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名古屋市千草区城山に鎮座する城山八幡宮。
ここはなんとかつて織田氏の居城があった末森城跡地!
小高い山の上にあるので見晴らしも良く、緑いっぱいの神社です。
そしてここ城山八幡宮には「縁結びの連理木」や「桃取石の恋占い」、「水みくじの恋占い」など縁結びに関したものがいっぱいなのです。
恋愛運気上昇のパワースポット『恋の三社めぐり』のうちの1つでもあります。
城山八幡宮(しろやまはちまんぐう)の創建は不明。
現在の場所から約300メートルほど北東にあったという、500年以上前からその土地を守る産土神として祀られてきた八幡社が始まりらしい。
城山八幡宮がある城山の森一帯には、信長の父・織田信秀が築いた末森城があったのです。
つまり神社でもあり、城址でもあるというなんともロマン溢れる場所なのですよ。
信秀が対今川への備えとして末森城を築城したのが天文17年(1548年)。古渡城(現在の東本願寺名古屋別院の辺り)から移ります。
信長は13歳の時に古渡城で元服をしてますが、物心つく前から那古野城の城主になってます。
天文21年(1552年)に信秀が病死すると、家督は信長が継ぐけど、末森城は信長の弟・信勝(信行)が城主となります。
信秀の葬儀では信長が位牌に消耗を投げつけたというエピソードがあるけど、果たして今回の大河ドラマ『麒麟がくる』では描かれるかな?
信勝が末森城城主とった後、天文22年(1553年)に白山比咩神社を勧請し城内の北側に白山社をたてます。
織田家ではうつけ者と言われていた信長より、品行方正で出来の良かった信勝の方が後継者にふさわしいと、ま、いわゆる家督争いが起こります。
これは有名なお話ですね。
古くからの重心の柴田勝家や林秀貞も稲生の戦い(1556年)では信勝側についてるんです。
しかし勝利したのは信長、敗れた信勝は末森城に籠城するも、信長は城下を焼き払います。
母・土田御前の取りなしもあり許されるも、なんと信勝ふたたび謀反を企てる!
ただこの謀反はなんと柴田勝家が信長にチクりまして、信勝は清須城で謀殺されます。
それが永禄元年(1558年)のことであります。これにより末森城は廃城となります。
(まぁその後も使用された形跡はあるらしいけど)
結局、末森城は1548年に築城されるも、1558年には廃城となっちゃうんですね。
わずか10年で廃城になってしまったんですが、信勝が勧請した白山社は残っていて、地元の人たちが祀り続けてきたのです。
そして明治になり、末森村にあった浅間社・山神社・一ノ御前社・白山社を八幡社に合祀します。
その後、末森城跡地が八幡社の所有地となり、昭和11年(1936年)に八幡社が現在の場所へと遷座されたのであります。
昭和34年(1959年)に城山八幡宮と名を改め、現在に至るというわけですね。
末森城は標高43メートル、東西約200メートル、南北約160メートルの平山城だったのですが、城山八幡宮は末森城跡のほとんどを境内としていて、なんと約1万坪の広さがあるのです。
本殿の南側には末森城趾の石碑もあります。
かつてはお城の西北山麓に信秀の霊廟があったそうですが、現在は名古屋市千種区にある桃巌寺内で信勝とともに供養されています。
城山八幡宮というよりは末森城の歴史て感じになっちゃったな。
城山八幡宮の御祭神は、主祭神が
- 譽田別命(ほんだわけのみこと)=應神天皇(おうじんてんのう)
- 息長帯比賣命(おきながたらしひめのみこと)=神功皇后(じんぐうこうごう)
- 帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと)=仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)
ともに祀られている合祀神は、
- 木花開耶媛命(このはなさくやひめのみこと)
- 大山祇神(おおやまつみのかみ)
- 菊理媛命(くくりひめのみこと)
- 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
- 伊邪那美命(いざなみのみこと)
です。
応神天皇は国家鎮護の神様で全国の八幡神社の祭神・八幡大神ですね。
八幡宮ですもんね。
神功皇后は応神天皇の母で、まぁ日本神話最強の女傑って言ってもいいような気がする……
妊娠中にも関わらず九州の熊襲討伐や朝鮮出兵してますからね。
で、戻ってから応神天皇を出産してます。
なので武芸と聖母の神様として祀られてます。
母ちゃんパワフル〜。
仲哀天皇は、第14代天皇なんですが、妻があの神功皇后!つまり第15天皇応神天皇の父親!
この2人に隠れて影が薄い。
神功皇后と一緒に九州の熊襲討伐に出向いていたものの、その最中、神様からあったお告げ・神託を無視!神様おこる!結果死んでしまう!
『日本書紀』では熊襲討伐の最中に戦死したと書かれてますが。
あ、日本武尊の子供ではあるんですけどね、影が薄いな……
とはいえ、妻と子の活躍?により、一緒に祀られてることが多いですね。
合祀されてる神様について簡単に、
- 木花開耶媛命(このはなさくやひめのみこと)…天孫・瓊瓊杵命(ににぎのみこと)の妻で絶世の美女。かぐや姫のモデルになったとも言われてる
- 大山祇神(おおやまつみのかみ)…伊邪那岐命・伊邪那美命の息子で、木花開耶媛命の父。山の神様
- 菊理媛命(くくりひめのみこと)…伊邪那岐命・伊邪那美命の黄泉比良坂での夫婦喧嘩を仲裁した神様。そのことから縁結びの神様とされ、白山比咩神社の主祭神です。
- 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)…国生みの神様。伊邪那美命の夫。
- 伊邪那美命(いざなみのみこと) …国生みの神様。伊邪那岐命の妻。
かなりざっくりですが、まぁ大体こんな感じです。
- 厄除開運
- 交通安全
- 必勝守護
- 家内安全
- 縁結び
応神天皇に神功皇后と仲哀天皇も祀られてるので、厄除開運、必勝祈願はご利益ありそうですね。
一緒に祀られている神様も縁結びの神様がいるのと、やっぱり連理木があるから縁結びの神社でもあるのかな。
車で行くときはカーナビの設定要注意ですよ。
「城山八幡宮」と設定すると「一の鳥居」の階段下に着いて、それ以上は車で進めず駐車場へとたどり着けないのです。
おそらくカーナビだと広小路通(末盛通)の「城山八幡宮前」信号を曲がれと案内されるのですが行き止まります。
「末盛通2」の信号を東へちょっと進むと城山パーク歯科があるのでその脇の、城山公園との間の細い道を入ります。
正直この道あってんのか?とかなり不安になりますがそのまま道なりに進んで行くと、昭和講堂というレトロな建物が見えてきます。
そのままもう少し進むと城山八幡宮の駐車場にたどり着きます。
城山八幡宮付近まで来たら、電柱の看板を頼りにするといいです。
あとカーナビの設定を城山八幡宮ではなく、『城山八幡宮養心殿城山道場』にすると案内されるそうですよ。
車で来たので登らなかったのですが、電車やバスで来ると一の鳥居をくぐり結構な階段を登ることになります。
写真は二の鳥居です。
さすが山の上ですね。
上から見下ろしてもなかなかの傾斜です。
赤い欄干の橋が見えますが、この下はお堀跡になってます。
三の鳥居の奥が駐車場になってます。
結構広々してます。
自動車御祓所もありました。
三の鳥居から神門あたりまでが末森城本丸跡らしい。
もしかして石垣は城跡の石垣なのかな?
神門をくぐった向こうに拝殿。
山の上だからか緑に囲まれてて、空も高くて気持ちいいです。
御本殿向かって左奥に末社があります。
- 山神社(大山祇神)
- 神明社(天照大神)
- 津島社(建速須佐之男命)
- 豊玉稲荷社(稲荷大神)
が祀られてます。
本殿横の末社へ行く途中にあった「桃取石」。
恋占いに人生占い、2人の恋の成就占いまでできるらしいぞ。
写真の手前にある赤い石と、奥の、影になってて見にくいですが青い石の間を歩いて占います。
京都の地主神社のと同じような感じだね。
まず1人でやる恋占い・人生占いのやり方です。(男女とも同じ)
- 桃取石(青石)に触れ願いを込め、目を閉じたまま振り返ります。
- 青石から赤石まで目を閉じたまま、祈りを込めてゆっくり進みます。
(玉垣に触れたら多少の障害があることの暗示かも)
そしてやって見た結果、
- 一度目で無事たどり着くことができれば、祈りは叶います。
(最も尊い祈りとは、人の為に祈ること) - 二度目、三度目でたどり着けたら、あきらめずに努力すれば叶います。
(努力とは、自分を高め、人の為につくすこと) - 人の助けを借りてたどり着けたら、誰かの援助が必要です。
(人を助けると、次は自分が助けられます。人を欺すと、次は自分が欺されます)
ということらしいです。
2人の恋の行方を占う場合。(2人同時に歩きます)
- 男性は青石に、女性は赤石に触れ願いを込め、目を閉じたまま振り返ります。
- 男性は青石から、女性は赤石から、目を開けずに同時にゆっくり進みます。
(玉垣に触れたら多少の障害があることも)
結果は、
- 一度目で無事相手に触れることができれば、二人の願いは成就します。
- 二度目、三度目で相手に触れることができたら、あきらめずに努力すれば成就します。
(努力とは、二人が、自分自身を高め、人の為につくすこと) - 人の助けを借りて相手に触れることができたら、誰かの援助が必要です。
なんだって。
友人とそれぞれやったけど、まっすぐ歩くのがまず難しいね。
しかも砂利の上だよ。
まぁ友人の声に誘導してもらいたどり着けたけどさ。
ちなみに、この青色の桃取石は、三重県鳥羽市の答志島という島の桃取町で採れる石。
桃取という名前の由来はこの辺りが山桃の群生地だからだそう。
山桃の花言葉は「一途(いちず)」で、特に雄花は遠く離れた雌花へも一途に思い(花粉)を運ぶんだって。
赤石は岐阜県揖斐(いび)の石。
縁結び・良縁ということからか、やっぱり女性の参拝客が多かった。
けど縁は別に恋の縁だけじゃないんですよ〜。
人とか物とか、仕事とかいろんな縁があるのです。
御朱印は拝殿向かって右側にある社務所でいただけます。
社務所の受付時間は、9:15~16:30。
城山八幡宮の御朱印はその年の干支印なんだそうです。
令和元年のGWに訪れたので、奉祝の御朱印も。
万葉集「初春令月氣淑風和」入りの御朱印です。
社務所に行くと水占いを発見!
- 人生占い
- 恋占い
があります。
初穂料はどちらも300円。
手水舎の横にある水盤に浸します。
神門入ってすぐ左にある手水舎。
水みくじって書いてありますね。
こちらが水占いの水盤。
おぉなんかかわいい。
ローズクォーツが埋め込まれてます。
ローズクォーツは恋愛運、結婚運、恋人円満運、夫婦円満運を高めると言われてるパワーストーンですね。
四葉のクローバーをかたどってるそうです。
あ、そうかクローバーか、そうだね、幸運の四つ葉だよね。
なぜかつい桜と思っちゃったよ。
色がねー桜色だよねー。
いざ水盤へ。
……2人とも恋占いじゃなくて人生占い通ってゆーねwww
自分のはこっちでした。
まぁまぁ耳に痛い言葉が……
水占いの後は、手水舎の奥にある「ハートのみくじ結び」があるのでそちらに結んでいきました。
もちろん持ち帰ってもいいですよ。
乾いたら字は消えるけど、水に浸したらまた浮かび上がりますからね。
城山八幡宮は、恋の三社めぐりスポットの1つのようです。
残り2つは、
- 高牟神社
- 山田天満宮
んーと、とりあえず恋愛運上昇のパワースポットにお参りして良縁を祈願しよう!ってことみたいですね。
三の鳥居の左奥に豊玉稲荷神社がありました。
やっぱりお稲荷さんといえば赤い連理の鳥居ですね。
赤い鳥居のトンネルの先に豊玉稲荷社のお社があります。
名称 | 城山八幡宮(しろやまはちまんぐう)SHIROYAMA Hachimangu shrine |
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創建 | 不明 |
御祭神 | <主祭神> 譽田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇) 息長帯比賣命(おきながたらしひめのみこと=神功皇后) 帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと=仲哀天皇) <合祀神> 木花開耶媛命(このはなさくやひめのみこと) 大山祗神(おおやまつみのかみ) 菊理媛命(くくりひめのみこと) 伊邪那岐命(いざなぎのみこと) 伊邪那美命(いざなみのみこと) |
ご利益 | 厄除開運、交通安全、必勝祈願、縁結び、良縁祈願、恋愛成就、夫婦円満、等 |
御朱印 | あり(社務所にていただけます) |
所在地 | 〒464-0045 愛知県名古屋市千種区城山町2−88 |
開門時間 | 5:30~20:00 |
社務所 | 9:15~16:30 |
定休日 | なし |
駐車場 | あり(境内内、5:30~20:00利用可能) |
アクセス | 地下鉄鶴舞線・名城線「本山駅」1番出口から徒歩約8分 |
TEL | 052-751-0788 |
URL | http://www.shiroyama.or.jp |
城山八幡宮は縁結びのパワースポットとしても有名ですが、末森城跡地にあるため城跡めぐりもおすすめです。
戦国期の状態が残っている城跡でもあります。