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英語のことわざに
- Curiosity killed the cat
というのがあります。
イギリスのことわざが元になってるそうですが、日本語だと「好奇心は身を滅ぼす」というところかな。
- Curiosity killed the cat
直訳すれば「好奇心が猫を殺した」。
何ともぶっそうな文章ですね。
これはどうやらイギリスのことわざ
- Cat has nine lives
(猫に九生あり)
からきているらしい。
9つの命を持ち、めったに死なない猫でさえも、強すぎる好奇心で身を滅ぼすことがあるよということらしい。
イギリスというか西洋?だと猫には9個の命があるって思われてたのか。
日本だと猫又とか九尾の狐は聞くけど、9つの命かぁ。
猫は高いところからでも柔軟に着地するからそう思われてたのかな。
まぁ100万回生きた猫もいるしね。
もともとは「care(心配、悲しみ)」が使われてたそうだけど、19世紀末ぐらいには「curiosity」へと変わったらしい。
まぁ「curiosity(好奇心)」の方が猫っぽいね。
「Curiosity killed the cat」は、これで終わりではなく、この後にまだフレーズが続いてるのです。
それは、
- But satisfaction brought it back.
訳すと「しかし、満足感がそれを連れ戻した」。
この場合の「it」は猫のことなので、猫は満足して生き返ったということですね。
え?
まぁ9個命あるからねぇ。
全文続けると、
- Curiosity killed the cat, but satisfaction brought it back.
(好奇心は猫を殺したが、満足感を得て生き返った)
となります。
好奇心は猫を殺すけど、好奇心が満たされ充足感が得られる。
つまりリスクを冒す価値はある、ということにもなるかな。
ただ「Curiosity killed the cat」の部分だけを引用して、
- 好奇心は身を滅ぼす
という忠告の意味で使われることが多いみたいです。
必要以上の好奇心、とくに他人へのプライベートへの関心や興味本位がすぎるのは良くないですね。
ただ知的好奇心というのはまた自分の知識とか、能力とかの向上にはまた必要なものでもあり、その好奇心が満たされるとやっぱり充実感はあるわけで。
好奇心を持つことは悪いことではないけれど、やはり何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」というところかな。
余談ですが、「好奇心は猫を殺す」と検索するとなぜか関連キーワード(サジェストキーワード)に「蘭陵王」が出てくるんですよ。
蘭陵王といえば、あまりの美貌のため仮面をつけて戦ったなんて伝説がある中国の皇族だったような。
京劇とか雅楽にもなってたけど、なぜ?
と思ったら「FGO(Fate/Grand Order)」の蘭陵王のセリフに「好奇心は猫を殺す」が出てくるのか、なるほど。