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用法というか、使い分けがややこしい単語の1つに
- hope
- wish
がある。よね?
どちらも日本語だと「希望する・望む」という意味だけど、違いを理解してないと不適切な表現になることも。
A : I ( hope / wish ) you will get well soon.
(早く良くなるといいね)
B : Thank you.
(ありがとう)
という会話ですが、さてこの場合は、「hope」と「wish」どちらを使うべきなのか……?
答えは……
「hope」なんですねー。
どちらも希望や願望を表す言葉だけど、ここで「wish」を使ってしまうと……
ちょっと、というかかなり不適切な表現になってしまうかも……
「hope」には、
必ずしも望み通りにはいかないかもしれないけれども、期待や願望・希望が実現する可能性が十分にある場合に使われる。
つまり実現可能な願望。
なので、基本的には「hope」の後にくる動詞は<現在形>、もしくは<未来形>がくる事が多い。
ただ、過去に気になっていた事がどうなったかな的な感じで<過去形>がくる事もある。
例えば、
- I hope she finished the marathon yesterday.
(昨日のマラソン、彼女が完走できたことを願っています。)
昨日、マラソンがあって出場したことは知ってるけど、結果を知らないから、どうだったんだろう、完走できてたらいいね、という感じで使う場合は過去形になりますね。
「hope」を使った例文
- I hope it’s sunny this weekend.<現在形>
(週末晴れるといいな。) - I hope it will be sunny this weekend.<未来形>
(今週末、晴れるといいね。) - I hope you had a good vacation.
(いい休暇を過ごせてたらいいね。) - I hope you pass the exam.
(試験に合格するといいですね。) - I hope she likes this present.
(彼女がこのプレゼントを気に入ってくれるといいな。) - I hope everything works out.
(全て上手くいくといいですね。) - I hope we get a table near the window.[カフェに入るまえに]
(窓際の席に座れるといいな。)
一方、「wish」は、
期待や願望が実現する可能性が極めて低い、もしくは不可能な場合に使われる。
あと、実現する可能性が低い時に使われるので<仮定法>で使われます。
- I wish I were a bird.
(私が鳥だったらなぁ。)
この場合、鳥になるのは不可能なので、「wish」を使う。
そして仮定法なので「was」ではなく「were」が使われる、ということですね。
ピクニックやバーベキューに行く日に雨が降っていた時は、
- I wish it were sunny.
(晴れていたらなぁ) - I wish it weren’t raining.
(雨が降ってなかったらよかったのに。)
と、現実と反した願望になるので「wish」を使う。
ちなみに最近は、名詞に「I / he / she / it」がくる場合は「were」の代わりに「was」を使うこともあるそうです。
「wish」を使った例文
- I wish you could come with us.
(私たちと一緒に来れたらいいのにね) - I wish I didn’t have to go to work today.
(今日仕事に行かずに済めば良いのに。) - I wish I had studied harder.
(もっと頑張って勉強すればよかった。) - I wish I had a lot of money.
(お金持ちだったらいいのにな。) - I wish I had an older brother.
(お兄ちゃんがいたらよかったな。) - I wish I were you.
(君になれたら良いのに。) - I wish I could come, but I promised to visit my grandpa. Thanks, anyway.
(行きたいんだけど、おじいちゃんを訪ねる約束をしちゃったんだ。誘ってくれてありがとう。) - I wish I could, but I still have a lot to do.
(行きたいんだけど、まだやらなきゃいけないことがたくさんあるんだ。)
「I wish I could ~, but(理由)」は、「本当は行きたいけれど、行けない」という気持ちを伝える時に使えます。
相手の申し出を丁寧に断りたい時に使えますね。
「hope」と「wish」、どちらも希望や願望を表すけど、
- hope:実現可能な願望
- wish:実現する可能性が低いと思われる願望
という風な違いがあるんですね。
なので、最初の問題文は、
- A : I hope you will get well soon.
と、「hope」を使うのが適切という事がわかりますね。
お見舞いの言葉で「wish:治らないだろうけどもしかしたら治るといいね」はさすがに不適切でしょう。
- I wish it would stop raining.
(雨が止んだらいいのに) - I hope it will stop raining.
(雨が止みますように)
どちらも日本語にすると同じ意味だけど、実際には雨が止む見込みがない時は「wish」、止むかもしれない可能性がある時は「hope」を使うという感じですね。
お祝いや、相手の幸せを願う時に「wish」が使われます。
- I wish you a happy birthday.
(お誕生日おめでとうございます) - I wish you every happiness.
(ご多幸をお祈りします)
みたいな感じですね。
この場合の「wish」は決して実現する可能性が低いと思ってるわけではないんですね。
- 相手の幸せを願う:主語 + wish + 相手 + 何を
- 実現する可能性が低い願いについて:主語 + wish + 仮定法
という風に用法が違います。
基本的に「I wish you 〜」という風に「 wish + 相手 + 何を」のパターンの時は、相手の幸せを願っている表現になります。
そして相手の幸せや健康を祈る場合は、「hope」も使えます。
- 相手の幸せを願う「hope」:hope+(that)文章
という用法になります。
- I wish you luck. = I hope you will have good luck.
(幸運を祈ります!) - We wish you a Merry Christmas.=I hope you will have a Merry Christmas.
(良いクリスマスを) - I wish you much happiness.=I hope that you will be very happy.
(ご多幸をお祈りします) - I wish you well. = I hope that good things happen to you.
(健闘を祈ります)
ビジネスシーンで使われる事が多いけど、丁寧さを表したいときに「want」の代わりに「wish」が使われる事もある。
この場合の「wish」は「実現する可能性が低い願望」と違って、「〜したいのですが」という丁寧なお願いという表現。
- 丁寧さを表す「wish」:主語 + wish to + したいこと
という使い方になります。
- I wish to talk to your manager.
(マネージャーと話したいのですが。) - I wish to talk to you.[上司に対して]
(お話したいのですが。)
