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金沢にオープンした国立工芸館。
日本海側初となる国立の美術館、しかも工芸を専門とした日本で唯一の美術館が2020年10月25日に金沢に誕生したんです〜。

金沢に誕生した国立工芸館は、国の登録有形文化財の明治期に建てられた旧陸軍の2つの施設、
- 旧陸軍第九師団司令部庁舎(1898 年建築)
- 旧陸軍金沢偕行社(1909 年建築)
が移築されていて、色なども当時のものを復元してるそうです。

展示室は向かって左側の茶色い建物の方です。
建物の真ん中のちょっと出っぱったとこにコインロッカーがあります。
館内に入ってしまうとロッカーはなかったと思うので、荷物を預けたい方は建物内に入る前にコインロッカーに預けておこう。
右側の緑色の建物は、事務所等と多目的ホールがあるそうですが、現在のところ、新型コロナウィルス感染対策の為、公開されていません。
残念ですが、仕方ないですね。

オンラインで予約した時間になり、いざ工芸館へ。
国立工芸館への入館は、コロナ対策の為事前にオンライン予約が必要となってます。

ちょっとめんどくさいですが、致し方ないです。
でもそのおかげか、館内はそんなに蜜でもなく、ゆったりと鑑賞できました。
あと入場する際も、時間になったから一斉に入れるという感じではなくて、ある程度時間と人数を調整しながらという感じでした。
なので予約した時間から大幅に遅れていくと、スタッフさんが大変そうなので時間は守ろう。
QRコードを見せ、中央エントランスから館内に入り、ミュージアムショップを抜けた先にある最初の展示室が「工芸とであう」という部屋。
大きなデジタルパネルがあり、触れるとそこに展示された作品を拡大縮小したり、グルグル回したりと、通常であれば絶対に見ることのできない角度から作品を楽しむことができる!
これぞデジタルの利点という感じですね。

反対側のデジタルパネルには、様々な作品の写真がふわふわと流れていて、気になる作品をタップすると、作品の概要などが展示される。

これは楽しいですね。
最新の美術館という感じです。
ちなみにパネルに触るときは、そこに用意してある薄いビニール?ゴム手袋をしてから。
これも感染対策ですね。
手袋は用意されてますが、使用済みの手袋は自分で持って帰って捨てます。
館内に捨てるとこはないです。

館内は写真撮影OKでした。
ただし三脚やフラッシュの使用は禁止です。
あと一部作品の中には一部撮影禁止のものもあります。

なんか砂糖菓子みたいなガラス工芸作品ですね。

「パート・ド・ヴェール」という置物らしいです。
作品概要の上にスマホのマークがあるものは、実は作品解説アプリでさらに詳しい解説を見ることもできます。
「カタログポケット」というアプリがあって、そこにいろんな展覧会などの情報が載っています。
その中から今回訪れた展覧会『工の芸術― 素材・わざ・風土』を選ぶと、展覧会の作品リストやあいさつ、コラムなども閲覧できます。
そして各作品をクリックすると、作者と作品についての解説が読めます。中にはまぁまぁマニアックな内容まで書かれてたりしてこれがなかなか楽しいです♪

これとかパッと見、つい和菓子みたいで美味しそう♪とか思っちゃいました(笑)
アプリの解説を読むと、乾燥の工程で入るヒビをうまく利用したり、グラデーションは絵付けじゃない!ということもわかると、より作品をしっかり見ようってなりますね。

展覧会では、重要文化財の『十二の鷹』鈴木長吉作の中から3羽展示されてました。

この羽の感じとかすごくない!?

めっちゃカッコいいし!
猛禽類のカッコ良さですね!
てゆーか12羽全部展示してくれよ。
12羽揃ってるとこ見たいわ。
あとですね〜、アプリ解説とかもあって楽しいんですけど、
鏡を!
作品の後ろとか上とかしたとかに鏡を置いてくれ!
全方向見るためには鏡が必要なんですよ!
なんで鏡がないのよ!
この鷹とか背中とか尾羽がどうなってるか見たいじゃない!
でもガラスで仕切られてて回り込めないんだからせめて鏡を置いてよ〜!

展示室は1階と2階にあります。
2階へと上がる階段がまたレトロで素敵です。

2階に登って振り向くとこれまたエレガントな窓。
建物だけでも見応えありますよね。
そして窓の向こうにも作品があるのです!

こちらは、かつて東京の工芸館の建物の前に展示してあった橋本真之さんの『果樹園─果実の中の木もれ陽、木もれ陽の中の果実』という作品です。
野外作品が場所を変えるというのも珍しいですね。

2階の階段室にあるラウンジ。
ラウンジ?休憩室かなと思ったら、

展示室でした。
旧師団長室だった場所みたいです。

階段室の隣には「芽の部屋」という、若手作家の作品を紹介展示するスペースがありました。

なんと、展示されているのは、開館記念事業として2020年に行われたクラウドファンディングで資金を調達して購入した若手作家の作品。

国立美術館もクラファンするんですね。

真ん中の不思議な箱のような部屋はお茶室をイメージしてるみたいです。

にじり口から中を覗くとお茶席が。
残念ながら中には入れない。

別の入り口から。
う〜ん、入れるものなら入ってみたいなぁ。

2階には、金沢市出身の重要無形文化財保持者(人間国宝)の漆芸家、松田権六(1896〜1986)さんの工房を東京都から移築・復元した「松田権六の仕事場」があります。
松田権六さんのの制作道具や関連資料、記録映像が展示されてます。
手帳に描かれたスケッチが、え?これスケッチなん?ってくらいのが展示されていてここもかなり見応えあります。
ただ、このスペースは撮影禁止でした。
なのでぜひ行って見てください。
職人というか、人間国宝の凄さが垣間見えます。

展示室に展示されてた作品は撮影OKでした。
いや〜、すげーわ。
すごく優美なのに下品な派手さじゃなくて、美しい。
感嘆しかない。
で、じっくり作品を舐めるように見て、アプリ解説もあるものは全てくまなくチェックしてたら、軽く2時間超えてた。
あれ。
どうりでお腹すくわけですよ。
いや〜でもなかなかに楽しかったですよ、国立工芸館。
次回の2021年1月31日からの『うちにこんなのあったら展 気になるデザイン×工芸コレクション』も面白そうですね。

所在地 | 〒920-0963 石川県金沢市出羽町3-2 |
---|---|
開館時間 | 9:30〜17:30(入館は17:00まで) |
休館日 | 月曜日(祝休日の場合は翌平日)、年末年始、展示替期間 |
入館料 | 展覧会により異なる |
駐車場 | 周辺に文化施設共有駐車場あり(約250台、無料) |
アクセス | 北陸鉄道路線バス「出羽町」バス停から徒歩約5分 金沢ふらっとバス菊川ルート「国立工芸館・県立美術館」バス停から徒歩すぐ |
問合せ | 050-5541-8600(ハローダイヤル 8:00~22:00) |
URL | https://www.momat.go.jp/cg/ |
- 2020年11月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
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