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NHKの朝ドラ『カムカムエブリバディ』で出てきたフレーズ、
- It was all in vain.
「全部無駄になった」という意味の英語フレーズです
- It was all in vain.
このフレーズでキーになるのは「in vain」ですね。
「vain」は形容詞で
- 虚栄心の強い、うぬぼれの強い
- 無駄な、無価値な、空虚な、はかない、むなしい、つまらない、根拠のない
という、まぁかなりネガティブな意味ですね。
発音は「vein(ヴェイン)」。
こちら「in vain」という形で使われることが多く、
- いたずらに
- 無駄に
という意味で使われます。
英英辞典の説明は、
without success in spite of your efforts
without purpose or without positive results
「in vain」は、何かしらの努力なり何なりをしたけれども、結果として努力も虚しく、「無駄になった」という感じですね。
「The effort was wasted.(努力は無駄になった)」とも言えますかね。
- All my efforts were in vain.
(私の努力は全て水の泡となった。) - He did it, but in vain.
(彼はそれをやったがむだだった。) - I tried to persuade him, but in vain.
(彼の説得を試みたがだめだった。) - I set the alarm for five but in vain.
(目覚ましを5時にセットしたが、無駄だった。)
「not 〜 in vain」という、否定形+in vainは、「無駄ではない」というちょっと二重否定みたいな感じかな。
無駄じゃなかった=やった甲斐があった、のようにちょっとポジティブなニュアンスに変わります。
- My efforts were not in vain.
(私の努力は無駄ではなかった。) - I don’t want my hard work to be in vain.
(私は、自分の努力を無駄にしたくない。) - It won’t be in vain.
(無駄になることはない。)
「in vain」には「無駄に」の他に、
- 軽々しく
- みだりに
という意味もあります。
「軽々しく、軽率な気持ちで〜する」というニュアンス。
- Don’t take the name of God in vein.
(みだりに神の名を唱えてはいけない。) - You should not reveal a secret in vein.
(秘密を軽々しく漏らすべきではない。)
『カムカムエブリバディ』では、安子がご主人の稔さんが帰ってこないのにどうして英語を勉強してるんだろうという、ほぼ独白的なとこで「It was all in vain.」というフレーズが出てきたんですけど、
どこの国とも自由に行き来できて、自由に音楽を聴ける世界を生きてほしい
That was his hope. He looked forward to such a day, such a world.
(それが彼の望みでした。そんな日が来ることを、そんな世界を、彼は待ち望んでいました。)
And I waited. I waited, and waited, and waited for him to come home.
(彼の帰りを、待って、待って、待ち続けました。)
But it was all in vain.
(でも、帰ってこなかった。)
という、ここで「it was all in vain」が出てきたんですよね。
字幕に「帰ってこなかった」とあったから、そういう使い方かと思ったけど。
「He never came back home.」
じゃないんだっていう、まぁでも「But it was all in vain.」の方が絶望感がより出るのかな。
いや〜深いな、カムカムイングリッシュ。
ていうかラジオ英会話と独学だけでこんな話せるもんですかねぇ……