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「successful」と「successive」。
どちらも同じ形容詞。
そして同じく「succeed(動詞)」の派生語。
でも意味がまるで異なるというややこしい人です。
動詞「succeed」の意味
まずは動詞「succeed」の意味。
大きく3つの意味があります。
① succeed:成功する
- 成功する
という意味での「succeed」。
この使われ方が多いと思います。
カタカナでも聞く「success(サクセス)」はこの名詞形ですね。
- The experiment succeeded.
(実験は成功だ。)
- Did he succeed in the examination?
(彼は試験に合格した?)
ちなみに「“〜で” 成功する」という風に表現したい場合は前置詞の「in」を伴います。
- I succeeded.
(成功しました。) - I succeeded in my new business.
(私は新しい事業で成功した。) - I’m sure you will succeed in life.
(君はきっと出世するよ。)
② succeed:後を継ぐ
次に、
- (人)の後を継ぐ
- (人)の後任になる
という意味の「succeed」。
- Queen Mary was succeeded by Elizabeth I.
(メアリー女王の後にはエリザベス 1 世が即位した。=引継いだ) - I succeed to a fortune.
(財産を相続する。) - He will succeed his father.
(彼は父親を引き継ぐだろう。)
③ succeed:後に続く
- 〔物事が〕~の後に続く
という意味もあります。
②と③は似てますね。
- The stormy night ended, and a beautiful morning succeeded.
(あらしの夜は去って、美しい朝が来た。) - The age of rock has succeeded the age of jazz.
(ジャズに続いてロックの時代となった。) - Nothing succeeds like success.
(一事成れば万事成る=成功ほど続くものはない<諺>)
「successful」は「成功した」
形容詞の「successful」は、「成功する」という意味の方を継承した形容詞になるので、意味は
- 〔結果が〕上出来な、上首尾の、成功した
- 〔望むものが〕達成できた、思いどおりになった
- 〔社会的〕成功を収めた、地位[権力]を得た、勝ち組の
という「成功」という意味の方で使われてます。
- The movie was very successful.
(その映画は大成功だった。) - He is successful in everything.
(彼は何をやってもうまくいく。) - His surgery was successful.
(彼の手術が成功した。)
「successive」は「連続する」
一方、同じ形容詞でも「継ぐ、続く」という意味を継承した「successive」は、
- 連続する、次に続く
- 継続的な、連続的な
- 一連の
- 代々の、歴代の
という意味になります。
- It rained for three successive days.
(3日連続で雨だった。) - He won four successive world championships.
(彼は4回連続で世界選手権を勝ち取った。)
まとめ:successful は「成功している」、successive は「連続する」
そもそも「succeed」に「成功する」と「〜を継ぐ、続く」という2つの意味があるから、それぞれの派生語が
- successful:成功している
- successive:連続する
という風に、単語は似てるのに意味が違うということになってるんですね。まったく。
語尾が違うだけで意味が違うというややこしさですが、こればっかりは覚えるしかないですね。
あとは慣れ。
まぁ会話の流れで意味は取れるけど、自分が使うときにちょっとややこしくなるんですよね。