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「borrow」と「rent」。
日本語だとどちらも「借りる」なんだけど、「借りる」は借りるでも、これまた明確な違いがあったので、場面に応じてちゃんと使い分けないと、相手に伝わらないこともあるのです。
- 「borrow」は “無料” で「借りる」
- その場で「使う」場合は「use」
- 「rent」は “有料” で「借りる」
- 他にもある「借りる」
- まとめ:「borrow」と「rent」の違いは “無料” か “有料” か
「borrow」は “無料” で「借りる」
「borrow」の意味を改めて確認すると、
<他動詞>
- 〔他の人の所有物を〕借りる、借用する
(通例、許可を得て一時的に使用することを指す。) - 〔有利子の貸付金を〕借りる、借用する
- 取り入れる、真似をする
ロングマン英英辞典によると、
to use something that belongs to someone else and that you must give back to them later
とあるので、「borrow」は誰かが所有している何かを一時的に借りて持っていって、後で返すという感じですね。
- Can I borrow your pen?
(ペンを貸してもらえますか?)
という風に、友人や同僚にペンを借りるときは「borrow」を使います。
「borrow」は、
- 動かせる「物」、持ち運びできる「物」に対して使う
- 「無料」で借りるとき
に使います。
あと、実は「お金」を借りる時にも「borrow」を使います。
ちょっと不思議ですが、利子があろうとなかろうと「borrow」を使う。
お金という「物」を一時的に借りてって、後で返す、から「borrow」なのかな?
「borrow」を使った例文
- Can I borrow your pen?
(ペン借りていい?) - I borrowed some books from the library yesterday.
(昨日図書館で本を借りてきた。) - I’m going to the library to borrow some books.
(図書館に本を借りに行ってくるよ。) - Can I borrow your car tonight?
(今夜、車を借りれない?) - Can I borrow some money?
(お金借りていい?/お金貸してくれない?) - Can I borrow 10 dollars? I forgot to bring my wallet.
(10ドル借りてもいい?財布忘れちゃった。) - Can you lend me 1000 yen until tomorrow?
(明日まで千円貸してくれない?) - I borrow money from a bank.
(銀行からお金を借りる)
その場で「使う」場合は「use」
「borrow」は、「無料」で、かつ借りる物を「一時的に所有」して、その後借主に「返す」というイメージ。
基本的には「持ち運びできる物」に対して使われる。
ということは、日本語だと「トイレ借りていいですか?」と、
トイレを「使う」時に、「借りる」という表現をしますが、
- Can I borrow the toilet?
と言ってしまうと……
「“便器” を一時的に「借りて」持っていっていい?(あとで返すよ)」
という意味になっちゃうんです!
意味不明な事態になっちゃいますね。
その場にあるものを、その場で一時的に「借りる」=「使う」ときは、「use」を使うのですね。
トイレを借りたいときは、
- Can I use the toilet?
(トイレ借りていい?)
となります。
ただ、これだと直接的すぎるので、お店とかで聞くときは、
- May I use a restroom?
を使う方がいいですね。
ちなみに、お店とかだと「restroom」、友人宅なら「bathroom」を使ったりします。
あとは家の固定電話とかもその場から動かせないので、「use」を使いますね。
ちなみに、友人の辞書などを「その場」ですぐ「使う」という場合なら「use」を使う方が、相手にちゃんと伝わります。
「borrow」を使うと、その場から持っていっちゃうけど、あとで返すよというニュアンスになるので。
その場でちょっと調べたいだけなら、わざわざ持っていく必要はないので「use」。
「rent」は “有料” で「借りる」
一方「rent」の意味は、
<自動詞>
- 賃借[賃貸]される
<他動詞>
- 賃借[賃貸]する
「rent」は、お金を払い “有料” で、一定期間何かを「借りる」時に使います。
料金が発生するので「賃借」ですね。
レンタルビデオやレンタカーなどで使われてるのでイメージはしやすいですね。
ちなみに「rent」は、名詞として使うと、
- 賃借料、家賃、地代
- 使用料、貸出料
という意味になります。
「rent」を使った例文
- I rented a DVD from TSUTAYA.
(ツタヤで DVD を<有料で>借りた。) - I am going to rent a home.
(家を借りるつもりです) - We rented a car while we were in Australia.
(オーストラリア滞在中、レンタカーを借りた。) - Can we rent a car?
(車を借りられますか?) - We are renting this house from Mr. Smith.
(この家はスミスさんから借りています。) - This car rents at $35 a day.
(この車は1日35ドルで貸している。) - How much rent do you pay for your apartment?
(あなたのアパートの家賃はいくらですか?)
他にもある「借りる」
他にも「借りる」という表現はありますが、日本語でもよく聞くのだと、
- lease
- hire
がありますね。
「lease」は長期間 “有料”で「借りる」
「lease(リース)」は、契約を結んで “有料” で一定期間「借りる」時に使う。
「rent」は、どちらかというと、比較的短い期間の貸し借りに使われるのに対して、「lease」は土地とか建物とか、機械などの設備を、長期間「借りる」時に使われる。
会社とかだと、コピー機とかをよくリースで借りてたりしますよね。
- They leased four floors to the company.
(彼らはフロアーを四つ、その会社に貸しました。)
「hire」は “有料”で一時的に人を「雇う」
「hire(ハイア)」は、ある特別の仕事のために “一時的” に人を「雇う」。
運転手付きの車や、ガイドを「雇う」時に使われます。
「hire」もお金を払って借りるけど、どちらかというと「雇う」という感じですね。
- I hired a guide in Kyoto.
(京都ではガイドを頼んだ。)
まとめ:「borrow」と「rent」の違いは “無料” か “有料” か
「borrow」と「rent」の使い分けは、
- 無料で持ち運びできるものを借りるときは「borrw」
- 有料(相手がビジネスとしてやっている)で借りるときは「rent」
という、シンプルな違いでした。
「お金」を「借りる」時は、「borrow」を使うということと、動かせないものを「借りる」=「使う」時は、「use」を使うということも気をつけて覚えておこう。