スポンサーリンク

金沢に訪れると多くの人が目にするであろう金沢城石川門。
ガイドブックや金沢の観光サイトでもほぼ必ずと言っていいほど使われてますからね。
というのもこの金沢城の石川門は、金沢の一大観光地・兼六園と金沢城をつなぐ場所なので、ほぼ確実に目にするんですよ。
石川門の手前に架かるのが「石川橋」。
この橋の下は多くのバスや自動車が行き交う幹線道路なんですが、かつては水堀だったんですよ。

兼六園に行くときは、おそらく多くの人が「兼六園下」バス停から向かうかなと思います。
近くに観光駐車場もあるし、大型観光バスなんかもこの近くに停まりますからね。

ちなみに兼六園下バス停の広場にあった不思議なモニュメント。
奥の階段の先が兼六園へと続く紺屋坂です。

この坂ですね。
コロナ前はたくさんの観光客の方で賑わってましたよ……

兼六園の紺屋坂沿いにはたくさんのお土産さんや御飯処もあります。

ちなみに「紺屋坂」という名前は、加賀藩初期の頃、この坂の近くに、加賀藩の御用染商、染物屋さんですね、の館紺屋孫十郎が住んでいたから、なんだそうです。
お城の真裏にお抱え染物師がいたってことですね。
ただこの紺屋坂、けっこうな上り坂です。
お土産屋さんもあるので、土産物巡りしながら行くのもいいですが、個人的には紺屋坂脇の階段もおすすめですよ。

先程のモニュメントのある広場の右奥にあるんですが、ちょっと奥まってるからか、こちらの階段坂にはあんまり人がいないんですよね。

でもこんな感じで緑や木々に覆われててなかなか風情ある気持ちいい階段坂なんですけどねぇ。

石川橋の袂にでますよ。

紺屋坂のすぐ先は兼六園の入り口です。
兼六園といえば「ことじ灯籠」!ですね。
でも石川門もお見逃しなく!


この風景はおそらくほぼどのガイドブックにも載ってるであろう景色かと。

金沢城の入り口の石川門と石川橋ですね。

兼六園と繋がってるので、おそらくほとんどの人がこの石川門が金沢城の正門だと思ってるかもしれません。
でも「石川門」は搦手門なんですよぅ。
つまり裏門なんです〜。
兼六園、ようするにお城の庭へ行くための裏門なんですわ。
お城の正門は「大手門」なのです。


まぁ金沢のお祭りの『百万石まつり』でも紺屋坂を登って、石川門から入場しますからねぇ。
今や金沢城のメインゲートは「石川門」なのかなぁ。

金沢城石川門へと続くこの橋は「石川橋」。
あ、「石川門」は、石川郡の方を向いていたから「石川門」と呼ばれるようになりました。
石川門へと続く石川橋の下は、今は車が行き交う、幹線道路ですけどね、かつては金沢城の外堀の中でも規模の大きな水堀だったんです。

石川橋の入り口にある「百間堀」の案内板。
金沢城と兼六園の間には、長さ約270m、幅約68.4m、水深約2.4mという大規模な水堀がありました。
その大きさから「百間堀」と呼ばれてます。
もともとは金沢御堂陥落後、佐久間盛政の頃に作られ、前田利家の入城後、利家の子・利長により改修。防衛上かなり重要な水堀でした。

ちょっと見づらいですが、案内板にあった江戸時代の金沢城絵図。
「現在地」とあるのが「石川橋」。
確かにここのお堀がかなり幅広ですね。
別名・蓮池堀とも呼ばれていたらしく、その理由は蓮が群生する沼地であったということと、金沢御堂の頃に、極楽浄土に見立てた地名の名残とも言われてます。
下の道路から見上げた石川橋。
かつてここはちゃっぷんちゃっぷんの大量の水堀だったんですねぇ。
そして蓮の花も群生してたのかぁ。
それはそれでまた見事な景色だったろうなぁ。

金沢城と兼六園の間の百間堀、明治初期までは水堀だったんですよ。
ちょっと分かりにくいですが、上は案内板にあった明治期の百間堀の写真。
明治43年(1910)からの道路工事によって、水堀が埋め立てられて、現在のような姿になったんだそうです。
うん、今やもう正直この百間堀の道路がないと交通が不便ではあるのだけど、やっぱお城の周りには水堀欲しいよなーとかちょっと思っちゃったりしますねぇ。
そのうち、最新技術とかで江戸時代の様子が見れたりするARとかできないかなぁ……

兼六園&金沢城に来たら、この石川橋の下を走る道路はかつては水堀だったんだなぁと思いながら眺めてみるのもまた良きですよ。
石川門も、まぁそのまま通り抜ける方も多いですが、これまた見所多い場所なので、ぜひゆっくりご覧になって欲しいなぁと思います。

所在地 | 〒920-0937 石川県金沢市丸の内1 |
---|---|
開園時間 | 金沢城・兼六園 [3月1日~10月15日]7:00~18:00 (退園時間) [10月16日~2月末日]8:00~17:00 (退園時間) |
休園日 | 無休(金沢城・兼六園) |
入園料 | 無料(金沢城) 大人320円、6歳以上18歳未満100円(兼六園) |
ライトアップ | 毎週金曜日・土曜日、祝日の前日など(その他、観桜期や紅葉期など) 日没から午後9時まで 無料 |
駐車場 | なし |
アクセス | バス「兼六園下」下車徒歩約3分 |
問合せ | 076-234-3800 |
URL | http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/ |
- 2021年7月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
- もし掲載内容に誤りがありましたら、大変お手数ですがご指摘いただけると幸いです。
- 写真の無断転用はご遠慮ください。

【金沢】加賀藩筆頭家老・本多家の「松風閣庭園」は兼六園よりも古く苔むした日本庭園。庭園めぐりにオススメ

【金沢観光】金沢のお菓子文化と歴史がぎゅっと詰まった「菓子文化ギャラリー」

【金沢】長町武家屋敷跡「野村家」の茶室でお茶を一服

金沢の玄関口「金沢駅」の観光案内所に羽生結弦選手による石川復興応援等身大パネルが登場!

【金沢城石垣めぐり】蓮池堀とも呼ばれる百間堀の石垣にはいろんな刻印があるよ

【金沢観光】足軽資料館は無料なのに展示資料の充実ぶりがすごい