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さて、出雲大社でお参りし、お昼に出雲そばを食べたら次なるは「須佐神社」へ!
出雲へ行く前に、島根出身の方に「出雲行くなら須佐神社も行った方がいいよ」と言われたんですよ。
しかも調べてみたら、あの!スピリチュアルカウンセラーの江原啓之氏が「現代に残る聖地」とか「日本一のパワースポット」と言ったそう。
じゃあ行っとくべきだよね!
北陸から島根ってなかなか気軽に来れませんから(^^;)
縁結びといえば最強?のパワースポット出雲大社へ行ってきた出雲大社から須佐神社までは大体車で40分ほど。
見てお分かりかと思いますが、須佐神社はまぁまぁ内陸部にあるので公共交通機関で行くのはかなり大変だと思われます。
一応、行き方としては、
JR出雲市駅から出雲須佐行きの路線バスに乗り須佐バス停下車。
さらにそこから須佐神社までタクシーで約5分かかるそうです。
しかもバスの本数は1時間に1本もありません。
タクシーも必ず駐車場で待っててもらうのがいいですよ。
須佐神社の周辺でタクシーを拾えそうな感じはあまりしなかったです。
もし公共交通機関で行くならガッツリ歩く覚悟を決めて行きましょう。
とゆーか、レンタカーで行くのがベストです。
なんせこんな感じの山道を延々ひた走りましたから。
山道をひた走り、ついに来ました「須佐神社」!
「須佐神社」の御祭神はスサとあるので、もちろん須佐之男命(スサノオノミコト)です。
スサノオノミコトはイザナギ・イザナミの息子で、超有名な天照大御神(アマテラスオオミカミ)の弟です。
日本の神様ってけっこうびっくりするくらい色んなとこから生まれるんですよね。
ちなみに、スサノオはイザナギが黄泉の国から戻った時に体を清めた時にアマテラスとツクヨミと一緒に生まれてます。
面白いのはその場所。
- 左目を洗ったときに生まれたのが天照大御神(アマテラスオオミカミ)
- 右目を洗ったときに生まれたのが月読命(ツクヨミノミコト)
- そして最後に鼻を洗ったときに生まれたのが須佐之男命(スサノオノミコト)
鼻を洗って生まれたって…
古代の人の想像力ってすげーな。
あ、そしてこの3柱の神様は、イザナキが産んだ最も尊い神として「三貴子」とも呼ばれるそうです。
ただスサノオっていろんな逸話があるけど、なかなかの傍若無人ぶり。
例えば、
①お母さんに会いたくて泣きじゃくる
スサノオは父のイザナギに海を治めるよういわれたけど、死んだお母さんに会いたいと泣きじゃくる。
「お母さんに会いに黄泉の国に行ってくる」
と言って、父イザナギを怒らせ追放される。
②姉アマテラスの住む高天原でやりたい放題
黄泉の国へ行く前にお姉さんに挨拶をしに高天原へ。
高天原を奪いに来たわけではないと潔白を証明したのに、高天原でやりたい放題。
アマテラスの田畑を荒らしたり、神殿でウ○コしたり…おいおい…
③天岩戸事件を引き起こし人間界へ追放される
最初は大目に見ていたアマテラス。(え、神殿でウ○コとか許すの?)
しかし!
やりたい放題のスサノオ。ついに赤馬の皮をむいて織物小屋に投げ込んだ結果、そのショックで織女が死んでしまう。
流石に織女が死んだ際にはついにアマテラスもブチ切れる。
ついに天の岩戸に隠れて引きこもりになっちゃう。
これがかの有名な「天岩戸」事件ですね。
まぁこれは岩戸の外で、神様たちがどんちゃん騒ぎして気になったアマテラスが出て来て一件落着してますが。
とはいえアマテラスが隠れると太陽も隠れちゃって、世界は真っ暗さぁ大変!
って事態になってたので、それを引き起こしたスサノオには責任を取って、爪を切られ、髭も落とされて高天原から地上・人間界へと追放されてしまいました。
④八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治して英雄になる
地上へ追放されたスサノオが降り立ったのは、出雲国。
そこで、娘を八岐大蛇に生贄として差し出さねばならず、泣いている老夫婦に出会います。
生贄にされるという櫛名田比売(クシナダヒメ)はめっちゃ可愛かったらしい。
あ、ちなみにクシナダヒメは稲田姫とか奇稲田姫とも書かれます。
で、スサノオなんとクシナダヒメに一目惚れ。
スサノオはクシナダヒメを嫁にもらう代わりに八岐大蛇を退治しようと申し出る。
実は、スサノオは尋常じゃないほどの怪力の持ち主。
ちょっと急いだだけでも天地は地震が起きたような地鳴りがするほどだったらしい。
まぁだからこそ、八岐大蛇を退治してやるから俺の嫁になれってなったんでしょうねぇ。
八岐大蛇も有名ですけど、ざっくり言うと、
めっちゃ強い酒作って、それを飲んで酩酊して動けなくなった八岐大蛇をぶった切って退治に成功。(ちょっとズルくない?)
その時に、八岐大蛇の体から出て来たのが神剣・天叢雲(アマノムラクモ)。
これをお姉さんのアマテラスに献上しました。
(これあげるから許して、てへ。って感じですかねぇ)
その後、天孫降臨で邇邇芸命(ニニギノミコト)なる神様が天叢雲剣を持って地上に降り、現在、名古屋の熱田神宮に御神体として祀られているということになってます。
八岐大蛇を退治したスサノオはクシナダヒメと結婚して須賀に住んだそうです。
島根県雲南市にスサノオが立てたとされる須賀神社があります。
残念ながら今回は行けませんでした…
ちなみに東京四谷にも須賀神社があります。
こちらはあの!映画『君の名は』の舞台なんです!
もちろん御祭神はスサノオですよ。
『君の名は。』はAmazonプライムビデオにもありますね。
いざ、須佐神社へ。
鳥居の奥に見えるのは随身門。
随神門の左右にはそれぞれ神域を守る随神として豊磐窓神(トヨイワマドノカミ)と櫛石窓神(クシイワマドノカミ)が祀られています。
遠すぎて見えないですね。すいません。
それにしても日本の神様の名前って舌噛みそうになりますね。
どちらも門、入り口?を守る神様らしいです。
邪悪なものが入ってくるのを防いでくれるそうです。
須佐神社の鳥居の前に方位人のようなものがありました。
調べて見たけどなぜ方位人があるのかはわからず…
須佐神社が「戌」の方に建っているというのはわかります。
なんか意味あんのかな?
鳥居から入って右手に手水舎が、そしてその横に亀。
亀?
スサノオと亀のつながりがちょっとわからない…
亀の奥にある石碑には、
神魂の 杖ともならむ 亀すがた 世人の道を 祓い清めん
と刻まれてました。
とりあえず亀が祓い清めてくれるのかな?
ただこの亀さんは平成9年に奉納されたみたいなので割と最近ですね。
須佐神社の御祭神には、須佐之男命(すさのをのみこと)の他に、
- 稲田比売命(いなたひめのみこと)=クシナダヒメ
- 足摩槌命(あしなづちのみこと):クシナダヒメのお父さん
- 手摩槌命(てなづちのみこと):クシナダヒメのお母さん
も一緒に祀られています。
家族みんな一緒にいるんですね。
確か、須佐神社の御利益はいっぱいありますが、
家内安全とか夫婦円満、子授・安産に良縁成就、子孫繁栄などもあるので家族思いの神様だったんでしょうね。
あ、そうそう出雲大社の御祭神・大国主命の妻、須勢理毘売命(スセリビメノミコト)は、スサノオの娘なんですよね。
しかも、クシナダヒメが亡くなった後、スサノオはかなりスセリビメを溺愛したらしく、スセリビメに求婚した大国主にかなりの無理難題を与えたと。
まぁ娘を思う親心なんでしょうが、試練というには結構…
人間だったら一発で死ぬよね、みたいな。
その辺書き出すとまた長くなっちゃいそうなんで気になる人はぜひ『古事記』を読んでみよう!
なかなか面白いよ。
あと、最近ハマり中の『神様の御用人』でも大国主がボヤいてますから(笑)
なんかよくわかんないけどこんなのもありました。
なんだろう、屋根?の装飾かなんかかな?鬼瓦?
あ、そうそう随神門の左右には東末社・西末社があってここにもたくさんの神様が祀られています。
そんなに大きな神社というわけでもなく、交通のアクセスも良いとは言えない場所にも関わらず参拝者が結構いらっしゃいました。
さすが日本一のパワースポット。
拝殿でご祈祷を受けている方が何組かいらっしゃいました。
写真だとわかりにくかなと思いますが、鳥居からまっすぐに伸びた参道に対して拝殿がちょっと斜めになってるんですよ。
拝殿を正面から撮ると道が斜めになってるんですよ…
これも理由があって、帰る時に神様にお尻を向けないようにするために斜めになってるんだそうです。
なるほど〜って感じですね。
須佐神社の御本殿は、出雲大社と同じ大社造りとよばれる造りになってます。
神社建築の中でも、古い建築様式だそうです。
御本殿が高い位置にあって見上げるような造りになってるので、簡素な分、より厳かな感じもします。
周りを木に囲まれてて、外界から閉ざされた感じもするので余計そう感じるんですかね。
御本殿の後ろには、なんと樹齢千三百年を超えるという大杉が!
どうにか1枚に収まらないか苦心したものの、大きすぎて無理でした。
立て看板によると、大杉の大きさは、幹の周囲6メートル、根の回り9メートル、樹高約21メートルだそうです。
また、この大杉は昔、加賀藩から船の帆柱にと金八百両で所望があったのだけれど、須佐の国造がこれを断ったと伝えられているそうです。
あと、大杉さんのさらに奥には、三穂社という小さな社があります。
ここには三穂津比売命(ミホツヒメノミコト)と事代主命(コトシロヌシ)が祀られてます。
須佐神社を出ると鳥居の向かいにも何やら神社のようなものが…
気になって行ってみると、なんと天照社!
こちらも小さいけど後ろに本殿があり、大社造りになってます。
須佐神社の境内の案内図を見ると、天照社も須佐神社の境内の中に含まれるようですが…
アマテラスといえば、スサノオのお姉さん天照大御神。
暴れん坊の弟を見張って、あ、いやいや、見守ってるんですかね。
うっかりすると見落としそうなくらいひっそりとありますからねぇ。
須佐神社のすぐ横には、須佐川(すさがわ)が流れています。素鵝川(そががわ)とも言うそうですが。
須佐神社には7不思議があるそうです。
7不思議を書いた看板も須佐神社の境内にありました。
写真撮り忘れてましたね。
須佐神社だけで全部は実際にチェックできない感じだったので、早々に諦めたんですよね。
ただ逸話としても面白そうなので興味のある人は7不思議の場所を全部巡ってみるのも面白いかもです。
一応、ざっくりと。
- 塩ノ井:須佐神社内にある
スサノオが土地を清めた水。「稲佐の浜」とつながってて潮の満ち引きで湧き出る水量が違うとか。 - 神馬
昔、神社に納めた馬はどんな馬でも予知能力のある白馬に変わったんだそう。今はその馬達のお墓が残っている。 - 相生の松:一応須佐神社内にある
一本で男松と女松の両肌をもったという本殿裏にあった松。残念ながら今は枯れて跡だけが残っている。 - 落葉の槇
クシナダヒメがお産の時に使用した松葉で綴った槇葉。今でも槇葉の縁に松葉で刺したような穴があるそう。 - 陰無し桜
隠岐国で不作が続いた時に「この桜が隠岐国に影を作っているからだ」と木を切り倒したため、その切り株から生えた桜は以後大きく茂ることはなくなった。 - 星滑
神社の西方の山頂に白い斑点があって、その量でその年の豊作・不作がわかるらしい。 - 雨壺
素鵝川の下流に大きな岩があってその中に小さな芝生がある。これを掻き回すと神の怒りにふれて洪水が起きるといわれてる。これを犯したため村中が洪水の被害にあって、かき回した本人は村から追い出された事実があるんだとか。
詳細は須佐神社の7不思議のページへ。写真も載ってますよ。
須佐川を渡った先に、「味処すさのお」と「須佐温泉 ゆかり館」という休憩スポット?的な場所があるのですが、ちょうど須佐神社の対岸にあるんですね。
なので対岸から見ると大杉の全景が見えるかな〜と思ったんですが…
よくわからず…
鎮守の杜に阻まれて須佐神社の御本殿もよく見えない…残念。
あ、「須佐温泉 ゆかり館」は宿泊はもちろん、日帰り入浴もできるそうです。
まだこの後、「八重垣神社」と「松江城」に行く予定なので、残念ながら温泉は堪能できませんでした。
御祭神 | 須佐之男命(スサノオノミコト) |
---|---|
ご利益 | 縁結び、良縁成就、夫婦円満、子授・安産、除災招福、諸願成就、良縁、子孫繁栄、家内安全、諸障退散など |
所在地 | 〒693-0503 島根県出雲市佐田町須佐730 |
拝観時間 | 年中無休、9:00〜16:00 |
お問合せ | 0853-84-0605 |
駐車場 | 有り(無料) |
アクセス | 車で行くのをお勧めします! |
URL | http://www.susa-jinja.jp |
- 2017年5月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
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- 写真の無断転用はご遠慮ください。
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