スポンサーリンク

能登半島の最先端、外浦と内浦のちょうど境に立つ禄剛埼灯台(ろっこうさきとうだい)。
海へと突き出した岬に立つ白亜の灯台で、ここは“海から登る朝日”と“海に沈む夕日”が見られる絶景スポットなのです。

能登半島の最先端にある禄剛埼灯台へは、金沢から車で約3時間、もし公共交通機関を使うなら、金沢駅から珠洲特急バスで約3時間、そこから北鉄バス木の浦線に乗り約50分とほぼ4時間近くかけて到達できる場所。
まさに能登半島の最先端、最果ての地にある灯台です。
灯台近くまでは車で行けないので、禄剛埼灯台のある岬の入り口近くに「道の駅 狼煙(のろし)」があるので、車はそこに停めます。
「道の駅 狼煙」のすぐ目の前に、禄剛埼灯台への登口の看板があるので、看板の指し示す坂道を登ります。
歩いて8〜10分くらいかな。
ただ、結構な坂道です。
途中ちょっと心折れそうな急勾配の坂道があるので、ほんとに歩きやすい靴でいきましょう。

坂を登った先には芝生が広がっていて、休憩所もあります。
一瞬カフェかと思ったら机と椅子がある休憩所です。

不思議なモニュメントもありました。
Googleマップによると「海風の灯」というらしいです。

「海風の灯」のさらに奥、ついに禄剛埼灯台が姿を現しました!


能登半島の最先端に立つ禄剛埼灯台。

禄剛埼灯台が立つ場所は、能登半島の最北端で、外浦と内浦の接点。
日本海側の外洋に面した方を「外浦」、富山湾や七尾湾などに面した海を「内浦」と呼んでます。
外浦は日本海の波が打ちつける荒々しい感じで、内浦は比較的穏やかな海という感じでしょうかね。
つまり両脇に海がある突端なので、禄剛埼灯台は、
- 海から昇る朝日
- 海に沈む夕陽
どちらも見ることができる絶景スポットでもあるのです。
晴れた日は、立山連峰や佐渡島まで見えるそうですよ。

禄剛埼灯台は、明治16年(1883年)にイギリス人技師によって作られた白亜の灯台。
初点灯されたのは明治16年(1883年)7月10日だそうです。
「日本の灯台50選」や、日本ロマンチスト協会の「恋する灯台」にも選ばれています。

禄剛埼灯台が立つ丘は、海面から40メートル以上の高台にあり、灯台の光は33km先まで届くそうです。
禄剛埼灯台のある地域はなんとその名も「狼煙」。
古来から海難事故が多かった地区だったそうで、ここに灯台が立つずっと前から「狼煙場」が置かれていて航路を照らしていたんだそうです。
なんと奈良時代にはすでに狼煙場があったそうなんですよ。
明治以降は禄剛埼灯台が海をゆく船のために光を灯してるんですね。
昭和38(1963)年までは職員が常駐されてたそうですが、今は無人化されてます。
もちろん今なお現役の灯台です。

禄剛埼灯台の入り口上部にある記念額には、菊の御紋章があります。
菊の御紋章がある灯台は全国でもここ禄剛埼灯台だけなんだそうです。

禄剛埼灯台の近くにある、青い看板の道標。
それぞれの示す方向は、
- 東京:302km
- 上海:1598km
- 釜山:783km
- ウラジオストック:772km
ロシアのウラジオストックが案外近いっていうね。

道標の横にあるのは、俳人・山口誓子さんがこの地を訪れたときに読んだ俳句の歌碑。
ひぐらしが鳴く 奥能登のゆきどまり
と、昭和36年の夏に訪れたときに詠んだそうです。

海の先を示す道標。
なんとも叙情的な風景ですな。

それにしても、きれいだね!禄剛埼灯台!
めっちゃ映えますよ。

明治にこんなの造るって、明治の人おしゃれだねぇ。

青空と海に映えるね!

中、入ってみたいなぁ。
無人だから入れないんだよなぁ……
ただですね、年に数回一般公開される日があるそうです。
つぎいつ公開されるんだろ。
中、見たいよねぇ。

海側から見た禄剛埼灯台。

外壁の修復が終わったばかりだからか、めっちゃきれい。

自分的ベストショット。
いい感じに太陽と灯台が重なった!

これも灯台が光ってるみたいでいい感じ。

ひたすら灯台撮りまくってました。

逆光でなかなか見づらくて撮っては確認して微調整……
いやぁ楽しかったな。
確かにここから見る朝日と夕日は絶景だろうな。

禄剛埼灯台は能登半島の先端の崖の上にあるのですが、崖下には千畳敷という岩場が広がってますよ。

侵食で平たく削られた岩場が広がってます。
巌門の千畳敷岩みたいですね。


千畳敷の岩場は、干潮になると姿を現して、満潮になると海に沈むんです。
ちょうど海に沈んでいく頃ですねぇ。
能登半島は不思議な、面白い奇岩がいっぱいですね。

岬からの景色。
佐渡島は見えないかなぁ。

禄剛埼灯台の正面から続く遊歩道。
ちゃんと門があったんだ。

岬自然歩道という遊歩道らしい。

岬自然歩道は、珠洲市の高屋町から木ノ浦、折戸を経て、狼煙まで続く10.7kmの遊歩道。
全行程の所要時間は3時間くらいらしいよ。
今日のある人は「岬自然歩道を歩こう大会」ってイベントもあるみたいだから参加してみるといいと思うよ。

ここからの景色もなかなか絶景かな。

そしてこっちの道もまぁまぁな坂道。

途中、石畳の階段もありました。

ここが階段の入り口。

こっちの灯台への遊歩道は、道の駅狼煙からもうちょっと先、海の方へ行ったとこにありますよ。
どっちから行っても坂道なのは変わりませんけどね。

名称 | 禄剛埼灯台(通称:狼煙の灯台) |
---|---|
所在地 | 〒927-1441 石川県珠洲市狼煙町イ-51 |
料金 | 外観見学無料(年数回内部公開あり) |
駐車場 | 道の駅 狼煙(無料) |
アクセス | 金沢から車で約2時間40分 金沢駅西口から珠洲特急バス乗車「すずなり館前」下車。「すずなり館前」から木の浦線の木の浦行乗車「狼煙」下車、徒歩10分 |
TEL | 0768-82-7776(珠洲市観光交流課 ) |
- 2021年9月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
- もし掲載内容に誤りがありましたら、大変お手数ですがご指摘いただけると幸いです。
- 写真の無断転用はご遠慮ください。

【七尾城跡おすすめ城攻めコースを往く:ラスト】本丸跡〜本丸外枡形〜野面積み五段石垣

【能登】和倉温泉のマスコットキャラクター「わくたまくん」がいっぱいいる『わくたまくんパーク』

【能登】日本で唯一波打ち際を車で走れる「千里浜なぎさドライブウェイ」冬場でも部分的に通行できることがあるよ

【能登】日本の原風景が広がる輪島の「白米千枚田」世界農業遺産にも登録されてるよ

戦国屈指の山城、能登の七尾城跡おすすめ攻略ルートまとめ

「タイ・タラ・ブリは往生の妨げになる」という言葉があるのですが、もちろん魚じゃないですよ