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山中温泉の中心「ゆげ街道」からさらに山奥へと進むと空に向かって高くそびえる大杉があります。
これが菅原神社の境内にある樹齢2300年というご神木「栢野の大杉(かやののおおすぎ)」です。
ちょっと温泉街からは外れるんですが、足を伸ばしてでも訪れるといいですよ〜。
大杉の圧倒的な存在感は必見ですよ。
山中温泉の温泉街からさらに南、福井方面へと国道364号線を車で5分ほど進むと右手に空に向かって大きくそびえ立つ大杉があります。
どれくらい大きいかというと、
ドーンと、もはや神社そのものが森っていうか大杉。
なかなかの迫力です。
朝も10時を過ぎると結構ひっきりなしに人が訪れます。
ちなみに「湯畑の宿・花つばき」は「栢野の大杉」のすぐ近くで、歩いてわずか1、2分といったところです。
そして、「栢野の大杉」の目の前には草だんごで有名な「かやの大杉茶屋」がありますよ。
【加賀】山中温泉でおすすめの「栢野(かやの)大杉茶屋」の草だんご 【加賀】山中温泉最奥にある湯畑の宿「花つばき」はいろんな温泉が楽しめます「栢野の大杉」のある菅原神社は創建年不明。
御祭神は菅原道真公。
境内にあった「栢野郷の由来(江沼郡誌)」によると、
養老元年(717年)僧泰澄大師白山で修行の時白山神の霊告を受け妙理観世音菩薩を拝す。而して栢野郷の霊地を下して妙里観世音菩薩を祀り大杉は百本に値するとして栢野寺と号す。
白山五院の一院となるその後越前の平泉寺、豊原寺に従いて天台宗に属するも平安時代に栢野社と称し、加賀越前の交通の霊地として境内の大杉とともに武士庶民の尊敬を受け特に源氏、平氏、朝倉、富樫、の武将参詣す。一向一揆が織田信長軍に攻められてより過疎化した。
明治二十年三月菅原道真公を併杞して菅原神社と改称して神鐉料供進社と指定された。
昭和三年十一月三十日内務省嘱託三好学博士の鑑定により文部省より天然記念物として指定せられる。昭和二十二年十月二十七日天皇陛下北陸御巡幸に際し天覧の栄を賜る。
樹高 約54.8米
幹周り 11.5米
樹齢 二千三百年と伝ふ
栢野大杉保存会
養老元年(717年)に、泰澄大師が白山で修行していた時に、白山大神のお告げを受けて妙理観世音菩薩を祀って栢野寺を開いたということかな。
泰澄大師は加賀一の宮の白山比咩神社を開いたお方です。
栢野という名は、大杉は100本に値するということから名付けられたと。
木に百って書くからかな?
ということはその頃にはもう大杉があったということだね。
もとは天台宗のお寺だったようだけど、平安時代に神社になったと。
そしてその後は霊地として名だたる武将が訪れたのか。
源氏に平氏、朝倉、冨樫とはなかなかそうそうたるメンツですな。
んで一向一揆で過疎化しちゃったのか……切ない……
時間経過がだいぶ経って、明治になって菅原道真公を祀って菅原神社になったのか。
昭和3年に、大杉が国の天然記念物に指定されたんだね。
まぁなのでやっぱりこちらは御神木「栢野の大杉」への参拝がメインかな。
神社の前に天然記念物の碑がありました。
菅原神社の手水舎は、鳥居の横、というか手前にありました。
車を停めるスペースにもなってるので、車に注意しましょうね。
鳥居の扁額には龍が巻きついててカッコよかった。
菅原神社の参道には木の橋が本殿まで続いています。
これは「浮橋参道」と呼ばれています。
大杉の根を傷めないよう、でも参拝された皆様に大杉を近くで観ていただきたいということで、檜造りの浮橋をかけたんだそうです。
地元の方の大杉を大事に思ってる気持ちが伝わりますね。
雨の日や、その翌日なんかは参道が滑りやすくなってるから注意してね。
あと、神社でタバコ吸う人もいないと思うけど、大杉の周りに地表が乾くのを防ぐため杉葉を敷き詰めているらしいので火気厳禁ですよ!
これから先も大杉が千年先まで元気でいるように敬意を払ってお参りしよう。
参道の途中にあった「盤持石」。
力自慢を競うのに用いた石だそうです。
なんでも昔は五升盤(約75キロ)の石を持ち上げると一人前と認められたらしい。
昭和初期まで行われていたらしいです。
へ〜。
まぁ昔は、今もか、農業とか林業とかとか、は力仕事ですもんねぇ。
菅原神社の境内にある御神木「栢野の大杉」は「天覧の大杉」とも言われてます。
昭和22年10月27日に、昭和天皇の北陸巡幸の際、昭和天皇もここに来られたそうです。
ただその日はあいにくの雨だったそうですが、天皇みずから傘をさしてご覧になられたそうです。
天覧の栄を賜ったことから「天覧の大杉」とも呼ばれるようになったそうですよ。
なんとかがんばって写真に収めようとしたけど、全部はまったくもって入りきらなかったので、下の写真となんとなく続けて見てください。
でかい……
ちなみに「栢野の大杉」の樹齢はなんと2300年!
2300年前と言えば、縄文時代から弥生時代になるくらいの頃ですかね……
想像もつかない悠久の時ですね。
そりゃぁ山中温泉随一のパワースポットとも言われるよねぇ。
国の天然記念物にもなるよ、そりゃ。
ちなみに大杉の大きさは、
- 幹の周囲は11.5メートルで、大人が7人で手を繋ぐくらい
- 高さは54メートル
見上げると視界いっぱいに緑が広がります。
というか首が痛くなるくらい見上げないとてっぺんが見えない。
すぐそばには大聖寺川が流れてます。
あと、大杉の他にもおっきな3本の杉の木があります。
こちらも「菅原神社の大スギ」の名称で石川県指定天然記念物に指定されてます。
大杉は触ってもいいけど、貨幣とか挟んだら絶対ダメですよ。
お賽銭はお賽銭箱に。
「天覧の大杉」の向こうにある御本殿。
菅原道真公が祀られてます。
狛犬が2対いらっしゃいました。
手前の狛犬はまるんとしててなんとも愛嬌のある顔ですね。
奥の狛犬は凛々しいお顔で鞠を持ってます。
吽行の方の狛犬たち。
やっぱり手前のは柔和なシルエット。
奥の狛犬は凛々しくて、子連れ狛犬でした。
本殿側から見た大杉。
浮橋桟橋がなんとも言えぬ、不思議な、神聖な、というか異世界な感じを醸し出してますねぇ。
戻るときに気づきましたが、鳥居の奥?手水舎の上あたりに東屋がありました。
なんか木の肌が顔のように見えた木がいた。
お猿さんというか、猩々?みたいな雰囲気。
いや〜それにしても間近で見る大杉の迫力と圧倒的な存在感はすごかったです。
山で、涼しいんだけど、境内に入るとさらに気温というか空気が変わるような?
大杉があるからかな?
山中温泉に来たら是非訪れたい場所ですよ。
栢野の大杉のすぐ目の前には、草だんごが有名な「かやの大杉茶屋」があります。
こちらもね外せませんよ。
よもぎが薫る美味し〜い草だんごがあるのです。
ただけっこう午前中で売り切れることが多いです。
結構な山奥ですが、草だんごを買いにくる人と、栢野の大杉を見にくる人でかなり交通量も多いです。
大杉茶屋は10時からなので、10時を過ぎるとひっきりなしに人がやって来ます。
福井へと抜ける抜け道的な場所でもあるので、車の往来も多い。
たまたま湯畑の宿・花つばきに泊まっていたので、朝9時ごろに来た時はまだ神社は空いてました。花つばきからは徒歩わずか1、2分といった近さなのです。
でも草だんごは10時開店なのでまだ空いてなかったですけど。
お餅をふかしてるいい匂いはしてました!
【加賀】山中温泉でおすすめの「栢野(かやの)大杉茶屋」の草だんご名称 | 菅原神社(すがはらじんじゃ)SUGAHARA shrine 栢野の大杉(かやののおおすぎ) |
---|---|
創建 | 不明、養老元年(717年)? |
御祭神 | 菅原道真 |
ご利益 | 学業、合格祈願、身体壮健、リフレッシュ? |
御朱印 | 不明 |
所在地 | 〒922-0138 石川県加賀市山中温泉栢野町ト10−1 |
拝観時間 | 自由 |
社務所 | なし |
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
アクセス | 「加賀温泉駅」から車で約28分 「加賀温泉駅」からバスで約46分「栢野」バス停からすぐ |
TEL | 0761-78-0694(白山神社) |
- 2020年7月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
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