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先日、友人たちと石川県山中温泉にある湯快リゾート「よしのや依緑園」に行ってきました。
温泉旅館に泊まるのは久しぶりで、癒されました。
ずっと雨であまり散策はできなかったけど、やっぱ温泉はいいですね。
石川県加賀温泉郷の1つ、山中温泉にある「よしのや依緑園」。
もともと「よしのや依緑園」はなんと鎌倉時代から続く800年以上の歴史ある温泉宿だったのですが、バブル崩壊後の観光客減などで2008年に廃業されてしまいました
その後、湯快リゾートが取得し、2010年に湯快リゾートとしてオープンしました
ロビーも老舗旅館といった風情を醸し出しております。
さらに湯快リゾートと大江戸温泉物語の統合により2024年には大江戸温泉物語プレミアムよしのや依緑園としてリニューアルオープンしています。
ちなみにゆげ街道を挟んで向かいにあった別荘は加賀市に寄贈され、「加賀依緑園」として整備され2024年に新たな観光施設としてオープンしました
ロビーにあった「山中温泉縁起」なる絵巻物。
山中温泉の歴史が書かれてるようです。
奈良時代、行基という偉いお坊さんが加賀の国を尋ね、菅生のお社に辿り着くと山の向こうの美しい紫雲に導かれ、山に入ると老僧に出会い
「ここには人々の病を治す結構な温泉がある。ほってみよ」
お供の侍と掘ったところ、あふれるように温泉が湧いてきました。
その夜、行基の夢枕に再び現れた
「われは薬師如来の化身なり。永くこの湯を守るべし」
と告げ、目覚めた行基はこれを喜び丸太に薬師佛を刻んで祠をつくり、温泉のお守りとしました。
つづく…
山中温泉が行基により発見されたというお話ですね。
つづくとあるので裏に回ってみると、
それから数百年の後、戦国の世となって温泉は廃れました。鎌倉時代初期の領主、長谷部信連がこの地を訪れ鷹狩りをされたとき、一羽の白鷺が山のかげの小さな流れで足の傷を癒していました。
これを不思議に思い近づくと一人の娘がどこからともなく現れ
「私は薬師如来なりここには昔から人々の病を治す良い温泉がある。永くお前の来るのを待っていた。再びこの温泉を開かれよ」
と告げられ、怪しみながらもそこ掘ると美しい温泉がこんこんと湧き出てきました。
信連はここに十二軒の館を築き人々のために湯宿を開いたのが山中温泉の旅館の始まりだと語り継がれています。
その十二軒のうちのひとつがこのよしのや依緑園といわれております。
なるほど、鎌倉時代に再興されたときにできた山中温泉の宿の一つがこの「よしのや依緑園」なんですね。
ものすごい由緒ある旅館でしたね。
ちなみに山中温泉を再興した長谷部信連が祀られた「長谷部神社」も「よしのや依緑園」の近くにありますよ。
【加賀】長谷部神社には山中温泉を再興した長谷部信連が祀られている江戸時代にはあの『奥の細道』で有名な松尾芭蕉も山中温泉を訪れているよ。
8泊9日もしたらしく山中温泉には芭蕉にまつわる名所もあるよ。
芭蕉ゆかりの地でもあるので、山中温泉の思い出を俳句にしたためてみませんかコーナーもありました。
俳句用の短冊と筆ペンも置いてあります。
俳句を書いたあと、フロントスタッフさんに渡したら、俳句コーナーに飾られるらしいです。
せっかくだし俳句デビューしてみるのもいいかもしれませんね。
まずは夏井先生の本を買って俳句の勉強からかな。
最近はどこの温泉宿も浴衣が選べるイメージですが、ここ「よしのや依緑園」でも好きな浴衣の柄を選べました。
サイズごとに分かれてるので自分のサイズの棚から浴衣を選びます。
サイズの目安として身長が書いてあるけど、浴衣見本を羽織ってみて確認したほうがいいと思いますよ。
つんつるてんだと粋じゃないですしねぇ。
羽織と帯は部屋に置いてありました。
浴衣を物色していたら何やらわんこの鳴き声がする……
と振り返ったらワンコがいた!
なんと愛くるしいお顔のワンコ!
飼い主さんに許可をいただき、ナデナデあーんどパチリ。
なんと「よしのや依緑園」にはわんちゃんと一緒に泊まれるお部屋 があるんだそう。
へぇ〜。
手持ちゲージに入る大きさの小型犬2匹まで一緒に宿泊できるそうです。
ペットと泊まれる部屋はクッションフロアーでペット用のケージがあるのだとか。
ただペット用の食事とか移動用のキャリーバッグは自身で持って来ないといけないのと、別途入館料が必要だったりするそうです。
でもドッグガーデンもあったり、温泉宿の近くを散策できたりするのでペットを飼っている人には嬉しいサービスですよねぇ。
「よしのや依緑園」は鶴仙渓の渓流に沿って建てられているので客室からは眼下に鶴仙渓が見えるのです!
あ、でも鶴仙渓に面してない部屋もあるそうなので予約時に確認したほうがいいかと。
コロナ対策の関係かすでにお布団は敷いてありました。
ベランダから見た鶴仙渓。
なんというか、連日の雨で、渓流というか濁流……
ちなみに「よしのや依緑園」は渓谷に沿って建っているので、1階のロビーがですね、建物的には6階になるという不思議な状態になります。
お食事どころが8階、つまりフロントから2つ上の階、
娯楽施設のカラオケルームやゲームコーナーなどは6階と7階です。
客室は1階から5階にあるので、フロントからエレベーターで下へ降りるのです。
そして露天風呂と大浴場は地下1階!
つまりどんどん渓流へと近づいていくということですね。
そして旅館といえば一番の醍醐味は温泉!
なんですが、このコロナ禍の関係で大浴場の利用方法に注意が必要なことになってました。
フロントの近くに温泉のエントリーシートなるものが貼り出されています。
新型コロナウィルスの感染予防対策として「よしのや依緑園」では、
- 大浴場の利用は30分毎
- 最大10名までの利用制限
- サウナは中止
- 洗い場スペースも間隔を空けて利用すること
- 温泉の利用希望時間帯に部屋番号と名前を書く
ということになっていました。
旅館も大変ですよねぇ。
しかし、せっかくの旅館で入りたい時に温泉に入れない、しかもゆっくり浸かれないというのも、なんとももどかしいというかなんというか……
致し方ないとはいえ、切ないですねぇ。
まぁ広々浸かれるというのはいいんですけどねぇ。
ちなみに温泉は建物の一番したの階にあり、温泉に入りながら目の前を流れる鶴仙渓を見ることができます。
普段なら川のせせらぎがとても風流なんだろうなぁという感じです。
連日の雨で、濁流でしたけど。
大浴場の入り口前にはマッサージチェア&ベッドもありました。
しかもこれまた無料で使えました!
最初お金入れるとこ探しちゃったよ。
そしたら全部無料だったよ。
すごいね。
温泉に入れるまでの間ちょっと館内を散策。
外は残念ながら雨が降ってたんですよねぇ。
7階の娯楽施設にあった「まんがコーナー」。
壁一面の本棚に入ったマンガ。
しかも部屋がL字になってて結構広い。
和室でゴロンとしながらマンガ読める。
やだ天国。
コナン君にONE PIECE、漫画版図書館戦争もあれば、ベルセルクとかもある。
不思議なラインナップ。
3泊とかのんびりできるなら1日入り浸るのもいいなぁ。
1泊しかできんけど……
温泉といえばやっぱり卓球よね。
卓球コーナーの奥に見えるのはもしかしてドッグランかな?
風呂上がりに卓球しなきゃ。
卓球の奥にはカラオケコーナーがありました。
9時から18時50分まではなんとカラオケ無料だそうです。
ただし予約が必要なのと1組90分まで。
19時から24時までは有料。
せっかくなのでのぞいて見たら、想像とまるで違う空間が広がってた!
めっちゃオンステージ。
ネオンがすごい。
客席もすごかった。
ビロードのソファがクラブみたい。
なかなかのカルチャーショックを受けてたら、個室もありました。
温泉の楽しみといえばお食事もですよね〜♪
「よしのや依緑園」は湯快リゾート系列なんだけどなんと会席料理が楽しめるのです。
なんでも勲章料理人の大田忠道さんがプロデュースした地元食材をふんだんに使った旬味豊かな四季の会席料理が味わえちゃうのです。
別途飲み放題も付けられます。
こちら「夏の華会席 四季の舞」。
お品書きがあるといいですよね。
説明をふんふんと聞いても食欲が優先され、内容を忘れてしまいますもんねぇ。
鉄板焼きの豚は能登豚です。
能登牛だけじゃなくて能登豚もいるんですよ。
美味しいですよ。
天ぷらや焼肴もあります。
ご飯は釜炊き。お米は石川県産ゆめみずほでした。
水菓子は加賀産ブロッコリーのパンナコッタ・フルーツ添え。
ブロッコリーのパンナコッタ!?
初めて食べたけど、なんだろうすごくブロッコリーなんだけどパンナコッタなんですよ。
ブロッコリーだけどちゃんとデザートなんです!
うまく説明できなくて申し訳ないですが、ブロッコリーだけど水菓子なんですよ。
でもすごいブロッコリーなので、フレンチとかの前菜に出てきても違和感なさそうな感じです。
不思議なんだけど美味しいんですこれがまた。
朝食のおかずはお弁当形式でした。
お味噌汁とご飯もつきます。
以前はバイキングだったそうですが、当面バイキングでの提供はないそうなので。
でもドリンクコーナーはあります。
コーヒーはテイクアウト容器も置いてあったので、朝食の後、お部屋でゆっくりコーヒー飲むこともできますね。
お食事どころの前にあった能舞台の模型。
なんで能舞台があるんだろうなと思っていたら、「よしのや依緑園」に能舞台があったんです。
能舞台は8階にあるんですが、お食事処とは繋がってなくて、一旦フロントにおり、館内奥の専用エレベーターで向かいます。
朝10時から12時の間は能舞台を自由に見学できます。
かなり立派な能舞台がありました!
座席もあったので、もしかしたら舞台を見ながらのお食事もあったのかな?
(コロナの関係で当面使われないのかも)
能舞台と別にステージもあったので、おそらく宴会とかで使われていたのかな?
せっかくなので能楽堂の舞台の前で記念撮影。
やっぱ能舞台でのポーズはこれでしょ。
SEIMEI!
ほんとは狂言だけど、能と狂言は同じ舞台で演じられるもんね。
今回は友人から「湯快リゾートの半額券があるから温泉行こう!」とのお誘いで久しぶりの温泉に。
ちょうど石川県の「泊まって応援!県民限定宿泊割」が始まったのでそれかと思ったら全然関係なくて(笑)
もちろん「Go To キャンペーン」も全く関係なく。
ただ半額券があったから使わないと勿体無い!ってことでやってきました。
とはいえ、やっぱり温泉はいいですね。
癒されるし、県内でも旅館に泊まると非日常感あるし。
リフレッシュできました。
そしてなんといっても「よしのや依緑園」なんとチェックアウトが12時とこれまたのんびりできるのもいい。
名称 | 山中温泉 湯快リゾート「よしのや依緑園」 |
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所在地 | 〒922-0129 石川県加賀市 山中温泉南町ニの5 |
チェックイン | 2:00以降でお部屋のご準備ができ次第 |
チェックアウt | 12:00 |
駐車場 | あり |
アクセス | 「加賀温泉駅」から車で約20分 加賀温泉駅から無料巡回バスあり |
TEL | 0570-550-078 |
URL | https://yukai-r.jp/yoshinoyairokuen/ |
- 2020年7月に訪問した際の内容です。営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
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