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石川県鹿島郡中能登町にある「天日陰比咩神社(あめひかげひめじんじゃ)」。
石動山の麓にあり、崇神天皇の頃に創建された、なんと2000年もの歴史ある神社です。
全国でも珍しい「どぶろく製造」の許可を受けている神社でもあるのです。
「天日陰比咩神社(あめひかげひめじんじゃ)」の創建は崇神天皇の頃と言われてます。
崇神天皇が即位したのが紀元前97年と言われてるので、まぁ2000年以上の歴史を持つ神社ということですね。
かつては羽咋郡や鹿島郡の雨乞い所だったそう。
別名「二ノ宮神社」とも呼ばれています。
というのも建長4年(1252年)の鎌倉時代に「能登國一ノ宮気多大社」に次ぐ神社として「能登國二ノ宮」に指定されたこと。
またかつては境内に「天日陰比咩神社」と「伊須流支比古神社(いするぎひこじんじゃ)」の2社が鎮座されていて、集落の名も「二宮」といい、「二宮大明神」と呼ばれていた頃に由来するそうです。
ちなみに「伊須流支比古神社」は、現在は石動山の頂上付近にあります。
なんでも石動山はかつては往古枝摺樹山(えするぎざん)と呼ばれ、老木大木が折り重なり、鬼や妖怪が住むと恐れられていた山でした。
そこで泰澄大師が石動山を開山!
鎮めるために養老年間に、伊須流支比古神社を勧請したのだそうです。
泰澄大師は白山を開山した事でも有名です。
ちなみに「天日陰比咩神社」も「伊須流支比古神社」も延喜式に載っています。
天日陰比咩神社の御祭神は、
- 屋船久久能智命(やふねくくのちのみこと)
相殿に
- 大己貴命(おおなむちのみこと)
- 応神天皇
が祀られています。
久々能智神(くくのちのかみ)は、木の神様。
伊勢神宮の外宮の主祭神で食べ物の神様の豊受姫(とようけびめ)とともに屋船神と称されます。
ちなみに今でも家などを立てるときの上棟祭、新宅祭などの祭神としても祀られてますよ。
大己貴命は出雲大社の主祭神・大国主命のことで、
応神天皇は神功皇后の子供で、全国にある八幡社の主祭神・八幡様のこと。
天日陰比咩神社へは中能登町の集落の中を突っ切った先にあります。
ここ車で通っていいのか?と躊躇するような狭い部落の道ですが、大丈夫、安全運転で突き進みましょう。
すると集落を抜けた山の麓に天日陰比咩神社がありますよ。
緑に囲まれていて自然豊かな場所です。
鳥居向かって正面と右奥に駐車場があります。
鳥居には天日陰比咩神社と掲げられてます。
鳥居から本殿までまっすぐに続く参道。
鳥居をくぐるとすぐ傍に狛犬が。
しかも後ろ足を跳ね上げてます。
逆立ち狛犬ですね。
反対側の狛犬も足をはね上げてますね。
阿吽の狛犬どちらも跳ねあげてるのは、あんまり見たことないような?
かわいいですね。
逆立ち狛犬のすぐそばにあったカエデの木。
「いろは楓(かえで)」というそうです。
なんと樹齢は600年!
枝が南と西の2方向に別れた珍しい形で、竜の形をしていることから「龍髭(りゅうしゅ)楓」とも言われていて、中能登町文化財に指定されてるそうです。
根周りは2メートル、西の枝は6メートル、そして南に伸びた枝は10メートル!となかなか立派な樹です。
天日陰比咩神社の手水舎。
龍がいますね。
よく見ると宝珠を持ってる?
ちょっと珍しい。
ちょっといかついお顔をした龍神さんですね。
御本殿の前には2本の大きな御神木。
そして御本殿の後ろにはすぐ「天日加氣山(あめひかげやま)」。
頂上には天日陰比咩大神を祀る大御前峰社趾があり、羽咋鹿島両郡市の雨乞い所だそうです。
中腹には中御前社があり、崇神天皇の御廟趾で、また第11代垂仁天皇の皇子・印色入日子命(いにしきいりひこのみこと)の御陵墓趾でもあるらしい。
なんとタイミングよく?御本殿の扉が開いてた!
ちょっと失礼して中を拝見。
おぉなんとも厳かな雰囲気ですね。
御本殿の前にも狛犬がおりました。
阿形の狛犬は足元に蹴鞠を持ってますね。
そして吽形の狛犬の足元には子供が。
こちらは子連れ狛犬ですか。
手水舎の奥にあった鎮座石。
なんでも鎮座石の表面にある大小2つの足跡は天狗の足跡!という言い伝えがあるそうな。
本殿の右奥にある神池。
本殿向かって右横にある天神稲荷社。
学問の神様の菅原道真公と、食べ物と商売繁盛の神様・宇迦御魂神(稲荷神)が一緒に祀られてます。
参道の途中にある「みくりや」と書かれた小屋。
軒先に杉玉がぶら下がってますね。
なんでも酒造の祖神といわれる大三輪神も祀られており、古くから酒造りも伝承されているそう。
この「みくりや」で醸造されたどぶろくは、12月5日の新嘗祭(どぶろく祭り)にお供へされ、新嘗祭の後から2月下旬頃までご祈祷やお祓いを受けた参拝者におさがりとして振舞われるそうです。
お正月の三が日にも初詣の参拝者に振る舞われるそうですよ。
これは、行かないと!
あと12月中旬には「どぶろく新酒フェス」が開かれて、出来立てのどぶろくが振舞われるんだそうです。
「どぶろく」の製造の許可を受けている神社は全国でも約30社ほどしかないそうです。
そしてなんと中能登町にはどぶろく製造の許可を受けてる神社が、天日陰比咩神社、能登部神社、能登比め神社の3社もあるそう。
「どぶろく」とは、発酵だけさせて濾していないお酒のこと。
日本酒ではあるけど清酒とは違い、またにごり酒ともちょっと違うらしいです。
天日陰比咩神社のある中能登町は、平成26年11月28日付けで内閣総理大臣から「どぶろく特区」の認定を受けたそうです。
そのため町内全域で「どぶろく」の製造ができるようになったらしい。
お守りやお札の授与所は本殿向かって左奥にあります。
ただ、神職が外祭等で不在の時もあるようです。
多分御朱印もここでいただけると思います。
ちょうど不在にしてて頂けなかったのですが……
確実に御朱印が欲しい時や御祈祷をお願いするときは事前に連絡してから行ったほうがいいようです。
かわいいのから色んなお守りもありました。
まさかの子供が乗っていますステッカーまで。
境内にあった不思議な形の石灯篭。
本殿から鳥居をのぞむ。
山の中の自然たっぷりな神社ですね。
帰りに「道の駅 のと千里浜」でマルガージェラートを食べよう♪と思ってたらお店は16時で終了だった……切ない……
と思ったら直売所の冷凍庫にあった!
お持ち帰り用だけどやっぱ美味しいわ〜。
名称 | 天日陰比咩神社(あめひかげひめじんじゃ)AMEHIKAGEHIME shrine |
---|---|
創建 | 崇神天皇の頃(2000年以上前) |
御祭神 | 屋船久久能智命 大己貴命、応神天皇 |
ご利益 | 諸難退散、食糧増産、五穀豊穣、厄除け、等 |
御朱印 | あり |
所在地 | 〒929-1811 石川県鹿島郡中能登町二宮甲8 |
拝観時間 | 自由 |
社務所 | |
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
アクセス | JR七尾線「能登二宮駅」から約2km(車約4分) 北鉄バス「二宮バス停」から700m(車1分、徒歩5分) |
TEL | 0767-76-0221 |
URL | http://amehikage-hime.jp |
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