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金沢21世紀美術館のすぐ近くに、中村記念美術館というお茶道具や金沢ゆかりの工芸品を展示している美術館があるのです。
ゆったりとした時間が流れるこの中村記念美術館ではロビー奥の喫茶室でお抹茶とお菓子がいただけるんですよ〜。
中村記念美術館は金沢21世紀美術館のすぐ近くにあるんですよ〜。
金沢観光に来る人は、おそらく大多数がまずは「兼六園」と「金沢21世紀美術館」に行くと思います。
もし自分も観光客だったら、まぁまずはその2つは行きますよね。
ただねー、今だに新幹線効果が続いているのかなんなのか、よくわかりませんが、とにかく「兼六園」と「金沢21世紀美術館」はいつ行っても人が多い!
平日だろうがなんだろうが関係なく人がいっぱい!
これが夏休みや春休みとかになるとさらに増える。
21美の中のカフェも常に人がいっぱい。ゆっくりのんびりとか出来ない。
当然ながら周辺のカフェも人で溢れる……
でもね、金沢21世紀美術館からせいぜい歩いて5分くらいのとこにある中村記念美術館は、知る人ぞ知る?という感じなのか、まだ比較的のんびりゆっくり鑑賞できる。
そして、何と言ってもここでは喫茶室でお抹茶がいただけるのですよ。
日本庭園を眺めながら!
のんびりお抹茶をいただけるなかなかレアなスポットなのです!
中村記念美術館は、金沢で酒造業を営んでいた実業家で茶人の故中村栄俊氏が創立した財団法人中村記念館が元になってます。
「戦後の日本は文化国家として繁栄していかなければならない、そのために金沢に美術館を作ろう」と決意して、茶道具とか、江戸時代の絵画、古九谷、加賀蒔絵、加賀象嵌などなど、金沢ゆかりの工芸品等をどんどん精力的に収集したらしい。
すごい人だね。
そして収集した美術品は、
「美術品は一個人のものではなく国民の宝である」
という信念から、なんと寄贈!
財団設立して、中村家の住宅を展示棟にして、今の場所に移築改装して、1966年(昭和41年)5月に中村記念館が開館。
まじか、凄すぎるな……。
そのあと1975年(昭和50年)7月に、所蔵品が金沢市に寄贈されて、「金沢市立中村記念美術館」として再発足したそうです!
というわけで、中村記念美術館は、主に故中村氏が収集した茶道具、近世絵画、古九谷、加賀蒔絵などの美術品を中心として、さらに個人からの寄贈とか、市費による購入とかが加わって、今では重要文化財5点、県指定文化財1点、市指定文化財8点をはじめとする美術品が約1000点を数えるまでになってます。
あらためて調べてみたら、なかなかすごい美術館でした。
茶会とか、ナイトミュージアムとか、あとちょっと変わったとこで聞香席とかのイベントもちょいちょい開催してて面白い美術館なんですよ。
そして、ここ中村記念美術館の(個人的)最大の魅力は、1階の喫茶室でお抹茶がいただけるのです〜。
美術館入り口にも看板が出てました。
かつては知る人ぞ知るという感じだったけど、観光客も増えたからか、看板、しかも英語での案内も出してました。
ちなみにお抹茶の呈茶サービスだけ受けることも可能です。
展示まで見る時間はないけど、お抹茶だけいただくということもできるのです。
館内入って入り口で「お抹茶だけ……」と言えばOK。
茶菓券をいただき、入って左奥の喫茶室へ。
喫茶室に入ると、ケースに陳列された作家さんのお抹茶碗が。
なんと、これらのお抹茶碗の中から好きなのを選んで、その抹茶碗でお抹茶がいただけるんです!
なかなか珍しいサービスですよね。さすが茶道具の美術館。
人が多かったりと混雑してる時は対応できないこともあるそうですが。
こんな感じで干菓子とお抹茶がいただけます。
お抹茶見ると全体が泡泡してるんで、裏千家ですね。
おや?確か中村記念美術館を創立した故中村栄俊氏は、表千家だったけど。
呈茶してる人が裏千家なのかな?
ま、いっか。
ちなみに今回いただいたお菓子は『諸江屋』さんの「万葉の花」という落雁でした〜。
金沢で落雁といえば必ず名前が挙がる『諸江屋』さん。
間違いなく美味しいです。
そしてこの「万葉の花」は、第25回全国菓子大博覧会(姫路大会)で名誉総裁賞(三笠宮親王殿下)芸術部門を受賞したお菓子なんだそうです。
普段は、こんな感じの干菓子?が呈されるのですが、毎月第2土曜・日曜だけは上生菓子が出るんです!
それも「吉はし」の!
なのでこの日だけ茶菓券のお値段も変わります。
普段は350円ですが、上生菓子が出る日は600円です。
ちなみに上生菓子は数量限定でございます〜。
喫茶室はこんな感じ。
和風で明るくて、のんびりできます。
畳の匂いとお抹茶の匂いがまた落ち着きます。
喫茶室の窓の向こうには日本庭園が広がっております。
金沢の中心地にあるとは思えないくらい、のどか〜でのんびりした時間を過ごせます。
展示室内は撮影禁止だけど、ロビーや喫茶室、日本庭園は撮影できますよ。
喫茶室から庭園へと出るドアがあるので、庭園をのんびり眺めることもできます。
ちなみに奥の方に見える建物は、附属施設の茶室「耕雲庵」。
江戸時代末期の茶室を移築したそうです。
ちなみにこちらの茶室、申請すれば利用可能なんです。
よく茶会とか句会が催されてます。
この日もお茶会があるらしく、着物を着た方々がおりました。
市街地と思えない緑いっぱいの庭園ですねぇ。
後ろに見える森?小山?は本多の森です。
ちょうどこの上には「石川県立美術館」や「石川県立歴史博物館」なんかがあります。
2020年には「東京国立近代美術館工芸館」が移転オープンするはず。
中村記念美術館のある一帯は本多公園というエリア。
旧中村邸もあります。
以前はここが本館だったらしいけど、平成元年(1989年)に新館ができてからは、茶会や花展などに貸し出したりしてて、一般の人でも利用できるようになってます。
ここでもいろんなイベントが催されてたり、春には一般公開とかもしてたはず。
たまにクラシックコンサートとかもある。
でもこれが結構人気ですぐ埋まっちゃうんだよな……
こちらが茶室「耕雲庵」の門。
いかにも和風!な佇まい。
中村記念美術館の本館を出て前の砂利道を歩いた先にあります。
緑の小径という看板が出てる方向です。
ちなみに写真撮ってないですが、茶室「梅庵」もあります。
こちらは旧中村邸の後ろの方にある。
もちろん茶室「梅庵」も茶会とかで利用できますよ。
金沢市立中村記念美術館は、市街地の中心にあるんですよ。
ただ図書館の建物の後ろにあるので、大通りに面してない分ゆったりのんびりした雰囲気です。
緑いっぱいに囲まれてて、水の流れる音も聞こえてくるので、ちょっと休憩、のんびりしたいときにオススメです。
金沢21世紀美術館から歩いて数分で、喧騒から離れられるという最高のロケーションです。
所在地 | 〒920-0964 石川県金沢市本多町3丁目2−29 |
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開館時間 | 9:30〜17:00(入館は16:30まで) ※お抹茶の受付時間hお抹茶の受付時間は10:00〜16:00 |
休館日 | 年末年始、展示替え期間 |
入館料 | 大人300円、高校生以下無料 |
茶菓券 | 350円(第2土日:生菓子600円) |
駐車場 | あり(12台分) |
アクセス | 「本多町」下車 徒歩約3分 |
問合せ | 076-221-0751 |
URL | https://www.kanazawa-museum.jp/nakamura/ |