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前回、晴れた日に降る雪は『風花』と言うらしい、という記事を書いたけど、ついでに晴れた日に降る雨『狐の嫁入り』についても調べてみた。
狐の嫁入りは晴れた日に降る雨。じゃあ雪が降ったらなんて言う?まぁ晴れた日に降る雨のことでしょ?と思いつつもおさらい。
『狐の嫁入り』とは、
- 空が明るいのに突然降ってくる雨
- 通り雨
のこと。ちなみに『日照雨(そばえ)』と言う風にも言うらしい。
『日照雨(そばえ)』は初めて聞いたなぁ。
気象用語的には、日中の雨は「天気雨(てんきあめ)」と言うらしいです!
まぁ天気予報で『狐の嫁入り』とは言えないよね。
でも天気雪は聴いたことないな。調べても出てこなかったし。
ちなみに、『狐の嫁入り』も『風花』と同じで、晴れている時に、やさし〜く降る、穏やか〜な雨の事ですよ。
通り雨も『狐の嫁入り』というらしいけど、最近のゲリラ豪雨のような激しいやつじゃないですよ!
① 狐に化かされている
むかーし昔、とある地域では、よその土地からお嫁さんが来るときには、夜に提灯を灯しておったのじゃ。
おめでたい事じゃったので、嫁入りの時は、村をあげてお祝いをしておったそうな。
ところがじゃ。
ある日の夜、村はずれの森の中から、ポツリと小さな灯りが見えるではないか。
おかしいのう、今日は嫁入りはなかったはずじゃ。
村の者に聞いても、誰も知らんと言う。
ポッ
ポッ
ポッ
そうこうする内に、灯りが増えていくではないか。
灯りがどんどん増えて、ふわふわと揺れておる。
しかし、よく見ると人の姿がないではないか!
どうゆう事じゃ?
人ではないぞ。
あれは鬼火か?
では狐が灯しているのであろうか・・・
あれは、狐が嫁入りの真似をして人間を化かしているのではないか?
・・・
はい、ちょっと日本昔話風にしてみました(笑)
まぁ、おそらくこの鬼火?は現代では科学的に説明されていますが、昔の人は、不可解な出来事や怪異?は「狐のしわざ」としていたんだね。
「狐が嫁入りの真似をして人間を化かしている」から「狐の嫁入り」。
転じて、晴れた日に雨が降ると言う不可思議な現象も「狐の嫁入り」と言うようになったらしい。
ちなみに、死体を土葬すると人体のリンが気化して、それが放電などで自然発火することがあります。それがいわゆる「火の玉」とか「鬼火」の正体ですね。
昔は土葬が多かったみたいですからね。
きっと今より「火の玉」とか「鬼火」がよく出たんだろうな。
うーむ、その当時にいたらきっと怖かっただろうな。
②狐が狐を隠しているんだよ
あそこん家?の狐の娘っこの嫁入りが決まったよ!
コーン。
おめでたいね。コンコン。
祝言だからね。
親戚親兄弟集まって、娘を連れてとなり村まで嫁入り行列だ〜♪
コーン♪
いやいやちょっと待って。
狐がぞろぞろと行列を作って歩いていたら、人間に見つかってしまうよ。
コンコン。
人間に見つかったらきっと一斉に捕まっちゃうよ。
コーン。
どうする、どうする。
雨が降ったら視界がぼやけて、見つからないんじゃないかな。
コン。
そんなこと言っても今日は晴れて、お天道様も祝福してくれてて、嫁入りにぴったりだよ。
コンコン。
よし、じゃぁ狐の術で、自分たちの周りにだけ雨を降らそう!
で、人間たちから姿を隠そう!
あ、それいいアイデアだね、コーン。
よし、雨が降ったぞ今の内だ。
雨が降ってる間にとなり村まで、雨に隠れて移動するぞ!
コーン!
わーい、無事にとなり村まで嫁入りできたよ♪
人間たちはなんで雨降ってんのかわかんないって、
狐につままれたような顔してるよ。
コンコン。
・・・
はい、今度は狐目線で書いてみました。
狐って雨降らすことできるんだね〜。
まぁわかんないことは全部狐のせいにしちゃえ!的な。(笑)
③狐を生贄にして雨乞いをした…
むかーし昔、ある村があった。
その村では、長いこと雨が降らず日照りが続いておったそうじゃ。
そのため、田畑も干上がってしまい、農作物も育たず、村は飢饉に陥ってしまったそうじゃ。
困った村人たちは、生贄を差し出して、雨乞いをしてみてはどうじゃという話になったそうじゃ。
「しかし、何を生贄にするかのう」
「狐はどうじゃ?」
「人間に化けるのが得意な女狐がおったろう」
「しかし、どうやって捕まえる?」
「騙して捕まえよう」
そこで村人たちは、村一番の男前の若者を女狐の元へ送り、
「自分の嫁にならんか」と結婚話を持ちかけたのじゃ。
しかし、それは女狐が嫁入りに来たら、殺して生贄にするという計画じゃったのじゃ。
若者は女狐の元に何度も通う内に、心を通わせるようになってしもうたのじゃ。
若者は女狐を逃そうとしたのじゃ。
そして女狐もまた若者の本当の目的に気づいておった。
しかし、それでも女狐は嫁入りを決意したのじゃ。
女狐は若者のため、村のために生贄になったのじゃ・・・
その後、女狐の流した涙が大粒の雨となって村中に降り注いだそうじゃ。
・・・
これは、切ない(´;ω;`)ブワッ
割とよく知られているのは、②のまさに「狐の嫁入り」かな?
これはなんとなく聞いたことがあったし、周りの人に聞いたら②は聞いたことあるけど、①と③は知らないかな〜という意見がちらほら。
それにしても『狐の嫁入り』が全国的に知られているのは、やっぱり昔から狐に関する伝承や昔話が多いからなんですかね。