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“滝行”修行をすべく訪れた富山の「大岩山日石寺」。
こちらには重用文化財の『大岩日石寺磨崖仏』があり、磨崖仏のある巨岩所在地一帯は「大岩日石寺石仏」として国の史跡にも指定されているという見応え抜群なお寺です。
石仏に彫られているのは不動明王で、「大岩のお不動さん」と呼ばれてるそうです。
【富山】大岩山日石寺で滝行&巡礼のプチ修行の旅へ立山連峰の裾野にある「大岩山日石寺」。
創建はなんと神亀2年(725年)の1,200年以上も前!
もうすぐ創建1,300年になるんですね。
開山したのは行基さん。
はいお寺や神社の創建でほんとによくお見かけするお名前ですね!
行基さんのバイタリティすごいですね!
奈良の大仏さんの創建にも関わってますが、行基さんが開いたお寺は青森県から宮崎県に至るまで約600寺!はあるそうです。
すごいね。
大岩山日石寺は、古くからの立山の山岳信仰もあり隆盛を誇ったのですが、天正年間(1573〜92)に上杉勢の兵火に遭い多くの堂宇、寺宝、記録が焼失!
一時衰退するも、正保年間(1644〜48)には弘寒和尚により再興!
さらに加賀百万石の藩主・前田利常の子宝祈願が成就したことにより、歴代前田家の祈願所として堂宇が再建!
三たび盛り返す!
御本尊は「大岩のお不動さん」とも呼ばれている不動明王。
御本堂にある不動明王は石仏で、巨岩を彫った半浮き彫りとなっていてかなり見応えあります。
境内には他にも三重塔や山門、六本滝など名所がたくさんあります。
大岩館の前にある階段を登った先にある手水舎。
前田家の家紋の梅鉢門が彫られてますね。
水の出るとこには金の龍がおりました。
真正面に建つ御本堂。
これまた加賀藩の家紋がありますね。
よく見ると至る所に梅鉢紋が。
さすが前田家の祈願所ですね。
御本堂の前には常香炉(じょうこうろ)があったので、煙を浴びます。
お線香と蝋燭もあったので、献灯・献香もしてみました。
御本堂の入り口に立つとすぐ目の前に石仏の不動明王!
この時点でかなりの迫力です。
お堂内に入ることができて、石仏の前に通路があるのでかなり近くで石仏を見ることができます。
ただ近くでの撮影はできなかったので、離れたところからパシャリと。
堂内は撮影OKとあったので。
スマホカメラの限界……
重要文化財でもある、ご本尊の大岩日石寺磨崖仏。
遠くてわかりにくいかもしれませんが、
中央に不動明王、
不動明王の右、向かって左に制多迦童子(せいたかどうじ)、
不動明王の左、向かって右に矜羯羅童子(こんがらどうじ)、
さらに
阿弥陀如来像と行基菩薩座像
の5体が彫られてます。
写真だとなかなか伝わりにくいんですが、不動明王は高さ313.5cmと3メートル以上もの高さがありかなりの迫力です。
ちなみに不動明王像と二童子像(制多迦童子・矜羯羅童子)は行基さんが彫ったとも伝えられてるそうです。
実際には平安中期か末くらいの作じゃないかと言われてるそうですが。
ただまぁ大きさや美しさ、保存状態の良さなどから全国でも屈指の磨崖仏と言われていて、この石仏だけでも必見ですよ。
室町時代の上杉勢による兵火と、さらには昭和42年の火事と、2度も火災にあってるんですが、ほとんど損傷を受けてないんだそうです。
余談ですが、御本尊が彫られている岩は凝灰岩だそうで、火山灰が固まった1,000万年前の岩で、大陸から分離し現在の日本列島の位置に移動したころに誕生した岩石なんだそうです。
地球の歴史も感じられちゃう石仏ですよ。
すごすぎですね。
本堂内には賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)もおりました。
おびんずるさんともいいますね。
賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)はお釈迦様の弟子の十六羅漢の1人。
病を治す神通力が強かったらしく、ちょっとその神通力を弄んでお釈迦さんに叱られたという逸話もあります。
病を治す力があるということから、自分の悪いところと同じところを撫でると治ると言われてますね。
そのため撫で仏とも言われてますが、自分もおびんずるさんを見るたびに、肩と首と頭をひたすら撫でてます。
社務所の横にあった鐘楼。
鐘楼にかかっていたネズミの絵馬?彫刻?がかわいかった。
本堂の横にあった石。
立て札があったんだけど完全に文字が消えていて何かよくわからない。
でも水出てるしひしゃくも置いてあるからとりあえず石に水をかけてみた。
これはなんだろう……?
十二支の守護本尊である八体の仏が、本堂横にありました。
守り本尊はそれぞれ
- 千手観音:子
- 虚空蔵菩薩:丑・寅
- 文殊菩薩:卯
- 普賢菩薩:辰・巳
- 勢至菩薩:午
- 大日如来:未・申
- 不動明王:酉
- 阿弥陀如来:戌・亥
です。
ここにも柄杓が置いてあったし、仏さんが濡れていたので、自分の守り本尊の仏像にお水をかけて参るのがいいのかな?
本堂前にある社務所。
御朱印はこちらでもらえますよ。
そして滝行の受付もこちらです。
ちなみに滝行を行う滝は、本堂の左横奥にあります。
滝行を行う六本滝は八体仏の奥です。
はい、めっちゃ参拝客のいる中で滝行を行うのです。
いや、うん、なんだろ、軽くちょっと見せ物じゃね?
それも修行の一環かな?
名称 | 大岩山 日石寺(おおいわさん にっせきじ) |
---|---|
創建 | 神亀2年(725年) |
御本尊 | 不動明王 |
ご利益 | 所願成就、夫婦円満、家内安全、縁結び、子宝祈願等 |
御朱印 | あり(社務所にていただけます) |
所在地 | 〒930-0463 富山県中新川郡上市町大岩163 |
社務所 | 〜16:00 |
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
アクセス | 富山地方鉄道上市駅から車で約10分 |
TEL | 076-472-2301 |
URL | http://ooiwasan.com/home.html |
修行体験申込 | 上市町観光協会 |
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