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だいぶ前に本屋で買った小説「烏に単は似合わない」。
ようやく読み終えたのだけど、面白いといえば面白い!
でもモヤモヤするといえばモヤモヤもする……一言で言うにはなんとも難しい感情になった小説だった。
本屋さんで見つけた美しい表紙と「烏に単は似合わない」と言うタイトルに、なんとなく和風歴史ファンタジー的な内容かな?と思い、文庫本を購入。
最初に相関図などもあったのだけど、まぁ読み進めるうちに頭に入るだろうとさらっと見て本編へ。
タイトルに「烏」とある通り、小説の世界は、人間ではなく八咫烏の一族が支配する世界。
お世継ぎの若宮の后選びの話で有力貴族の4人の姫が登場するのだけど。
まぁちょっと源氏物語的な要素もあるのかな。
世界観とか、登場人物の描写がとにかく細かい。
よくこれだけの世界観を作り上げたなと感心するくらい。
ただちょっと説明が多くて読みづらい部分もまぁ確かにあったけど。
読み進められないほどではないかなと。
読み終わってから、「松本清張賞」の受賞作品だったことを後書きの解説で知ったんだけど、
まぁ確かにミステリーといえばミステリーかな。
最初から読み進めていくと、この結末はまるで予想外。
えぇっ!
ってなった。
ほんとにびっくりした。
それらしい伏線がなかったと思うんだけど……
単にミステリーと思ってなかったから読み飛ばして気づかなかっただけかもしれないが、それにしてもの驚き。
Amazonの評価がかなりばらけてるんですね。
ちょっと評価の低い方が多い感じだけど。
読み終えた上で見ると、まぁそんな感想になるのもわからなくはない。
個人的には楽しめた。し、面白かったと思う。
でももしAmazonの評価を先に見ていたら買わなかった、読まなかったかもしれない。
読み終えてみて、この本を読んだことを後悔したかと言うと特にそうは思わないかな。
先入観なく読んだからと言うのもあるかもしれないけど。
もし読む前に松本清張賞受賞作品と思って読んでたら感想は違ったかも。
本の内容を細かくは書かないけど、
最初の印象を持ったまま、この人はこんな人と思ったままでいると危険だなー、いや思い込みってめっちゃ怖いな、と思わされた。
小説においてこの裏切りを「なるほど!すげーな」ととるか、「いやいやそれはさすがにないだろう!」ととるかは人それぞれなんだろうけど。
個人的にはなっかなかの衝撃だったのでアリかなと。
ここまでぶっ壊されることもそうそうないので。
ただ、ちょっと最後の謎解き?といっていいのかな?の段がそれまでに対してあまりに駆け足過ぎた感は否めないけど。
「烏に単は似合わない」を買ったのは、そういえば去年の夏か秋くらいだったかなー……
買ったはいいけどなかなか読めなくてようやく今頃読めたんですが。
なんかやっぱりビジネス書とか、デザイン関係の本とか仕事に必要そうな本をまず、
とか思うといわゆる直接仕事に関係なさそうな本を読む時間がなかなか取れない。
でもやっぱり仕事のスキルがーとか、何とかかんとか関係なく
読みたいものを読むのも大事!
たまにね、物語小説とか漫画なんて、て言う人いるけど、
いんだよ面白いから!
なんなら想像力とか!
豊かさとか!
たぶんそんな所が刺激されるから!
想像の翼を広げるのも大事よねー。
「烏に単は似合わない」の続編というかサイドストーリー?があるようなので次巻は図書館で借りてこようかな。
どうやら八咫烏シリーズといって今の所6巻まで出てるみたいなので。