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輪島の朝市通りの近くにある重蔵神社。
1300年以上の歴史ある神社で輪島の守り神。
大国主命を祀り、人・物・お金など全ての良いご縁を結ぶ神社。
能登半島地震により重蔵神社は拝殿、社務所、境内社すべてが壊滅的な被害を受けました
奥能登の中心地、日本海に面した輪島市に鎮座する「重蔵神社」。
創建されたのは、第10代・崇神天皇の頃と言われてます。
天平勝宝8年(756年)に、泰澄によって寺院が建立され、神仏習合の社として、重蔵権現、十蔵大権現、重蔵宮とも呼ばれていたそうです。
ちなみに泰澄大師は白山を開山したすんごい人。
中世の頃は、長谷部氏や畠山氏の家臣・温井氏らにより社殿が造営されるなどしておりました。
そして天正10年(1582年)、加賀藩祖・前田利家が能登国に来て、武具や松明木を奉献されました。その後、明治維新に至るまで前田家による松明木の奉献は続きました。
明治19年(1886年)に特別保護建造物に指定されるも、明治43年(1910年)の大火で炎上してしまいました。
その後、本殿が再建され、大正9年(1918年)に県社となりました。
崇神天皇は実在したかどうかよくわからないけど、実在した可能性がある最初の天皇と言われてて、もし実在したとしたら3世紀後半くらいと言われてます。
崇神天皇の頃がいつかははっきりしないけど、天平勝宝8年(756年)に寺院が建立されてるから少なくともそれ以上前から長い歴史がある神社。
重蔵神社の主祭神は、
- 天冬衣命(あめのふゆきぬのみこと)
…出雲から来臨して能登半島を平定したといわれる大国主名の父神 - 大国主命(おおくにぬしのみこと)
…縁結びの神として名高い出雲大社の御祭神。因幡の白兎を助けた神様です
さらに、相殿神として、天照大神(あまてらすおおかみ)と建速須佐之男(すさのお)命の誓約から生まれた五男三女の神様、
- 五男神
- 正哉吾勝々速天忍穗耳命(まさかあかつかちはやひあまのおしほみみのみこと)
- 天之菩卑能命(あめのほひのみこと)
- 天津日子根命(あまつひこねのみこと)
- 活津日子根命(いくつひこねのみこと)
- 熊野久須毘命(くまののくすびこのみこと)
- 三女神(宗像三女神)
- 多紀理比売命(たぎりひめのみこと)
- 市杆嶋比売命(いちきしまひめのみこと)
- 田寸津比売命(たぎつひめのみこと)
も祀られてます。
「宗像三女神」は福岡の宗像大社の御祭神としても有名ですね。
重蔵神社の御神徳、いわゆるご利益は
- 良縁結び
- 家内安全
- 夫婦円満
- 商売繁盛
- 芸能上達
- 美容健康
などなど
ま、たくさんの神様が祀られてますからね!
重蔵神社は、輪島の朝市通り・わいち通りを抜けた先、朝市通りは神社の参道でもあるんですね。
ただ朝市通り・わいち通りから行くと神社の正面ではなく、横、本殿の西側に出るのです。
狛犬がいるから正面かと思いきや、鳥居がないですね。
本殿の横をぐるっと正面にまわったそのさきにおっきな鳥居がありました。
重蔵神社の鳥居は、2007年の能登半島地震で倒壊したのです。
そして12年後にようやく鳥居が再建されました。
その際、大きな地震でも倒れないようにと十分な耐震を考えて建立されたのだとか。
鳥居が再建されたのが元の場所なのか耐震工事のためちょっとずらしたのかはわからないけど、本殿とはちょっとズレてるんですよね。
本殿へと入る川にかけられた太鼓橋。
すごいまんまるな橋だった。
渡っていいのかな?
でもあまりに丸すぎてちょっと怖くて渡れなかった。
重蔵神社の手水舎には、綺麗なお花が生けられてた。
本殿の前にも行けられていたお花。
重蔵神社さん、なんとInstagramもやっていて、綺麗なお花の写真がいっぱい投稿されてました。
しかもインスタを見ていただけるとわかるのですが、重蔵神社の御朱印、めっちゃ可愛いんです。
季節ごとの御朱印や、お花の御朱印があるんです。
まずは御本殿へご挨拶。
ふと見ると、境内末社7社めぐりの看板が。
重蔵神社の境内に7つの末社があるということなので、これは廻りますよね。
子安社
子安社は、
- 安産祈願
- 子育の神
- 良縁祈願
「えんむすびの木」が子安神社の横にあるらしい。
2本の木が絡み合ってるのがそうかなぁ。
琴平社
- 大漁祈願
- 海上安全
秋葉社
- 水難の神
- 厄祓の神
- 火伏せの神
白山社
- 五穀豊穣
- 商売繁昌
稲荷社
- 商売繫昌
- 五穀豊穣
たぬき天神
- 芸能の神
- スポーツの神
- 学問の神
たぬき天神にはたぬきの信楽焼もいた。
そして「たぬき」は「他抜」とも描くんだね。
昔からたぬきは、「他を抜く」といわれ学業やスポーツ等、諸芸上達のご利益があるんだそうです。
ちなみに、キツネとタヌキ、並んでた。
要石
地震除けの守護神・要石。
地震を鎮めるといわれている要石。
昔は、地震は地中にいる大鯰(おおなまず)が暴れて引き起こしていたと云われていて、要石は大鯰を抑えるために置かれたのです。
要石の近くにあった「なでうさぎ」。
台座には「福うさぎ」とあります。
この福うさぎを撫でると幸福に恵まれ開運をもたらすそうです。
願い事をしながらなでましょうということなので、しっかり願い事しながらナデナデしてきました。
ひらたくて丸いフォルムの可愛いうさぎでした。
重蔵神社の石垣は、輪島市の景観重要建造物でもあります。
重蔵神社は石垣にぐるっと取り囲まれていて、
- 東西約80〜102m
- 南北約73〜82m
- 高さ約1.10〜1.80m
という広さ。
- 隅角部:切石
- 平面:自然石や河原割石
で作られてます。
神社やこの地の歴史文化を伝えるものとして貴重な工作物でもあります。
うん、お武家さんや漁師、町衆が歩いてても違和感ない雰囲気だよなぁ。
ちょうど重蔵神社と反対側、輪島朝市通りの西端に、重蔵神社の産屋(うぶや)があります。
産屋の中には大きな御柱が建っていて、その御柱に触ると縁起が良いと言われ、御柱に触れながら柱のまわりを周ると願い事が叶うと言われています。
ただ、残念ながら訪れた時はまだ石川県まんえん防止等重点措置中だったので、産屋の方は空いてなかったのです。
残念。
今度行く時は開いてるといいなぁ。
名称 | 重蔵神社(じゅうぞうじんじゃ)JUZO shrine |
---|---|
創建 | 崇神天皇の頃、天平勝宝8年(756年)泰澄により寺院建立される |
御祭神 | 天冬衣命、大国主命、五男三女神 |
ご利益 | 縁結び、良縁、金運、商売繁盛、芸能上達、美容健康、等 |
御朱印 | あり(社務所にていただけます) |
所在地 | 〒928-0001 石川県輪島市河井町4-69 |
拝観時間 | 自由 |
社務所 | 9:00〜16:00 |
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
アクセス | 金沢から車で約2時間 金沢駅から輪島特急バス乗車約2時間30分「輪島マリンタウン」下車徒歩約5分 |
TEL | 0768-22-0695 |
URL | https://juzo.or.jp |
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