
「やばいっす、なんか入り口に鼻が長くて、目が真っ赤に光ってて、すっっごいでっかい一柱の神がいます!」
と報告にきた。
日本書紀によると、どうやら猿田彦大神は身長10メートルを優に超える巨人らしいです。
そりゃびっくりするよね。
しかも目赤くて鼻長いし、見た目怖そうじゃん。
入り口にデーンって立ってたらビビるよねぇ。
でもそこ通りたいからお付きの神々を使わすんだけど、みんなビビってなんでそこに居るのかすら聞けずに帰ってきちゃう。
そこで瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が遣わしたのが、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)。
肝っ玉の据わった女神様。
天宇受売尊が猿田彦大神の元へ行き、
「あんたなんでそんなとこ立ってんのさ」て聞いたらば、
「高天原の神が降臨されると聞いたのでお迎えに来たんです。自分は猿田彦と言います」と猿田彦大神。
じゃぁ先導してくれやってことで、
瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)らを高千穂へと導いたのであります。
天孫の先導をつとめた後、伊勢の五十鈴川の川上から全国の地の開拓に尽くしたそう。
案内し、導き、開拓したことから、物事の最初にあらわれ、万事良い方向へ導くということで「みちひらきの神様」と言われているんですね。
何か新しいことを始めようというときに訪れるといいかもしれませんね。
この猿田彦神社、よくよく見るといたるところが八角形なのです。
八角というのは方位を意味していて、方位除けの御神徳を仰ぐもの、らしいです。
災いを避ける!ということでしょうかね。
ちょっと写真だとわかりにくいかもしれませんが、鳥居の柱も八角形なのです。
御本殿は、二重破風の妻入造りという通称さだひこ造りと言われる造りになってます。
今まで見てきた伊勢神宮の造りと違いますね。
ちょっと写真だと見えないかもしれませんが、猿田彦神社の神紋は「五瓜梅鉢」。
ちなみにこの「五瓜梅鉢」を家紋にしている武将などもたくさんいまして。
有名なのはやっぱり織田信長でしょうか。
あと吉田松陰もそうですね。
ちょっと面白い。
御本殿で参拝を終えましたら、ちょっと後ろに戻ってみましょうか。
ここにも写っておりますが、御本殿の手前にパッと見、井戸のような柵で囲われたものがありますね。
こちらが方位石です。
近づくとこんな感じです。
古殿地と書かれているように、ここが昔の神殿跡です。
八角形の石柱で、十干十二支(じゅっかんじゅうにし)で方位が刻まれています。
「みちひらき」のパワーが授かれると大人気のパワースポットであります。
この方位石なんですが、神社で特に決められた触り方はありません。
ただ、風水的に触るといいよ、という順番があるそうです。
- 仕事運なら「亥→卯→未」
- 金運は「巳→酉→丑」
- 家庭運は「申→子→辰」
- 人気運は「寅→午→戌」
なんだそうですよ。
一応ご参考までに。
猿田彦神社の境内の南東には「佐瑠女神社(さるめじんじゃ)」という別宮があります。
こちらの御祭神は、天宇受売尊(あめのうずめのみこと)なのです。
先ほど出てきましたね。
『天孫降臨』の際に猿田彦大神と言葉を交わした女神ですね。
実はこの後、天宇受売尊は猿田彦大神の妻になるんです!
それで「猿女(さるめ)」という姓も与えられたんですね。
ちなみに天宇受売尊は、おそらく「天の岩戸」のお話の方がご存知の方も多いかな。
天の岩戸は、
弟神のスサノオの傍若無人っぷりにブチ切れた天照大神が天の岩戸に隠れちゃったんですね。
ただ太陽の神でもある天照大神が身を隠しちゃうと世界から光が消えてしまう!
それ困る!
なんとかして出てきてもらわないと!
とりあえず天の岩戸の前でどんちゃん騒ぎしたら、気になって出てくるんじゃね?
よし、わかった!
私がその役を買って出ましょう!
といって天の岩戸の前で、神々を前にお神楽を踊られた神様が天宇受売尊ですね。
そんなことから芸能の神様としても有名なんですね。
毎年8月17日・18日には「さるめさん祭」が行われるそうですよ。
境内にある「たから石」。
宝船のような船形石に、まるで白蛇が乗ったように見えるというなんとも縁起のいい石。
白蛇は金運をもたらしてくれるという、富の象徴でもありますからね。
確かに、白蛇さんが乗ってるようにも見える、かな。
佐瑠女神社の横には、君が代にも出てくる「さざれ石」があります。
写真撮り忘れました。
長い年月を重ね小石が成長し、やがて岩の塊になるといわれている。
こちらも縁起のいい石です。
実は、ちょうど猿田彦神社で参拝をしていたら、中で神前結婚式を挙げられているカップルがいました!
神前式というのもいいもんですねぇ。
末長くお幸せに……。
「みちひらきの神様」ですもんね、確かに人生の門出にふさわしい。
境内には「子宝池」なる場所もあります。
ここも写真撮ってなかった……
池の畔には宇治土公家の産霊神が祀られているそうです。
「宇治土公(うじのつちぎみ)」は、「大田命(おおたのみこと)」の子孫で、代々宮司を務めているそう。
そして「大田命」は、なんと!猿田彦大神の末裔とされています……
これが史実とすると、猿田彦神社の宮司の祖先は猿田彦大神!
すげぇ……
つまり御祭神の子孫が絶えることなく続いていて、その子孫が祀られているということから、子宝に恵まれるといわれているんだって。
駐車場は本殿の裏の方、国道23号線、南勢バイパス沿いにあります。
なので御本殿の横を通るのですが、その時に見上げた鰹木が八角形!でした。
数は6本で、千木は水平ですね。あれ?
猿田彦大神は男神だけど例外かな?
猿田彦神社の裏には御神田(おみた)と呼ばれる田んぼがあるのです。
ここでは、毎年5月5日に、豊作を祈って早苗を植えるお祭り「御神田祭」が行われているんだそう。
「御神田祭」は三重県無形文化財指定。
桃山時代の衣装をつけた植方が、のどかな田楽に合わせて早苗を植えるんだそう。
見てみたいですね。
優雅な絵巻のようらしいですよ。
そして、田植えの後は、豊作豊漁を占う団扇角力神事や拝殿前の豊年踊が行われるそうです。 初夏の訪れを告げる伊勢の風物詩なんだとか。
所在地 | 三重県伊勢市宇治浦田2-1-10 |
---|---|
休日 | なし(年中無休) |
駐車場 | あり(30分以内は無料。以降30分毎に300円) ※御祈祷中の駐車料金は無料 |
アクセス |
JR・近鉄「伊勢市駅」から外宮内宮循環バスに乗り「猿田彦神社」前下車 伊勢西ICから車で5分(伊勢自動車道伊勢西ICで降り内宮方面へ5分) |
問合せ | 0596-22-2554 |
URL | http://www.sarutahikojinja.or.jp |
猿田彦神社は伊勢神宮・内宮からも近くて歩いて10分強といったとこでしょうか。
しかも神社の真ん前に「猿田彦神社前」のバス停もあります。
せっかくなので伊勢まできたら猿田彦神社まで足を伸ばしてみてはどうでしょう。
もちろん駐車場もあるので地方から車で行くときはありがたいですね。写真は駐車場側のもの。御本殿の裏側?にあります。
ちなみに猿田彦神社は伊勢神宮と直接的な関わりがあるわけでもないし、別宮や摂社・末社にも含まれてないです。
ただまぁ天孫降臨の際に、先導し、しかも猿田彦大神が開拓した五十鈴川の上流に天照大神が鎮座されることになったので無関係というわけでもないかなぁ、と。
ま、せっかく伊勢まできたし、何より伊勢神宮・内宮からも近いので行っときましょう。
物事を万事よい方向へ導いてくれるという「みちひらきの神様」ですから。
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