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富山の真言密宗の大本山「大岩山日石寺」さんでの『滝行&巡礼のプチ修行旅』。
大岩山そうめんをいただいた後は、大岩山の裏山に整備された「大岩山四国八十八カ所霊場」の巡礼へ。
実際に四国八十八箇所霊場の札所の「お砂」が奉納されていて、ここを巡ることでなぁんと四国八十八箇所を実際にお遍路したのと同じ御利益があると言われているのです!
【富山】大岩山日石寺近くの老舗旅館「だんごや」さんで「大岩山そうめん」をいただく大岩山日石寺は、真言密宗の大本山で、神亀2年(725年)に行基さんが開山されました。
巨大な岩に彫られた不動明王の石仏は必見ですよ。
【富山】大岩山日石寺の巨岩に彫られた不動明王像『大岩日石寺磨崖仏』は迫力があって見応え抜群大岩山の裏山に整備された「大岩山四国八十八箇所お砂踏み霊場」。
「四国八十八箇所」といえば、四国にある88箇所のお寺のことですね。そのお寺を巡ることを「お遍路」さんとも呼んだりしますね。
なぜ88かというと、人間の煩悩は88あるらしい。
しかし四国八十八箇所を巡ることでなんとその煩悩が消え、さらに願いも叶うという!
のだけれどもなかなか四国までは気軽に行けない。
交通網が発達した現在でも四国まで訪れ、さらに88箇所も巡るのはやはり時間的・経済的にもきつい。それが江戸時代ならなおのこと。
そこで生まれたのが『お砂踏み巡礼』!
『お砂踏み』というのは、江戸時代から続く風習で、四国八十八ケ所霊場の各札所の「お砂」をそれぞれ集め、その「お砂」を札所として「お砂」を踏みながらお参りすること。
そしてそのご利益は実際にお遍路したのと同じだと言われてるんですよ。
四国八十八ケ所巡りをした商人がお遍路を地元に伝えようと、各寺院の砂を持ち帰ったのが始まりらしいです。
大岩山日石寺の境内に設けられた「八十八箇所霊場」にも、四国にある88の御本尊を模した石仏が並び、その手前の石段に各寺院から提供された「お砂」が入ってるそうです。
ちなみに大岩山の「八十八箇所お砂踏み霊場」は全長約1kmほど。
本家四国のお遍路の1400分の1ほどだそうです。
1日どころか、およそ1時間ほどでお遍路できちゃうんですよ。
なんとありがたいことか。
富山県にある大岩山日石寺では3つ修行体験ができます
- 滝行体験……2,000円(白衣、草履の貸出込み)タオルや肌着は持参
- 写仏体験……2,000円
- 大岩山四国八十八箇所巡礼……2,000円(納め札、金剛杖)
大岩山日石寺の修行体験は事前に予約が必要です
直接大岩山日石寺へ電話で予約(tel. 076-472-2301)を申し込むこともできますが、上市町観光協会や旅行会社のベルトラなどで修行体験と門前町の精進料理がセットになった体験プランもありますよ
自分は上市町の大岩山の滝行&巡礼プランに申し込みました
申込んだ修行体験の時間になったら大岩山日石寺の本堂前の社務所へ行き手続きをします。
そこで「大岩山八十八箇所お砂踏み霊場」への準備をします。
まずお遍路さんの白い羽織のようなものと鞄を渡されます。
羽織は服の上からでOK。
カバンには貴重品など最低限必要なものだけ入れます。
坂道を登るので飲み物はあった方がいいですよ。
それ以外の荷物は社務所で預かってもらいます。
お遍路さんといえば金剛杖。
よく見るお遍路さんが持ってる杖のようなものは「金剛杖」といいます。
修行体験プランにはこの金剛杖も含まれてますよ。
そしてこの金剛杖には自分の名前と願い事を書きます。
同行二人と書かれてるのは、弘法大師さんは常におそばにいるよということで、自分と弘法大師の二人ということらしいですよ。
いざ願い事を!
と思うと案外パッと思い浮かばないこともありますが、代表的な祈願の四字熟語を書いた紙もあるのでそれを参考に書いてもいいですね。
なんだかんだで商売繁盛か開運招福にいってしまうんですが……
スタートから煩悩まみれですが、果たして煩悩は消えるのか?
大日堂横の参道からスタート
大岩山「八十八箇所お砂踏み霊場」へは、本堂の右奥にある「大日堂」横の参道を登っていきます。
【富山】大岩山日石寺の『大日堂』は所願成就の「大日如来」が祀られていてお堂内部も見学できちゃいます大日堂の横にあった寳印之塔・印章塚。
古い印鑑?を供養するためのものらしい。
富山で最も古い三重塔
階段を登った先には三重塔。
富山で最も古い木造の三重の塔で、江戸時代後期の作らしい。
【富山】大岩山日石寺の『三重塔』は富山で唯一江戸時代に作られた木造の三重塔金剛杖は、ここ三重塔で奉納してもいいし、一番上にある奥之院(結願所)の弘法大師の前で奉納してもいいらしい。
三重塔のそばにあった大岩山熊野大権現堂。
落雷で焼失したらしく平成17年に再建されたそうです。
三重塔の横の階段を上りさらに上へ。
階段を登ると道路があって、その向こうにまた階段があった。
大岩山四国八十八箇所霊場巡礼の始まり!
階段を登った先にいきなり霊場現れた!
でも1番じゃないな……
どうやら道路を渡って階段登ってきたけど、道路沿いにきたらちょうど霊場1番のとこに出るみたいだった。
受付のお兄さんの説明がすごいあっさりだったんだよな……
前のグループに説明してたお姉さんはすごい色々と説明してたけど、お兄さん、あっさりやったな……
霊場のスタート地点?に「大岩山八十八箇所お砂踏み霊場廻りの手順」の案内板がありました!
<大岩山八十八箇所お砂踏み霊場廻りの手順>
- 手水処で手を洗い、口をすすぐ
- 本堂に参拝
- 納札(1冊100枚1,000円)を購入
- 霊場へ
- 巡礼開始
- 1番札所の横の納箱に祈願と名前を記入した納札を入れる
- 礼拝し御本尊の真言を合唱して3回唱える
(真言は納箱に書いてある) - 真言を唱えた後、祈願を念じながら御本尊の前の踏み石を踏む
(踏み石の中に霊場のお砂が入ってる) - 88番札所まで同様に巡る
- 88番札所巡礼終えたら弘法大師像の前へ
- 納札を納箱に入れる
- 礼拝し般若心教一巻(般若心教を1回)、南無大師遍照金剛を合唱して七返唱える
- 唱えた後、改めて88箇所の御本尊、弘法大師に祈願及び感謝を念じながら、高野山奥之院のお砂を踏む
という手順で巡るそうです。
ミニお遍路とは言えなかなか本格的です。
ただ、真言や般若心教は声に出さなくても文字を辿って心で読むのでOK。
納札を納めるというのが四国八十八箇所巡礼の正式な参拝方法らしいけど、納め札なしでもOKだそうです。
「滝行&巡礼」コースでは納札はなくて、金剛杖を奉納するという形でした。
あ、でも金剛杖は持ち帰ってもいいそうですよ。
納札を買う人は巡礼の前に書き溜めといてもいいし、家族や友人で一冊を共有してもいいんだそうです。
時間的なことや体力的なことなどで、一度に88箇所巡礼できない場合は、途中でやめても良くて、次回、続きから始めればいいそう。
ちなみに社務所では真言は読んでも読まなくてもいいですと言われました。
なので巡礼で外せない手順をざっくりまとめると
- 手水舎で清める
- 本堂参拝
- 真言合唱はお好みで
- 御本尊の前の踏み石を踏む(これは必須)
- 弘法大師像の前のお砂を踏む(これで結願)
ですね。
とりあえず「踏み石を踏む」これは忘れてはいけません。
あと大岩山霊場の注意点としては、
- 山道のためローソク・線香等は使用しない
- 禁煙
- 防犯上お賽銭箱は設置されてない
- 納札がお賽銭の代わり
- 大声を出さない
- ゴミを捨てない
- 食べ物のお供えは動物が散らかすのでNG
- 巡礼後、貸し出されたものを返却
と、まぁローソク線香は使用しないということ以外は、基本的なマナーですね。
お遍路は
- 徳島・発心の道場
- 高知・修行の道場
- 愛媛・菩提の道場
- 香川・涅槃の道場
と続いていきます。
石の祠の中に御本尊がおります。
その手前の納箱に、お寺の名前と御本尊と真言が書かれてます。
せっかくなので真言を唱えながらスタート。
真言は読み慣れてないので最初はちょっと時間かかったけど、だんだんと慣れていくものですね。
あとよく出てくる真言は終わりの頃にはなんだかんだ覚えてしまった。
(まぁもう忘れたけど)
思わず見落としそうな山肌とかにもあったりするのですが、番号が振られてるので順番に巡るよ。
ミニお遍路とは言え、山の中なのでわりと修行感出ます。
途中すごい岩の裂け目みたいな道があった。
巡礼の道はちゃんと舗装されてるけど、なかなか雰囲気抜群ですね。
さすがに真言を3回唱えながら巡るとなかなかに時間がかかりますな。
山道をどんどん上がります。
88箇所巡礼を終えて、ついに奥之院!
弘法大師像の前まで来ました!
金剛杖はこちらで納めます。
持ち帰ってもOKだし、三重塔で納めてもOK。
巡礼の手順では、
- 礼拝し般若心教一巻、南無大師遍照金剛を合唱して七返唱える
とありましたね。
ちなみに「般若心教一巻」というのは、般若心教を1回という意味だそうです。
般若心経の数え方は1回、2回とかではなくて一巻、二巻と数えるらしいので、
- 般若心教を1回唱える
- 南無大師遍照金剛を7回合唱する
という意味ですね。
おぉうまじか……
というかさすがにそらんじてないっすよ……
と思ったら、友人がiPadとり出し、YouTubeで般若心教流してくれました!
なるほど!
すごいね、般若心教もあるんだねYouTube!
でもさすがに南無大師遍照金剛を7回流すのは時間的にも厳しかったので、1回で終わりました。(。・ ω<)ゞ
弘法大師像の横に鐘楼があったので、鐘をついて巡礼完了!
さて、結願場をあとにして、本堂へと戻るのですが、来た道を戻るよりは別のルートで戻ろうと。
すると赤い鳥居が。
鳥居の扁額を見ると「夫婦岩」とあります。
上層部が二つに分かれている大岩が仲むつまじく夫婦が寄り添うように見えることから「夫婦岩」と呼ばれているらしい。
- 夫婦円満
- 家内安全
- 縁結び
の象徴として神が宿る場所として祀られてます。
【富山】大岩山日石寺の裏山にある『夫婦岩』は「夫婦円満、家内安全、縁結び」神が宿る場所夫婦岩を参ったあと、ふたたび山道を下ります。
しばらく行くとお堂の屋根が見えてきた!
愛染明王が祀られている「愛染堂」に出ました。
【富山】大岩山日石寺の『愛染堂』には加賀藩主前田家の「秘仏石(誕生石)」が奉納されてるよ愛染堂の前の参道をゆくと、
八体仏と滝行を行う六本滝に出ました!
【滝行】富山の大岩山日石寺で滝打行体験!思いのほか水圧がすごい!本堂到着!
大岩山の八十八箇所お砂踏み霊場巡り完遂!
スタートしてから結局1時間半近くかかりましたね。
うん、たぶん88箇所全てで真言を唱えて弘法大師像の前で般若心教とかも流してたからだね。
そこまでしなくてもいいと思うけどね。
やっぱやるならとことんまでやってみたくなるよね。
【富山】大岩山日石寺の巨岩に彫られた不動明王像『大岩日石寺磨崖仏』は迫力があって見応え抜群さて、巡礼を終え、いよいよ滝行だー!
【滝行】富山の大岩山日石寺で滝打行体験!思いのほか水圧がすごい!名称 | 大岩山 日石寺(おおいわさん にっせきじ) |
---|---|
創建 | 神亀2年(725年) |
御本尊 | 不動明王 |
ご利益 | 所願成就、夫婦円満、家内安全、縁結び、子宝祈願等 |
御朱印 | あり(社務所にていただけます) |
所在地 | 〒930-0463 富山県中新川郡上市町大岩163 |
社務所 | 8:30〜16:00 |
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
アクセス | 富山地方鉄道上市駅から車で約10分 |
TEL | 076-472-2301 |
URL | http://ooiwasan.com/home.html |
修行体験申込 | 上市町観光協会 |
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