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金沢城と尾山神社をつなぐ、「鼠多門」と「鼠多門橋」の復元工事が終わり、ねずみ年の2020年7月にオープン!
明治期に消失して以来、約140年ぶりの復活!
なかなか行く機会がなかったのだけど、ようやく行ってこれました「鼠多門・鼠多門橋」!
子年に復元オープンされた「鼠多門・鼠多門橋」に子年の内に行けて、なんとか子年のうちに記事にできてよかったです!
【金沢】ねずみ年に復元された金沢城の「鼠多門・鼠多門橋」に子年のうちに行ってきた〜その2〜「鼠多門・鼠多門橋」は、金沢城の西側にあり、ちょうど尾山神社と金沢城を結ぶ位置にあります。
金沢城といえば、兼六園とつながっている「石川門」が有名ですが、これからは「鼠多門」も金沢城の観光スポットになっていくのかな。
鼠多門へと続く尾山神社は近江町市場からも近いので、「尾山神社→金沢城→兼六園」というルートもできましたね。
尾山神社から「鼠多門橋」を渡り、「鼠多門」を抜けた先には「玉泉院丸公園」があります。
実際に江戸時代にも「玉泉院丸(現在の玉泉院丸庭園)」と「金谷出丸(現在の尾山神社)」を結ぶ出入り口として使われていた場所です。
金沢城は
- 天文15年(1546)に本願寺が金沢御堂を創建
- 天正8年(1580)に織田信長の命を受けた佐久間盛政が築城開始
- 天正11年(1583)に前田利家が入城
- 明治2年(1869)まで加賀藩前田家14代の居城となる
- 明治以降は旧陸軍の拠点に
- 戦後は金沢大学のキャンパスになる
- 大学移転に伴い石川県が用地を取得
- 平成13年(2001)に金沢城公園として開園
というまぁなかなかおもしろい歴史を辿ってます。
平成8年(1996)年以降、金沢城の復元事業により、
- 菱櫓
- 五十間長屋
- 橋爪門続櫓
- 河北門
- 玉泉院丸庭園
- いもり堀
などがどんどん復元再建されていて、ついに令和2年(2020)7月に「鼠多門・鼠多門橋」も完成したのです。
「玉泉院丸(現在の玉泉院丸庭園)」と「金谷出丸(現在の尾山神社)」を結ぶ木橋として架けられていた「鼠多門橋」。
いつ創られたかはわかっていないのですが、絵図に描かれていたことから江戸時代前期にはすでに存在していたそうです。
金沢城の多くの建物が消失した宝暦9年(1759)の大火でも「鼠多門」は焼失を免れてます。
ちなみに金沢はけっこう火事が多く、江戸時代わりと何度も大火が起きてます。
慶長7年(1602)には落雷で天守消失、寛永、宝暦の大火では金沢城が焼失してますからね……
しかしそんな多くの落雷や火事に見舞われる中「鼠多門・鼠多門橋」はなんと明治期まで残っていた!
なれど明治10年(1877)に鼠多門橋が老朽化のため撤去!
さらに明治17年(1884)火災により鼠多門も焼失!
そして昭和7年(1932)年には周囲の水堀も埋め立てられて道路となり、当時の面影がなくなっていったのであります……
時は流れて、平成26年(2014)から埋蔵文化財調査や絵図・文献調査の結果に基づいて「鼠多門・鼠多門橋」が復元整備されることになり、平成30年(2018)6月に起工、令和2年(2020)7月に完成!となったのです。
復元にあたっては、「鼠多門」は史実に沿った木造による復元。
「鼠多門橋」は、安全基準を満たすため鋼構造で作られ、周囲を木材で覆って仕上げられています。
明治期に焼失して以来、なんと約140年ぶりに「鼠多門・鼠多門橋」が蘇ったのであります!
尾山神社から「鼠多門・鼠多門橋」へと向かうときに、押さえておきたいのが尾山神社の「東神門」。
「鼠多門橋」を渡る手前の右奥にあります。
お堀通りを歩いて尾山神社に行くときに通る門です。
この「東神門」は旧金沢城の二の丸にあった桃山風御殿様式の唐門で、金沢城初期の貴重な木造建造物なのです。
明治3年以来旧卯辰山招魂社前にあったものを、昭和38年に尾山神社の境内地に移築したそうです。
金沢城はちょいちょい大火にあい、多くの建物が焼失してるのですが、この「東神門」は大火を逃れ残ったのです。
なんでも唐門に掘られた、阿吽形の2頭の龍が水を読んで類焼を免れたからと、言い伝えられているのだそうです。
作者不詳なれど、一本の釘も使用されていない名工の作とされてます。
たしかにめちゃんこかっこいい2頭の龍がいる!
その下の波模様もかっこいいな!
水の呼吸みたい!
このことは「東神門」の案内板に書かれてないんですよ。
友人とマニアックトークしながらうろちょろしてたら、ボランティアガイドのおじちゃんが教えてくれました。
教えてもらわなかったらうっかり素通りしてしまうとこでしたよ。
新しく復元されたこともあって「鼠多門橋」、木のいい匂いがします。
車椅子の方も渡れるように長いスロープもあります。
上にあがるとまた景色が変わりますねぇ。
ついに「鼠多門」が目の前に!
かっこいいねー!
なんかいきなりのタイムスリップ感ですね。
武士が歩いてても違和感ないわ〜。
むしろ歩いてて欲しいわ〜。
「鼠多門橋」の上から見たお堀通り。
ここは江戸時代は水堀だったんですよねー。
今は埋め立てられて道路になってるけど。
堀から城まで、結構な高低差だよなぁ。
昔の人、ほんとすげーな。
ちなみに角っこのちょっと出っ張ってるところは、玉泉院丸鼠多門続櫓台石垣です。
反対側。石垣の向こうの方はしいのき迎賓館があるあたりです。
江戸時代と同じ位置に復元整備された「鼠多門橋」。
どうやら江戸時代にも難度が掛け替えられていたそうです。
当時の絵図も一緒に紹介されてるので、これを見ながら今の景色に重ね合わせて妄想しながら橋を渡るのもなかなかおもしろいですよ。
そしていよいよ「鼠多門」へ!
ちょっと長くなりすぎたので「鼠多門」訪問記、次回へ続く!
【金沢】ねずみ年に復元された金沢城の「鼠多門・鼠多門橋」に子年のうちに行ってきた〜その2〜名称 | 鼠多門・鼠多門橋(ねずみたもん・ねずみたもんばし) |
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所在地 | 〒920-0918 石川県金沢市丸の内1-1 |
開館時間 | 9:00~16:30(最終入館:16:00) |
入館料 | 無料 |
休館日 | 年中無休 |
入館料 | 無料 |
駐車場 | なし(近隣のコインパーキングを利用) |
アクセス | 城下まち金沢周遊バス・兼六園シャトル・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス「南町・尾山神社」バス停から徒歩約3分 まちバス「南町・尾山神社」バス停から徒歩約3分 金沢ふらっとバス材木ルート「商工会議所」バス停から徒歩約2分 |
TEL | 076-234-3800 |
URL | http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/nezumitamon/ |
- 2020年11月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
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