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野村家には蔵を改装した「鬼川文庫」という展示資料館があります。
野村家伝来の刀剣や書状などが展示されていて、中には今話題の明智光秀の書状もありますよ。
入り口から進み、謁見の間と反対へと廊下を進むと「鬼川文庫」という展示資料館があります。
「鬼川文庫」という名前の由来は、
慶長年間、時の開鑿(かいさく)奉行・富永勘解由左衛門は、鬼を祭祀し、自らつくりあげた武家屋敷周辺の用水を”鬼川”と名付けた。
又、銭屋與右門を父とする黒本植は、時の漢学者・藤田維正の門について和漢の書を学び、当野村家周辺に在住。
自らの書庫を”鬼川文庫”と呼んでいた。
この展示資料館の付名はこの二つの由来に起因する。
ということらしいです。
近くの用水の名前と、近所に住んでた学者の書庫がどちらも「鬼川」だったということですね。
開鑿(かいさく)は、土地を切り開いて道や運河を作ることという意味です。
黒本植は黒本稼堂(くろもとかどう)という、加賀出身の明治大正時代の漢学者。
「鬼川文庫」は土蔵を改装した作りになってました。
正面入り口の庭から見えるこの蔵ですね。
これが資料館でしたか。
「鬼川文庫」の中も写真撮影OKでした。
野村家伝来の刀剣や書状、陶芸品や工芸品などが展示されてます。
刀剣の中には、加賀国の刀匠・加州清光の刀もありました!
あの新撰組1番隊組長・沖田総司が使っていたことでも有名ですね!
他にも、九谷焼はもちろん、めっちゃ精巧で豪華絢爛な蒔絵などもあります。
土蔵を改装した展示室なので雰囲気あって、妙に落ち着きます。
のんびりじっくり鑑賞できます。
ちょうど写真のおじさんがみてるあたりに、前田家やあの明智光秀、朝倉義景などからの書状も展示されてます。
当たり前ですけど、みんな達筆ですね。
前田家は家臣なので当たり前と言えば当たり前だけど、明智光秀からも書状が来てたんだねぇ。
『麒麟がくる』どんな展開になるんでしょうねぇ。
本木雅弘さんの美濃のマムシがカッコ良すぎて震える:( ૃᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ ૃ )⁝
個人的にものすごく食いついた展示資料がこちらの「徳川幕府の貨幣制度」。
一両に辿り着くまでにどれだけ必要かってのが実にわかりやすく展示されててかなり楽しいです!
一文銭が250枚でようやく一朱銀。
一朱銀が4枚でようやく一分銀になって、
一分銀が2枚で二分金になって、
二分金が2枚で一両かな。
一両まで遠いなー。
江戸時代の貨幣単位は四進法なんだね。
一両=4分=16朱=4,000文(4貫文)
1分=4朱=1,000文(1貫文)
1朱=250文
『殿、利息でござる』のパンフレットにも江戸の貨幣制度について載ってたけど、こうしてみると一両までめっちゃ遠いのに、千両も集めたんだぁ……
すげーな。
野村家の「鬼川文庫」なかなか楽しいぞ。
野村家まで来たなら「鬼川文庫」も見逃さないようにね。
蔵の1階だけなのですぐ見れるから。
所在地 | 〒920-0865 石川県金沢市長町1-3-32 |
---|---|
入館料 | 大人550円、高校生400円、小中学生250円 |
営業時間 | 【4~9月】8:30~17:30【10~3月】8:30~16:30 (入館は閉館の30分前まで) |
定休日 | 12月26日・27日、1月1日・2日 |
駐車場 | あり |
アクセス | 香林坊バス停下車徒歩約5分 |
問合せ | 076-221-3553 |
URL | http://www.nomurake.com |
鬼川文庫は野村家の入館料に含まれてます。
追加料金なしで見学できます。
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