スポンサーリンク
奈良に来たなら(ダジャレじゃないよ)やっぱり大神神社に行かねばならないでしょう!
大神神社は日本最古の神社とも言われていて、神社の形も古代の形を残しているという貴重な神社。
三輪山に御祭神が鎮まっているため、三輪山そのものを御神体として祈りを捧げてきたので、大神神社には神様を祀る本殿がないんです。
神社の社殿ができる前からの形を残しているということでも貴重な神社なんですね。
そして奈良最強のパワースポットとも言われているのです!
「大神神社」の創建に関わるお話がなんと『古事記や『日本書紀』に出てくるのです。
なんでも、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に現れて、
「ねーねー大国主、少彦名がいなくなって国造り大変なんでしょ?」
「僕のことちゃんと祀ってくれたら国造り協力するよ。」
「え?どんなふうに祀ったらいいの?」
「大和の国の青垣の東の山上によろしく。きちんと祀ってね〜。」
的な感じのやりとりがあったんですかね。
『古事記』に、
「吾をば倭の青垣、東の山の上にいつきまつれ」
と記されてるんです。
そしてこの「大和の国の青垣の東の山上」というのが今の「三輪山」のことなんですね。
『日本書紀』にもほぼ同じ内容のことが書かれていて、ただ、『日本書紀』では、大物主大神は大国主神の「幸魂(さきみたま)・奇魂(くしみたま)」だよというふうに書かれてます。
大物主大神は、大国主神の別の御魂(みたま)だよということになってます。
なので、大物主大神=大国主神という捉え方をすることもある。
同一の神様かと言われるとよくわからないね。
なんですかね、水とお湯は元素は同じだけど、じゃぁ水とお湯は同じものかと言われると、ねぇ……
うまく説明できないけど、まぁたぶんそんな感じ、たぶん。
- 大物主大神(おおものぬしのおおかみ)
- 大己貴神(おおなむちのかみ)
- 少彦名神(すくなひこなのかみ)
大物主大神は、国造りの神様。
また農業、工業、商業すべての産業開発、 方除、治病、造酒、製薬、禁厭(まじない)、交通、航海、縁結びなどなど……
世の中の人の生活の守護神ですね。
また崇神天皇の時に疫病を沈めたり、美酒を作って平安をもたらしたということから、稲作豊穣だけじゃなく、疫病除けや酒造りの神様としても祀られてます。
酒作りの神様としても有名な大物主大神、酒蔵の軒先に吊るされてる「杉玉」、大神神社でも拝殿と祈祷殿に吊るされているんです。
また大神神社から全国の酒蔵に「しるしの杉玉」が授与されているんですって。
ただ、一方では祟り神としても有名なので、絶対に怒らせたり不敬な行いをしてはいけない神様でもあります。
大己貴神は、大国主神のことですね。
『古事記』だと、大国主の子供の頃の名前で出てきます。
『日本書紀』だと、大己貴で統一されてるけど。
少彦名命は、大己貴(大国主神)と一緒に国造りを進めた神様。
手のひらに乗るくらいとても小さいけど、多くの知恵と知識で大国主神を助けた神様です。
ちなみに一寸法師のモデルとなった神様でもあります。
大神神社へと向かう車道にある「大鳥居」。
本当に大きいです。
車道をまたぐように建っています。
なんでも、昭和59年の昭和天皇の御親拝を記念して、昭和61年に建てられたそうです。
高さは32.2メートル!
柱間23メートル!
でかい!
車道をまたぐ鳥居としては日本一らしいです。
鳥居の向こうに見えるのは「三輪山」ですね。
来るときは運転してたので大鳥居撮れなくて……
帰りに助手席からパチリ。
いやぁでかい。
大神神社の二の鳥居と参道入口。
この手前まで車で来れるので、ここからスタートする人も多いと思うけど、実はここは二の鳥居なんですね。
ちなみに一の鳥居は、大鳥居のわりと近くにひっそりとあります。
ここから先はまさに御神域。
なんとなく清浄なだけでなく、ちょっと張りつめたような空気も感じたり、感じなかったり……
参道は木々と緑に覆われていて、日常空間から切り離されたような感じです。
三輪山は古くから「神の宿る山」として信仰されてきたので、草木一本に至るまで伐採することも許されてないんだとか。
大神神社へ参拝するときは、まずは参道の途中にある「祓戸神社」で心身を清めてからですよ。
- 瀬織津姫神(せおりつひめ)
- 速秋都姫神(はやあきつひめ)
- 気吹戸主神(いぶきどぬし)
- 速佐須良姫神(はやさすらひめ)
という祓えを司る「祓戸四神」が祀られています。
神社の参拝は清浄にしてから、が大切。心身共に清らかになって参拝するために最初に 参拝すべき神社であります。
大神神社の御祭神、大物主大神は蛇神様でもあります。
白蛇は神様の化身というのは有名ですが、ここ大神神社でも巳(みぃ)さんと親しみを込めて呼ばれているそうです。
巳さんが巻きついてるのは酒樽ですかねぇ。
春日大社は鹿だったけど、大神神社は蛇なんですね。
【春日大社】奈良といえば春日大社!朱塗りの回廊はやっぱり美しいね!手水舎の後ろにあるのが「しるしの杉」。
三輪の大神のあらわれた杉で神の坐す杉とされている。
今は根元だけが残っています。
三輪の七本杉の1つ。
祓戸神社の近くに「夫婦岩」があります。
2つの岩が仲良く寄り添っている姿から夫婦岩と呼ばれています。
ちなみにここは「運命の赤い糸」の伝説のゆかりの地でもあるのです。
「赤い糸」のお話が『古事記』に載ってるんですね。
むかーし昔、美和山のふもとに、活玉依毘売(いくたまよりびめ)という美しい姫がいました。
ある夜、姫の元になんとも見目麗しい男が現れ、二人は恋に落ちます。
ほどなくして姫は身籠るのですが、驚いたのは姫の両親。
そりゃそうだ。
そこで、姫の両親は男の素性を調べるべく、床に赤土をまき、男の衣の裾に糸巻きの麻糸を通した針を通すように言いました。
翌朝、赤土のついた糸をたどっていくと美和山の神の社へと続いている。
そこで姫の元に通っていたのが大物主大神であることがわかったのです。
というお話。
糸巻きに残っていたのが、みわ(三巻き)の糸だけだったことから、この地が「三輪」と呼ばれるようになり、
赤土がついた糸が大切な方の元へ導いてくれた、ということから「運命の赤い糸」という伝説が生まれた、と。
なるほど、確かに縁結びのご利益がありそうですね。
なんですけどね、なぜか物の見事に「夫婦岩」気づかずにスルーしちゃったんですよね……
あれ、おかしいな。
え、ご縁がないなんて……いやいやそんなわけ、ないよねぇ……
あ、ついでに、大物主と活玉依毘売の間に産まれた子が、「比売多多良伊須気余理比売(ひめたたらいすけよりひめ)といって、神武天皇のお嫁さんです。
つまり大物主大神は神武天皇の義理のお父さんなわけですね。
手水舎で手を清め、階段を上ったら、その先にあるのが大神神社の拝殿です。
拝殿へと続く鳥居が、不思議な形ですね。
左右に建つ柱に注連縄を渡している形。
横木?がない。
どうやら「注連柱・標柱(しめばしら)」というらしい。
鳥居の原型かな。
ついに来ました、大神神社の拝殿。
実は大神神社には本殿がないんですね。
「三輪山」そのものを「神の宿る山」として祀ってきたので、神様の住まいの本殿がない。
まぁ本殿があっても見れないことの方が多いけど。
ここ大神神社では、拝殿から三ツ鳥居を通して三輪山に向かって拝みます。
ちなみに、三ツ鳥居は、これまた残念ながら拝殿からは見えません!
三ツ鳥居を拝観したいときは、本殿向かって左にある参集殿で申し込みをします。
神職さんに案内してもらい、お祓いを受けた上で、拝殿の側面から拝観をすることができます。但し、当然ながら写真などを撮ることはできません。
また御祈祷や祭事などがあるときは拝観自体できないこともあるようです。
あ、ついでに、「三ツ鳥居」は「三輪鳥居」とも言うそうです。
大神神社の拝殿は鎌倉時代に創建されたそうです。
現在の拝殿は、徳川第四代将軍・家綱公が寛文4年(1664年)に再建されたものです。
江戸時代の社殿建築として三ツ鳥居とともに国の重要文化財にも指定されております。
拝殿で参拝する前に拝殿の前においてある「自祓串」でさらに自身を祓ってから参拝です。
結構スルーしてる人も多く、かく言う自分も最初気づかなくて先に参拝してしまった。
拝殿前に、神主さんが持ってる、お祓いの時にふる紙のついた串がおいてあります。
そこにお祓いの仕方も書いてあります。
まず一礼。体の中央から左、右、左と串を揺らす。
という感じ。
自祓串のおいてあるところに説明があるので、それを見ればわかるかと。
というわけであらためて、お参り。
大神神社は三輪山自体がご神体ということもあり、とにかく広い。
三輪山麓に摂社・末社が点在する。
境内にもたくさん見所があるのだけど、なんだか長くなりすぎたので、つづく。
所在地 | 〒633-0001 奈良県桜井市三輪1422 |
---|---|
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
アクセス | 三輪駅から徒歩約10分 |
問合せ | 0744-42-6633 |
URL | http://oomiwa.or.jp |