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涼を求めて滝めぐりにと、小松の「十二ヶ滝」へ。
その際、近くに「烏帽子岩」と「鱒留の滝」という景勝地もあるということでやってきました。
まずは「烏帽子岩」。
うん、たしかに烏帽子っぽい。
烏帽子岩がある小松市の西尾地区は、小松市東部にあり、豊かな森林、澄んだ川、美しい田畑が広がる自然豊かな場所。
平成7年に町おこしも兼ねて、この地区の自然の美しさを伝え用途選定された8つの景勝地が「西尾八景」だそう。
西尾八景は、
- 十二ヶ滝
- 象岩
- 観音山
- 烏帽子岩
- 鱒留の滝
- 鷹落山
- 大滝
- 大倉岳
の8つ。
「十二ヶ滝」も西尾八景の1つだったんですね。
「十二ヶ滝」から「烏帽子岩」までは車で4、5分ほどなので、「烏帽子岩」まで足を伸ばしてきました。
「烏帽子岩」へは国道416号線を大倉岳方向へと走り、途中、西俣キャンプ場へと向かう側道に入ります。
「烏帽子岩こっち」という案内板はなかったんですが、「西俣キャンプ場」への案内看板は出てたので、その指示に沿って進むと、山間の道中、突然「烏帽子岩」が現れます。
「烏帽子岩」は、烏帽子に似ているから「烏帽子岩」。
うん、わかりやすいね。
「烏帽子岩」って言われると、茅ヶ崎にある烏帽子岩を思い浮かべる人が多いと思いますけど、ここ石川県小松市にもありましたよ「烏帽子岩」。
まぁ茅ヶ崎の烏帽子岩(正式には姥島)は海に浮かんでるので、山間にある小松の烏帽子岩とはだいぶイメージ違うけど。
西尾八景の「烏帽子岩」は、山の斜面にある高さ約27メートルの大岩。
なかなか絶妙なバランスで立ってますね。
昔の人が、神様が宿る岩と思って崇めたのもわからなくもない感じ。
以前は、「烏帽子岩」の真下に道路が通っていたそうです。
今は落石などの危険防止のため、西俣川の方へ移動したとのこと。
あ、たしかに岩の下に道がありますね。
まぁ今まで落ちなかったからといって落ちない保証はないですしね。
安全を考えるならちょっとずらしますよね。
今は「烏帽子岩」の周辺は柵で囲まれてて、下の方には近づけなくなってました。
こちらが今の、新しく移動した道です。
烏帽子岩の近く、下流の方に「岩上神社」という神社がありました。
かつては「烏帽子岩」を神様と崇めていたので、それを祀るための神社かな。
村社、村の神社なので、普段から人がいる感じの神社というわけでもなさそうですが、岩上神社の由緒書きもありました。
古来より、大岩、烏帽子岩を神と崇めて神社を創建。
いつ創建されたかは定かじゃないけど、少なくとも1670年頃、江戸時代にはすでにあったらしいので、結構歴史のある神社ですね。
元々は石神社と呼ばれていたそうですが昭和19年に「岩上神社」と改称したそうです。
『郷村名義』には、
この村の宮の上に大岩あり、よりて岩上村という。
この烏帽子岩、岩上村にあり、高さ十五間程にて形、烏帽子ににたり。
古へはこの岩を神と崇め、村名の文字、岩神村と書きよし。
と書かれているそうです。
岩上村の神社だから岩上神社としたのかな。
御祭神は、
- 大日霊貴尊(おおひるめのむちのみこと)=天照大神の別名
- 天児屋根命(あめのこやねのみこと)
- 八千矛神(やちほこのかみ)=大国主命の別名
天児屋根命は、天照大神が天岩戸に引きこもった時に、岩戸の前で祝詞を唱えて天照大神を岩戸から引き出すのに貢献した神様。
アマテラス系の神様を祀った神社ですね。
白山の神様の裔神(えだがみ)、末社の神様とも言われてます。
白山神社の神様は菊理媛命です。
北陸随一のパワースポット?としても有名な『白山比咩神社』でご祈祷うん、神さまいそうな感じですよねぇ。
あ、烏帽子岩はちょうど木の影になってますが、神社の左奥あたりです。
烏帽子岩を御祭神とした感じの位置ですよねぇ。
それにしてもなぜ参道が道路と繋がってないんだろう……
あとちょっとなのに。
<烏帽子岩>
名称 | 烏帽子岩 |
---|---|
所在地 | 〒923-0177 石川県小松市岩上町158 |
駐車場 | 烏帽子岩付近に停車できそうな広場がある |
アクセス | 小松駅から車で約21分 |
<岩上神社>
名称 | 岩上神社 |
---|---|
所在地 | 〒923-0177 石川県小松市岩上町158 |
創建 | 不明 |
御祭神 | 大日霊貴尊、天児屋根命、八千矛神 |
御朱印 | なし |
拝観時間 | 自由 |
社務所 | なし |
駐車場 | なし |
アクセス | 小松駅から車で約21分 |
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