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石川県金沢の観光地・兼六園に隣接する「いしかわ生活工芸ミュージアム」。
ここでは石川県が誇る伝統工芸品全36品目すべてが展示されているという、ここにいけば石川の伝統工芸品が全てわかるよという博物館。
加賀友禅や九谷焼、輪島塗など全国的にも有名なものはもちろん、ま、あの、正直石川県に住んでても、あ、こんなのもあったんだ〜という、あまり知られていない伝統工芸までまるっと全部あります。
兼六園と隣接してるから、兼六園観光のついでに立ち寄ってみるのもオススメですよ。
なんと言ってもここ「いしかわ生活工芸ミュージアム」のミュージアムショップは、もしかしたら県内随一と言っても過言ではないくらい、伝統工芸品を使った商品アイテムが勢揃いしているのです。
お土産品探しにももってこいの場所ですよ。
目次 閉じる
- 兼六園に隣接する「いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県立伝統産業工芸館)」
- 石川県立伝統産業工芸館改め「いしかわ生活工芸ミュージアム」に
- いしかわ生活工芸ミュージアムには石川県の誇る全36種の伝統工芸品が展示
- 毎週土日は伝統工芸の実演がある「いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県立伝統産業工芸館)」
- 「いしかわ生活工芸ミュージアム」は石川県の伝統工芸品を網羅
- 石川の伝統工芸品は36品目
- 再現された秀吉の黄金の茶室
- 松平定信筆の「兼六園」の扁額
- 「いしかわ生活工芸ミュージアム」のミュージアムショップの充実ぶりがすごい
- いしかわ生活工芸ミュージアム1階ギャラリー
- 兼六園観光とセットで訪れてみては
- いしかわ生活工芸ミュージアムへのアクセス
- 金沢のおすすめ観光スポット
「いしかわ生活工芸ミュージアム」は、兼六園の小立野口すぐ側にあります。
兼六園のすぐ真横です。
お隣には「成巽閣」もあります。
兼六園の小立野口は、おそらく多くの観光客が出入りする、石川門近くの桂坂口や、金沢21世紀美術館近くの真弓坂口のほぼ真反対にあります。
兼六園を登っていった高台側にあります。
「いしかわ生活工芸ミュージアム」は、昭和59年(1984)に開館し、石川県の伝統工芸品すべてを展示しており、以前は「石川県立伝統産業工芸館」という名前でした。
しかしながら、2020年に日本海側初となる国立博物館、そう「国立工芸館」がすぐ近くにオープン!
ん、ちょっと名前かぶるよね。
地元民はたぶんわかるけど、観光客はきっと迷うよね、あれ、どっちがどっち?みたいな。
そんなこともありまして、「石川県立伝統産業工芸館」は2020年3月に「いしかわ生活工芸ミュージアム」と名称を改めることとなったのです!
「いしかわ生活工芸ミュージアム」は、
- 1階:ミュージアムショップ…無料!
- 2階:展示室(常設展・企画展)
という感じになっています。
ちなみに1階は無料で見て回れます。
「いしかわ生活工芸ミュージアム」では、1階のエントランスホールで毎週土日、いろんな伝統工芸士さんや職人・作家さんが来られて、実際の作業を間近でみることができます。
実演時間は10時から15時までです。お昼1時間休憩があります。
ちょうどね、実演が終わる時間についちゃったんですよ……
訪れた日は輪島塗の沈金やってたみたいなんですよねー、しまったぁ……
時間配分間違えたぁ……
いつどんな実演があるかは「いしかわ生活工芸ミュージアム」のサイトで紹介されてますよ。
石川県の伝統工芸品は2階の展示室で展示されています。
2階は有料ゾーンとなっておりますが、
- 大人(18歳以上)…260円
- 大人(65歳以上)…210円
- 小人(17歳以下)…100円
- 6歳未満…無料
とまぁかなりお安いです。
さらにもしもJAFの会員だと会員証提示で割引(団体料金適用)になりますよ。
2階展示室ではそれはもうすごい数の伝統工芸品があります。
しかもただ展示されてるだけではなく、制作工程の紹介もあったり、衣食住などカテゴリー分けして展示されていたりと工夫が凝らされていて、なかなか楽しいです。
さらにちょっと変わった点がですね、展示されている工芸品、
買えます!
キャプションに販売価格がさりげなく表示されてたりするんですよ。
まぁ工芸品ですからね、実際に使うものなので。
ただ展示されてるものが買えるというのはおもしろいなと。
「いしかわ生活工芸ミュージアム」で展示されている、石川県の全伝統工芸品36品目は、
<国指定>
- 九谷焼
- 加賀友禅
- 輪島塗
- 山中漆器
- 金沢仏壇
- 金沢箔
- 七尾仏壇
- 金沢漆器
- 牛首紬
- 加賀繍
<県指定>
- 和紙
- 美川仏壇
- 桐工芸
- 檜細工
- 珠洲焼
- 加賀毛針
<稀少>
- 大樋焼
- 加賀竿
- 加賀獅子頭
- 加賀象嵌
- 加賀提灯
- 加賀水引細工
- 金沢表具
- 金沢和傘
- 郷土玩具
- 琴
- 三弦
- 太鼓
- 竹細工
- 茶の湯釜
- 鶴来打刃物
- 手捺染型彫刻
- 銅鑼
- 七尾和ろうそく
- 能登上布
- 能登花火
です。
改めてすごい数ですねぇ。
館内は基本的には写真撮影OKですが、フラッシュ撮影は禁止です。
結構な展示量なのでしっかりと時間にゆとりを持ってくることをオススメしますよ。
そういやこれ見たことあるな、とか、あ、これ知らないな、とか。
ふわっと見てるだけでも楽しい。
金沢和傘はいいですね、情緒があって。
ちなみにこのエリアには、金沢仏壇、七尾仏壇、美川仏壇と3角仏壇が展示されてます。
正直違いを見つけるのが難しかった。
金沢といえば金箔も外せません。
金箔ができるまでの全行程も紹介されてます。
こっちは加賀友禅の工程。
こちらは加賀蒔絵の工程。
まぁ伝統工芸って過程がとんでもなく長いですよね。
だからこそあんなに美しいんですけど。
まさに職人!の技だなぁ。
そしてなんと「いしかわ生活工芸ミュージアム」には、あの、豊臣秀吉の「黄金の茶室」を再現したものもあるのです!
天正15年(1587)に京都の北野天満宮で開かれた「北野大茶湯」では、町人や百姓の参加も許されたそうです。
そこで秀吉が披露したのがこの「黄金の茶室」。
絢爛豪華な茶室を披露したのは、庶民に権力を誇示するためだったとも言われてますが、しかしすごいですな。
まぁ夜のお茶会では、当時のことを考えると、真っ暗な暗闇の中にこの茶室だけが明るく浮かび上がっていたのかなぁと思うと、幻想的な美しさだったのかもしれない……
こうして明るい中で見ると、ちょっとね、って思うけど。
実際の黄金の茶室は、大阪城落城と共に消滅してしまったんですよねぇ……
2階展示室を見て回り、1階へと降りる階段の踊り場には、松平定信が書かれた「兼六園」の扁額があります。
この扁額は、加賀藩12代藩主・前田斉広(なりなが)が、奥州白河藩主で幕府の老中も務めた松平定信に依頼して書かれたものだそう。
この時に、「兼六園」という名前がつけられたのです。
実は「兼六園」という名称は文政5年(1822)に初めてつけられたんですね。
まぁまぁ最近ですね。
松平定信は、宋の詩人・李格非(りかくひ)の書いた「洛陽名園記」という書物を参考に、6つの優れた景観を備えている庭として「兼六園」と名付けたんだそうです。
「いしかわ生活工芸ミュージアム」の1階にあるミュージアムショップは、まぁ石川の伝統工芸品を使った商品の充実っぷりがえぐいです。
しかもめっちゃオシャレでユニークなものもいっぱいあるのです。
このブックカバーとかお財布、布でも紙でもなく、木なんですよ!
この鶴、折り紙と思いきや、木なんです。
おもしろいでしょ。
他にも水引や加賀繍でできた、普通にめっちゃオシャレなアクセサリーとかいろっいろ、まぁ色々あるんですよ。
ミュージアムショップだけでもかなり楽しいです。
1階のギャラリースペースではいろんな企画展も開催されてます。
自分が訪れた時は「アナログとデジタルの往来から生まれるテキスタイルアート-金沢表具で仕立てた屏風と掛軸を中心として-」展をやってました。
デジタルなんだけど屏風?みたいな不思議な空間。
不思議な空間なんだけど違和感がないというか。
「いしかわ生活工芸ミュージアム」は、兼六園と隣接していて連絡通路もあります。
1階は無料ですし、石川県のさまざまな伝統工芸品のアイテムも揃っているのでお土産を探すのにももってこいですよ。
せっかくなら兼六園と合わせて、「いしかわ生活工芸ミュージアム」にも訪れてみては。
お隣には「成巽閣」もあり、近くには「石川県立美術館」や「国立工芸館」もありますよ。
名称 | いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県立伝統産業工芸館) |
---|---|
所在地 | 〒920-0936 石川県金沢市兼六町1−1 |
開館時間 | 9:00〜17:00(入館は16:45まで) |
休館日 | 4月~11月:毎月第3木曜日 12月~3月:毎週木曜日(祝日の木曜日は除く) 年末年始 |
入館料 | 1階:無料 2階:大人(18才以上)260円、大人(65才以上)210円、小人(17才以下)100円、6歳未満無料 団体(30名以上):大人(18才以上)210円、大人(65才以上)210円、小人(17才以下)80円 |
駐車場 | あり(12台分) |
アクセス | 北陸鉄道バス「出羽町」下車徒歩約1分 |
問合せ | 076-262-2020 |
URL | http://www.ishikawa-densankan.jp |
- 2021年3月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
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