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赤レンガ倉庫が3棟並ぶ「いしかわ赤レンガミュージアム」。
第1・2棟は「石川県立歴史博物館」、第3棟は「加賀本多博物館」です。
「石川県立歴史博物館」の展示室があるのは第1棟で、第2棟は交流体験館といって無料で楽しめる場所になってます。
展示室の常設展では、石川県の古代からの歴史と文化を紹介する博物館となっているのですが、ジオラマとかミニチュア模型がふんだんに使われてて、これがなかなかに見応えあるんです。
特にミニチュア模型で再現した加賀藩の参勤交代の様子はかなり面白いですよ!
ミニチュアなのにめっちゃくちゃ長いんですよ!
「石川県立歴史博物館」のある「いしかわ赤レンガミュージアム」は、旧陸軍の兵器庫だった建物。戦後は金沢美術工芸大学として利用されていたこともあります。
現在は「石川県立歴史博物館」と「加賀本多博物館」として利用されてます。
「いしかわ赤レンガミュージアム」の隣には、「国立工芸館」があります。
国立工芸館も旧陸軍の第九師団の司令部庁舎と集会所だった建物が移築復元された建物なんです。
だからか何の違和感もなくお互い風景に溶け込んでますね。
まるでずっと昔からそこにあったような。
ちなみに「いしかわ赤レンガミュージアム」は国の重要文化財、「国立工芸館」は国の有形文化財です。
国立工芸館についてはこちらの記事をどうぞ。
【金沢】ついに金沢にやってきた「国立工芸館」!入館には事前にオンライン予約が必要だよ 【金沢】国立工芸館行ってきました!建物も美しいしアプリを使った作品解説もおもしろいよ♪ 【金沢】国立工芸館とその周辺の「兼六園周辺文化の森」は実にフォトジェニック♪「いしかわ赤レンガミュージアム」の赤煉瓦倉庫の建物は、レンガ造りの2階建ての建物で、左右対称を基本とした作りになっていて、全長はなんと約90メートルもあるんですよ!
これだけの大きさの赤レンガ倉庫が3棟も立ち並んでるのは全国的にも珍しいんですよ!
実に壮観です。
石川にも実にフォトジェニックな赤レンガ倉庫があるんですよ〜。
「いしかわ赤レンガミュージアム」の入り口は、第1棟と第2棟の間にあります。
「石川県立歴史博物館」と書かれたスロープのとこから入ります。
(それぞれ3棟をつなぐ渡り廊下からも出入りできるのですが、今は感染対策のため出入口を限定してるみたいです。)
第2棟は交流体験館といって無料で遊べる施設になってます。
渡り廊下を通って展示室のある第1棟へ。
石川県立歴史博物館の展示室のある第1棟に入るとまず目の前に飛び込んでくる中央階段。
漆喰の壁や天井、重厚感ある階段がなんとも美しいですね。
THE大正ロマン!みたいな。
まぁ内部は当時の木造部分は失われていて鉄筋コンクリート構造らしいですが。
ただ内部に使われてる木材は、改修工事の際に撤去することになった木材を再利用してるそうです。
博物館の受付は入ってすぐ左手にあります。
中央階段のすぐ後ろは休憩スペースになっています。
ここはなかなかの穴場スポットですよ。
中央階段向かって左側が第1展示室で、右側が第2展示室。
展示室には実物の資料だけでなく、ジオラマとか模型、映像を使っていて、わかりやすく面白い 展示になってます。
音声ガイドもありますよ。
音声ガイドには、英語・中国語・韓国語も利用できるそうです。
館内は写真撮影OKです。
一部撮影NGのものもあります。
展示室は原始時代から近代へと歴史を辿る展示順になってます。
原始時代の様子ですね。
随所にパネルによるクイズとかもあります。
模型がなかなか細かく作り込んでますよね。
玉造の製造工程とかも詳しく書いてあります。
一緒に行った友人が埋文センターで働いてるので食い入るように見てました。
再現された蝦夷穴古墳。
中に入れます。
結構狭い。中に入ってしまえば立てるけど、背が高い人は頭がぶつかるね。
武士の世になると一気に建物や町の様子が変わりますね。
古文書くずし字クイズとかありました。
なっかなか難しいですよ。
近世、江戸時代・加賀藩の時代のエリアにはババーン!と大名行列のミニチュア模型が。
ミニチュアっていっても、なかなかどうして圧巻です。
横幅も写真に収まらないくらいでかいんですけどね。
それでも3回くらい折り返してますね。
加賀藩の参勤交代は日本最大級だったそうですからね。
ルート的には実は北陸新幹線とほぼ同じらしいんですよ。
「越中→越後→信濃→上野→武蔵(北国下街道→中山道)」というルート。
南回りの中山道ルートと東海道ルートもあったそうですが、そちらのルートは数回だけでほとんどは北陸新幹線と同じルートで参勤交代が行われてたそうです。
面白いですね。
ちなみに加賀藩の参勤交代は、
- 随行人員は最低でも2,000人、多いときは4,000人
- 江戸まで順調にいけば12泊13日
- 金沢から江戸まで距離にして120里・約480キロ
- 1回の道中でかかる費用は数千両(約数億円)
というとんでもない規模だったらしい。
毎回数億円ですよ。
加賀藩は参勤交代を190回してるらしいんですよ……
トータルでかかったお金考えたら……
参勤交代のスケジュール的には1日に30数キロは歩かないといけなかったみたいです。
遅れたらその分経費かさみますからね。
うん、とんでもないね。
参勤交代の中からお殿様探してみました!
あ!乗り物あった!と思ったら、
お殿様馬に乗ってらした。
他にも加賀藩師の身分制度を書いたものとか、
江戸時代の町の様子とか、模型で立体的に紹介されてるとイメージ膨らみますね。
ここはちょうど今の犀川大橋のとこです。
江戸時代はこんなだったんですねぇ。
兼六園のジオラマもありました。
第2展示室には、高度経済成長期の昭和30〜40年代の日本の茶の間を再現した部屋もありました。
「ALWAYS 三丁目の夕日」な感じですね。
まぁでも田舎の家行ったら今でもわりとこんな感じだったりしますけどね。
さすがにブラウン管ではないけど。
加賀・能登お祭りの様子とかもあります。
映像でお祭りを体感できるシアターもあってこれがまた臨場感あって楽しいです。
久しぶりに常設展に行ってみましたが、いやなかなか面白いもんですね。
学生の頃には気づかなかったこととか、見方とかも変わるもんですね〜。
名称 | いしかわ赤レンガミュージアム |
---|---|
所在地 | 〒920-0963 石川県金沢市出羽町3-1 |
開館時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 年末年始、展示替え期間 |
入館料 | [常設展のみ]一般300円、大学生・65歳以上240円、高校生以下無料 ※加賀本多博物館との共通券:一般500円、大学生400円、高校生以下無料 ※特別展や企画展は別途料金。常設展と特別展のセット料金あり。 ※交流体験館は無料で利用できます。 |
駐車場 | 周辺に文化施設共有駐車場あり(約250台、無料) |
アクセス | 北陸鉄道路線バス「出羽町」バス停から徒歩約5分 金沢ふらっとバス菊川ルート「国立工芸館・県立美術館」バス停から徒歩すぐ |
TEL | 076-262-3236 |
URL | https://www.ishikawa-rekihaku.jp |
SNS |
- 2020年11月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
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