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山中温泉の鶴仙渓の下流にかかる「黒谷橋」を渡り、鶴仙渓の遊歩道に入るとすぐにあるお堂が「芭蕉堂」。
『奥の細道』の旅路で、松尾芭蕉は山中温泉に長く逗留していたこともあり、ここには松尾芭蕉が祀られております。

「芭蕉堂」は、「黒谷橋」から鶴仙渓の遊歩道に入ってすぐのとこにあります。
木々の中に建つお堂は質素で素朴な雰囲気。
石段の苔むした感じがまたいい雰囲気を醸し出してます。
この芭蕉堂は、明治43年(1910年)10月に、芭蕉を慕う全国の俳人によって建てられたそうです。
長く山中温泉に滞在していたことと温泉の名湯ぶりを讃えたことに由来するそうです。
お堂の中には芭蕉の像が安置されてます。
残念ながら中には入れないので、小窓から中を覗き見るしかできないのですが、暗くてイマイチ顔まではよくわからなかった。


芭蕉堂の横にある案内板。
なんと九谷焼の陶板でできてます。
山中温泉には名所の各地でこのような九谷焼の陶板でできた案内板がありますよ。
元禄2年(1689年)に山中温泉を訪れた芭蕉はおよそ9日間逗留したそうで、「この川の黒谷橋は絶景の地なり、行脚の楽しみここにあり」とまで絶賛されてます。
他にも「山中や 菊は手折らじ 湯のにほひ」という句も残してますね。
山中温泉の湯の香りは長寿の効用があるという菊を折るまでもなく、寿命が伸びる感じがするよねというような意味ですね。
この句は山中温泉では、「菊の湯アイスキャンディー」とかいろんなとこで目にしますね。

芭蕉堂のすぐ横、東山神社の鳥居の側に、桃妖の句碑がありました。

「紙鳶きれて白根ヶ嶽を行方かな(たこきれて しらねがたけを ゆくえかな)」と刻まれてるそうですね。
石碑はちょっと風化してて読みにくくなってた。
この句を読んだ「桃妖」という俳人は、芭蕉が山中温泉にいる間、滞在した「泉屋」の当主・久米之助のことで、なんとまだ当時14歳だった久米之助に「桃妖」という俳号を与えたのです。
芭蕉はかなり彼のことを気に入っていたらしい。
それにしても14歳で当主ってすげ〜な。
「紙鳶きれて白根ヶ嶽を行方かな」は、凧の糸が切れて白根が岳の方へ向かって遠くへ飛んでいってしまったよ、というような意味です。
白根ヶ嶽は白山のことらしいです。
桃妖が、山中の地から旅立っていった芭蕉のことを思って詠んだんですかねぇ。

芭蕉堂のそばに立ってた石塔。
石碑の字が全く読めない。
なんだろうこれ。

「奥の細道スタンプラリー」なるものもあるみたいです。

そして、めっちゃ山というか、渓谷の中だけど Free Wi-Fi 飛んでました!

ちなみに芭蕉堂のすぐそばには「東山ボヌール」があります。
山中温泉きたら一度は訪れてみたいレストランなんですけどね。

人気店なので、なかなか予約取れず。
今回もお店の前を通り過ぎるのみ……

名称 | 芭蕉堂 |
---|---|
所在地 | 〒922-0114 石川県加賀市山中温泉東町 |
アクセス | 山中温泉総湯「菊の湯」から徒歩で約8分 |
TEL | 0761-78-0330(山中温泉観光協会) |
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