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金沢といえば、やっぱり「兼六園」。かな。
まぁ初めて来る人にはまずはやっぱり「兼六園」を案内するけれど。
でも兼六園のすぐそばにある、西田家庭園「玉泉園」には金沢最古の茶室があるんですよ〜。
しかもそこでお抹茶をいただくこともできるんですよ〜。
西田家庭園「玉泉園」は、道路を挟んで「兼六園」のほぼ隣にあるんですよ。
兼六園下のバス停から歩いてほんの数分です。
兼六坂の交差点を曲がったとこにあります。
写真の信号の右側に見える、崖の上の建物が「兼六坂 金澤さくら亭」という和食レストラン。
信号曲がるとすぐ西田家庭園「玉泉園」到着。
和風な佇まい。
入り口で入園料を払います。
入園料は
- 観覧のみ
- 抹茶・生菓子付き
- 抹茶・生菓子・お点前体験付き
の3種類あります。
で、さらに、個人か団体か、とか、大人か学生か、とかで細かく分かれてます。
詳しくは公式サイトを確認してね。
JAF会員だと割引になるらしいよ。
そして、お点前体験付きは3日前までに予約を入れておく必要があるよ。
一応、大人個人の通常料金は、
- 観覧のみ…700円
- 抹茶・生菓子付き…1,500円
- 抹茶・生菓子・お点前体験付き…3,000円
です。
まぁそこそこするな、と思うけど、ここで出されるのは「吉はし」の上生菓子なんです!
「吉はし」は金沢の料亭や茶会などで出される上等な和菓子なのです。
しかも上生菓子は予約しないと買えないのです。
受付でお抹茶生菓子付き入園料を払い、園内へ。
受付の人に、この後団体の予約が入ってるから、先にお抹茶をいただいた方がゆっくりできるよと言われたので、まずはお茶室へGO。
この木戸を入り、園内へと進みます。
「飛び石の上をお歩きください。」と書いてありました。
入ってすぐ、一面緑の実に見事な庭園がお出迎えしてくれる。
とりあえず庭園は後でゆっくりと散策するとして、まずはお茶室へと向かいます。
お抹茶がいただけるお茶室は、一番上の「灑雪亭(さいせつてい)」というお茶室です。
「灑雪亭」を目指して、石段を登ります。
庭園なのに結構登ります。
上に見える建物が「灑雪亭」ですね。
園内の一番上にあるんですねー。
【金沢】兼六園のそばにあり兼六園よりも古い歴史を持つ西田家庭園『玉泉園』玉泉園の最も高い位置にある「灑雪亭(さいせつてい)」。
現存する茶室としては、金沢最古のお茶室です。
千仙叟宗室(せんのせんそうそうしつ)の指導のもと造られたそう。
仙叟宗室は、千利休の孫の千宗旦の4男で、裏千家の始祖でもあります。
そのせいか金沢は裏千家が多いような……
もちろん表もありますが。
仙叟は3代藩主利常の御茶道として仕え、百五十石と小松城三の丸の屋敷を与えられてます。そして5代藩主綱紀にも茶頭として仕官し、百五十石と金沢城下の味噌蔵町の屋敷を与えられてます。
4代すっ飛ばしてるやんけってなるけど、実は4代藩主光高は寛永16年(1639年)に家督を継いだものの、正保2年(1645年)に老中を招いた茶会で急死してるんですよ……
在位わずか6年って、しかも30歳の若さで……
剛腕で武芸にも優れていたそうなのに、急死とは……いろいろ考えちゃいますけどねー。
まぁそんなわけで、5代藩主綱紀はわずか3歳で家督を継いだんですよ。
おじいちゃんの利常がご存命だったので、利常が後見に付くという条件で幕府から認められたそうですよ。
ちょっと脱線しました。
「灑雪亭」の前のつくばい。
「灑雪亭」の茶室内。
どうやら立礼式のようですね。
椅子と机を使ってたてるお点前を「立礼式(りゅうれいしき)」と言います。
椅子に腰掛けてお茶をいただけるので、正座に慣れてない人とか外国の方も気軽にお茶を楽しめそうですね。
真っ先に茶室に向かったのでほぼ貸切状態。
そして「灑雪亭」で出される上生菓子は「吉はし」!
この日の茶菓子は「桜」ですね。
ちょうど春の桜満開の頃に行ったので。
見た目も上品で美しいけど、味も上品で美味しいのですよ。
金沢で「吉はし」と言えば、やっぱりちょっと特別なお菓子ですかねー。
和菓子好きならほぼほぼ知ってるであろう、有名な上等な和菓子屋さん。
金沢の茶人で「吉はし」を知らない人はいない!はずだ!
そして、なかなか食べれないことでも有名です。
というのも作り置きの店頭販売がないんですよ、上生菓子は。
たしか前は「吉はし」の和菓子を食べたかったら、「吉はし」を置いてるお店に食べに行くしかなかったような……
今はねー、前の日のお昼頃までに電話で予約をすれば買うことができるようになりました。
でもやっぱり「吉はし」の和菓子は特別な感じです。
ちなみに、予約なしでも買えるお菓子があります。
「吉はし」の別ブランドで「豆半」というのがありまして、こちらには羊羹とかわらび餅、どら焼きなど日持ちのする和菓子があります。
「豆半」のお菓子も「吉はし」さんの店舗内で売ってます。
ただ、売り切れるのはめっちゃ早いです。
確実にゲットしたいなら昼前には買いに行ったほうがいいかな。
「吉はし」さんは金沢の東山にお店があるよ。
そして口に上生菓子の甘みが残った状態でいただくお抹茶。サイコーです。
あ、裏千家の始祖が建てた茶室ですので、いただくのはやはり裏千家のお茶です〜。
実は表か裏かはお抹茶を見るとすぐわかるよ。
裏千家はお抹茶の表面は一面泡泡にします。カプチーノみたいな感じですね。
裏千家は一面あわあわではなく、濃い緑が半月状に残った状態。
他にも細かい違いはいろいろあるでしょうが、お抹茶の見た目だけでも判断できますよ。
お抹茶をいただくときに、こちら側の縁台から中に入ったんですが、いわゆるお茶室のにじり口は露地を進んだ右奥にあるんです。
飛び石を進んだ先に、
貴人口とにじり口がありました。
右側の障子戸が貴人口で、左の竹格子のしたがにじり口ですね。
だからお茶室はこちら側にあるんですよね。
写真は玉泉園のサイトの「玉泉園の見どころ」というページに載ってます。
ちなみに「灑雪亭」は一畳二台目二畳という造りらしい。
「灑雪亭」のある高台から見た玉泉園庭園。
実に見事ですな。
庭園散策より先にお茶をいただいたので、これからゆっくり庭園を散策。
「灑雪亭」は庭園の高台にあるから、庭園を散策してからお茶をいただくほうがゆっくりできるかもですね。
所在地 | 〒920-0932 石川県金沢市小将町8−3 |
---|---|
開演時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | なし(臨時休園の場合あり) |
駐車場 | 近隣の有料駐車場を利用 |
アクセス | 「兼六園下」バス停より徒歩約2分 |
問合せ | 076-221-0181 |
URL | http://www.gyokusen-en.net |
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