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お伊勢さんにお参りに行くなら知っておきたい7つのことを書いてからちょっとあいてしまった。(;・∀・)
伊勢神宮の外宮・豊受大神宮を参拝した時のことを参拝した順にまとめていきます。
目次 閉じる
- お伊勢参りは外宮から
- 伊勢神宮外宮:参拝①「表参道火除橋」
- 伊勢神宮外宮:参拝②「清盛楠」へ寄り道
- 伊勢神宮外宮:参拝③「手水舎」
- 勾玉池とせんぐう館
- 伊勢神宮外宮:参拝④「一の鳥居から表参道へ」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑤「御正宮(ごしょうぐう)」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑥「三ツ石」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑦「亀石」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑧「別宮・多賀宮(たかのみや)」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑨「地蔵石」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑩「下御井神社(しものみいのじんじゃ)」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑪「別宮・土宮(つちのみや)」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑫「別宮・風宮(かぜのみや)」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑬「ハートの石」
- 豆知識:お社の屋根を見ると祀られている神様の系統がわかる
- 伊勢神宮外宮:参拝⑭「五丈殿・九丈殿・廻榊」
- 御朱印は神楽殿
- 伊勢神宮外宮:参拝⑮「忌火屋殿(いみびやでん)」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑯「御饌殿(みけでん)」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑰「北御門鳥居」
- 伊勢神宮外宮:参拝⑱「御厩(みうまや)」
- 伊勢神宮外宮の紅葉が綺麗でした
- 伊勢神宮・外宮(豊受大神宮)
- 一緒にめぐりたい伊勢の神社仏閣
前の記事でも書いたけど、伊勢神宮へお参りに行くなら
「外宮」→「内宮」
の順番ですよ。
天照大神自身が「祭りの際は豊受の神から先に詣でなさい」と言ったということもあり、伊勢神宮では「外宮先祭」となってるのです。
つまり祭り事のほとんどは「外宮」から執り行われる。
だから参拝するときも「外宮」に参拝してから「内宮」へという順番がいいと思いますよ。
絶対ではないけど、こうした方がいいよ、と言われてることは素直に従った方がいいよね。
【伊勢詣で】お伊勢参りへ行くなら参拝の順序は「外宮」から「内宮」だよ車を駐車場に停め、表参道へ。
実は、外宮には表参道と北御門と、入口となる火除橋(ひよけばし)が2つあるのです。
火除橋は、火事を防ぐために引かれた川に架けられた橋のことです。
昔は北御門が正面だったらしいです。
明治時代に伊勢市駅ができたことで表参道が正面口になったそうです。
確かに伊勢市駅からまっすぐ道が伸びてますね。
では、まず「表参道火除橋」を渡って、いざ神域へと足を踏み入れます。
まさにここが伊勢詣でのスタートですね。
表参道火除橋を渡って右手に「清盛楠」というクスノキがあります。
昔、あの平清盛が伊勢神宮に参向したした時に、このクスノキの枝が、清盛の冠に触れたため、西側の枝が切られたという逸話があるそうです。
いや、なんか清盛ちっせーな。
心狭すぎじゃね。
樹齢は千年近いそうで、近くで見ると二本あるように見えるけど、実は1本の木なんだそうです。
表参道火除橋を渡った左側に手水舎があります。
しっかり清めてから境内へとお邪魔しましょう。
手水舎の奥に休憩所があり、その奥に勾玉池があります。
左側に式年遷宮の資料館の「せんぐう館」があります。
ここには模型とか遷宮祭の様子などが展示されてます。
勾玉池に浮かぶ舞台では「能」とか「郷土芸能」が行われたりするそうです。
中秋の名月にもここで舞楽が行われるそうですよ。
観てみたいですねー。
手水舎で清めた後、玉砂利を踏みしめながら一の鳥居へ。
奥へと進むと二の鳥居へと続きます。
手水舎が左側にあるから?か外宮は参道の左側を歩く人が多いです。
表参道の突き当たりにあるのが「御正宮」です。
板垣・外玉垣・内玉垣・端垣と4重の垣根に囲まれた聖域中の聖域の正殿に外宮の主祭神・豊受大神が鎮座されています。
豊受大神(とようけのおおみかみ)は、内宮の主祭神・天照大神のお食事を司っています。
衣食住をはじめ、あらゆる産業の守り神です。
そのため、御正宮の東北隅に、天照大神に御饌(みけ)=食事を供える、「御饌殿(みけでん)」があります。
参拝は白い絹のとばりの下りている外玉垣南御門の前で。
「二拝二拍手一拝」
板垣の中は撮影禁止です。
写真を撮りたいときは板垣の外から撮りましょう。
御正殿の横には、玉砂利の敷かれた「古殿地」があります。
ここは遷宮以前に社殿が建っていたとこですね。
遷宮してから6ヶ月は「古殿地」と呼ばれて、
その後は「新御敷地(しんみしきち)」という名称に変わるそうです。
あと玉砂利の中にポツンと小さな小屋が建ってますが、ここは以前の正宮の「御正殿があった場所」なんだそうです。
中には、「心御柱(しんのみはしら)」と呼ばれる正宮中央の床下の柱があり、神聖なものとして大切にされています。
それにしても伊勢神宮の木々は大木ばっかりですね。
御正殿の板垣。立派。
古殿地の南側に石を積み重ねた「三ツ石」と呼ばれる場所が。
正式には「川原祓所(かわらのはらいしょ)」と言います。
パワースポットとして有名らしいですが、ここは式年遷宮の川原大祓の祭典が行われる神聖な場所。
手をかざしたりおさい銭を投げ入れたりするところじゃないのです。
正宮を参拝し、続いて別宮へと参拝する時に渡る橋。
大きな一枚岩でできていて亀の形をしてます。
橋の横から見ると亀感わかるかな?
ここもパワースポットと言われているのですが、この亀石は、三重県最大の横穴式古墳「高倉山古墳」への入り口の石だったと伝えられているそうです。
亀石を渡り、その先にある石段を登った先にあるのが第一別宮の多賀宮。
石段は98段あります……(; ̄ー ̄川
ファイッ
階段を登りきった先にたどり着きました!多賀宮!
ここには豊受大神の荒御魂が祀られています。
荒御魂は、魂が活性化された荒々しい力を示す神霊のことで、勇ましさとか向上心、前に進む力、達成する力を司っているそうです。
そして!ここ多賀宮は、個人的なお願い事ができるのです!
基本的に伊勢神宮では個人的な、私利私欲のお願い事はしてはいけないのですが、この多賀宮だけは別です。
もし、足腰が悪いとかで石段を登れないときは、古殿地の前にある「別宮遥拝所」からお参りをされるといいですよ。
亀石の手前くらいに注連縄を張った白い玉砂利の敷かれたエリアがあります。
山の頂の高い場所にあったため、古くから高宮(たかのみや)と呼ばれていたんだそうです。
実は多賀宮へと向かう石段の途中に地蔵石と呼ばれる場所があります。
お地蔵さんが寝てるようにも見えるので寝地蔵さんとも呼ばれてるみたいです。
ちなみにこの寝地蔵さんは、
多賀宮で偶然お会いした、地元の方で毎朝お伊勢さんにお参りに来てるというおじさんが教えてくれました。
金沢から来たということで、なんと!ここからおじさんがお伊勢さんのガイドをしてくれたのです。\(^ω^\)( /^ω^)/
下御井神社は、多賀宮からの石段を降り、左手に進むとあります。
お社の下には井戸があって、外宮のお宮に捧げる御料水を汲むためや神饌といって、神様に捧げる料理を調理するために使われていたそうです。
今は、上御井神社(かみのみいのじんじゃ)の御神水が使われているそうです。
上御井神社は立入禁止エリアにあるので一般の人は参拝できないのです。
ちなみに、もしも万が一、上御井神社の御水が枯渇するなんてことになったら、国全体に悪いことが起こる!という凶兆の兆しとされていたそうで。
なので古来では、万が一、上御井神社の御水が枯れたりなんかしたら、もう昼夜とか関係なく、真っ先に朝廷へ知らせねば!
と使者を送ることが義務付けられていたんだって。
次なるは別宮の土宮。
多賀宮へ上る石段の右側にあります。
御祭神は大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)。
豊受大神が鎮座される以前から、外宮一帯の山田原を守ってきた鎮守の神さま。
平安時代末期には別宮となってます。
この土宮だけが東向きに建てられてます。
他の別宮は南向き。
伊勢の別宮も正宮と同じく隣に古殿地があります。
そして、この敷き詰められた白い石は、伊勢市民が宮川から拾い集め、お清めをして第八車に乗せて運んでくるんだそうです。
町内会ごとに日にちも決まってるそうですよ。
石を拾ってくる場所も宮川と決まっているんだって。
伊勢神宮は20年ごとに式年遷宮を繰り返すので、結構大変そうですね。
白い石を敷き詰める行事は「お白石持行事(おしらいしもちぎょうじ)」と言うそうです。
前回の式年遷宮が、平成25年の2013年だったので、次回は2033年ですね。
年号は何になるんでしょうね。
そして3つ目の別宮・風宮。
ここは多賀宮へ上る石段の左側。
御祭神は、級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)。
実はこの神様、鎌倉時代の元寇の時に神風を吹かせて日本を守った風の神様なのです。
おじさんに教えてもらったのですが、風宮の石垣の中にハートの形をした石があるのです。
うん、ハート、かな。
お賽銭らしきものがのってますね〜。
実は神社のお社の形を見ると祀られている神様の系統がわかるのだとか。
まず、お社の屋根の向き。
参拝する側から見て、
- 参拝者側に流れている造りの社は天津神
- 根が山の形の様に左右に流れているのが国津神
なのです。
あ、 「天津神」は天孫降臨の神様たちで、「国津神」はもともと日本にいらっしゃった神様たち。
天照大神は天孫降臨なので天津神、出雲大社で有名な大国主命は国津神です。
そして、屋根の上にバッテンのように飛び出している柱を「千木(ちぎ)」と言うのですが、この形を見ることで男神か女神かがわかります。
- 千木が外削ぎ(先端を地面に対して垂直に削る)は男神
- 千木が内削ぎ(先端を地面に対して水平に削る)は女神
わかりやすくいうと木の端を見てみて、尖っている方が上向きなら男神で平らな面が上向きになっているのは女神なんだそうです。
ヘェ〜
さらに、屋根に乗っている丸い柱のようなものを堅魚木(鰹木)と言います。
この数が、
- 奇数(陽数)男神
- 偶数(陰数)女神
なんだとか。
うーむ、奥が深い。
しかーし、例外もあるのです!
そうそれは伊勢神宮。
お伊勢さんは内宮も外宮も女神。なんだけど、
千木は、
- 外宮…外削ぎ
- 内宮…内削ぎ
鰹木は、
- 外宮…9本(奇数)
- 内宮…10本(偶数)
なんです。
しかも、正宮・別宮等ぜーんぶ男神、女神さま関係なく統一されてるのです。
不思議。
でもこんなところも着目して参拝すると面白いかも。
再び亀石を渡り参道へ。
北御門の鳥居の方へ向かう途中にあるのが五丈殿と九丈殿。
九丈殿の前に広々とした広場があるのですが、ここは「大庭(おおば)」と呼ばれ、「四至神(みやのめぐりのかみ)」という神様がお祀りされているのです。
知らなかったら素通りしそう。
四至神様は社殿に祀られているのではなくて、1本だけある榊の木に宿られているんだとか。
この榊の木は「廻榊(めぐりさかき)」とも呼ばれてます。
四至神の神様は、外宮の四隅を睨みつけ、悪い災いから外宮を守っているのです。
かなり重要な神様なのです。
九丈殿の向かいに神楽殿があります。
神楽殿では、外宮の御神札や御守、そして 多賀宮や土宮・風宮の別宮の御神札などを受け取ることができます。
御朱印もここでいただけます。
北御門口へ向かう途中、左手に「忌火屋殿」と呼ばれる建物があります。
読み方がややこしそうだけど割とそのまんま、忌火屋殿(いみびやでん)とよむ。
神様の台所のことで、毎朝夕の2回行われる大御饌祭(おおみけさい)という神様へお供えする料理をするところです。
朝の「朝御饌(あさみけ)」は8時、冬季は9時、夕方の「夕御饌(ゆうみけ)」の神事は16時、冬季は15時に執り行われます。
9時過ぎに着いたので、残念ながら御饌を運ぶところが見れなかった……
「忌」とゆー字が使われてて、なんかちょっとえ?って感じなんですが、
実は古来「忌」は「神聖な物」や「神聖な場所」などを指す「清浄」を意味する言葉だったそうです。
意味が真反対ですよね。
何がどーして変わったんだろう……
なので「忌火」は「神聖で清められた火」という意味なんです。
あ、写真は忌火屋殿に向かう途中です。
忌火屋殿の写真を取ってなかったみたい。
忌火屋殿で作られた神饌は正宮の奥にある「御饌殿」へと運ばれ、天照大神を始め両宮の御祭神にお供えされるのです。
正宮の正面からは絶対に御饌殿は見えないのですが、北御門口へ向かう参道の途中、横からちょろっと見ることはできます。
もちろん立入禁止ですし、板垣に囲われてるので屋根しか見えないんですけどね。
伊勢神宮の鳥居は「神明鳥居」といわれる形の鳥居で、貫という上から2本目と言えばいいのかな、の柱がたて柱より飛び出てない形のもの。
この形の鳥居が許されてるのは天照大神系の神様が祀られている神社だけらしい。
北御門に向かって進むと火除橋の手前左側に「御厩」という建物があります。
ここには神様の乗り物とされる、天皇陛下から賜った神馬がいる場所なのです。
内宮と外宮にそれぞれ2頭、つまり伊勢神宮には4頭の神馬がいるのだとか。
しかーし、神馬は常に御厩にいるわけではないのです……
神馬は、毎月1日、11日、21日の8時頃に正宮にお参りします。
なので神馬を見たかったら神馬のいる日の8時前後には伊勢神宮にいるのが確実かと。
ただ!雨天時とか神馬の体調によってはお参りがない場合もあ流ので、まぁ時の運かな。
出会えたらラッキーくらいで。
この日、運よく出会えた御厩にいた神馬は「笑智号」。
もう一頭の「草音号」はおいでませんでした。
神馬の撮影は可能なのですが、
- フラッシュは禁止!
- 大きな音を立てない
- むやみに餌を与えない
- 柵の中に入らない
という点に注意しましょう。
神馬といえど生き物ですからね。
駐車場のとこにあった紅葉がめっちゃ綺麗でした。
お一日参りに伊勢神宮。
なかなかいいですよ。
さて、外宮をお参りして次は内宮!
なんですが、その前に外宮から歩いてすぐの月夜見宮へ行ってきました。
あまりにも長くなりすぎたので、一旦ここで終わります。
所在地 | 三重県伊勢市豊川町279 |
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参拝時間 | 1月~4月 5:00~18:00 5月~8月 5:00~19:00 9月 5:00~18:00 10月~12月 5:00~17:00 |
休日 | なし(年中無休) |
駐車場 | 434台(無料) |
アクセス |
近鉄・JR伊勢市駅から徒歩で5分 |
URL | http://www.isejingu.or.jp |
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