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やはり島根観光に来たら国宝『松江城』には行かなきゃでしょう。
とか言いながら松江城内?横?にある『興雲閣』に寄り道とかしちゃったけど(。・ ω<)ゞ
『興雲閣』も楽しかったし、『松江城』の拝観には間に合ったのでいいのです。
松江城のすぐ側のまるで鹿鳴館!?な明治の香り漂う洋館『興雲閣』はぜひ行ってみてお堀をてくてくと歩き、松江城の入り口に着くと、そこには国宝『松江城』を築城した堀尾吉晴公の像がお出迎え!してくれてるわけではないけど、いらっしゃいます。
ちなみに堀尾吉晴さんは元々は豊臣秀吉の家臣だったんですね。
でも秀吉さんがお亡くなりになった後、徳川家康さんに近づいたんです。
そして、関ヶ原の戦い(1600年)で息子の忠氏とともに東軍として出陣し戦功をあげ、松江24万石を与えられたんですね。
なかなかの策士ですねぇ。
最初は月山富田城という山城を与えられたそうですが、城下町を拡大させるのが難しい!ってことで幕府から許可をもらって末次城跡に松江城の築城をはじめたそうです。
1611年に松江城が完成して松江藩の本拠地となったんですが、なんと!跡を継ぐ男子がいなかったため堀尾家は断絶しちゃったんですよ……
男子がいないと断絶って、切ない……
女子じゃあかんのかい!
あ、ちなみに月山富田城Googleマップで見たら結構な山ん中だね。
そりゃ城下町作るの厳しいわぁ。
大手門前にある『国宝松江城天守』と書かれた石碑?がなんだか誇らしげですね。
なにせ国宝のお城は全国に5つだけですからねぇ。
姫路城、彦根城、犬山城、松本城、そして松江城!の5つしかないんですよ。
ちなみに京都の二条城も国宝なんですが、天守ではないことと、「城郭」じゃなくて「住宅」としての指定なんですよ。
なので国宝のお城は5つということになるんですって。
「国宝5城」とも言うそうですよ。
まだ門をくぐっただけなのに、でっかいな。
石垣どんだけ高く積んでんの……
左側に見えてる建物は太鼓櫓かな。
木の間から見える松江城。
めっちゃ見上げる。
これが江戸時代とかだと、それこそ城主は雲の上の人って感じなんかなぁ。
三ノ門跡まで階段を上ると眼下広がる公園。
外曲輪(二ノ丸 下ノ段)と呼ばれる所だそうです。
今は憩いの公園って感じですね。
二ノ門跡の方へ向かい、お城へ行くには松江神社の横の階段を登ります。
トイレに行こうと思って二の丸の方へ行ったら松江神社の奥に『興雲閣』を発見しちゃってね。あの外観を見たら寄り道せざるを得なくなったわけですよ(笑)
松江城のすぐ側のまるで鹿鳴館!?な明治の香り漂う洋館『興雲閣』はぜひ行ってみてついつい『興雲閣』を堪能してたら流石に松江神社まで行く余裕はなくなった…… (・・*)ゞ残念。
でも松江城は絶対外せないので、泣く泣く松江神社横の一の門へと続く階段を登り、
一ノ門を抜け、いよいよ本丸へ!
ついに来ました!
国宝・松江城!天守!
お城と言えば天守閣!
なんですが実は江戸時代までに建てられたお城で天守が残ってるお城は全国に12基しかないんですよ。
ちなみにその現存12天守は、
- 弘前城(青森)
- 松本城(長野)←国宝
- 丸岡城(福井)
- 犬山城(愛知)←国宝
- 彦根城(滋賀)←国宝
- 姫路城(兵庫)←国宝
- 松江城(島根)←国宝
- 備中松山城(岡山)
- 丸亀城(香川)
- 松山城(愛媛)
- 宇和島城(愛媛)
- 高知城(高知)
この12城。愛媛は2つもあるんだね。
この辺りのお城情報は「攻城団」とゆーサイトが参考になるよ。
訪れたお城の記録を残したりもできて楽しいの。
なんかこう、武士!って感じでカッコいいよね。
松江城といえば「黒い天守」ってイメージですが、白い天守も黒い天守も基本的には作り方は同じらしい。仕上げ方が違うくらい。
「骨を組み」→「壁土を塗り」→「屋根裏や壁面上部に白漆喰を塗る」
この時、下見板張部分の壁も一緒に全体に白漆喰を塗ったら「白い天守」ができる。
「黒い天守」は下見板張り部分に、煤と柿渋をまぜて作った墨で塗った板を貼って仕上げることで「黒い天守」ができる。
という感じの違いらしい。本で得た知ったか知識だけど。
ちなみにね、板を墨じゃなくて黒漆を塗ったものが最高級の壁面らしいけど、安土城天守とか豊臣期の大阪城天守くらいで実例はごくわずかしかないらしい。
そりゃお金も時間もかかるし、金銭的余裕ないと無理よねぇ。
さすがは信長さんと秀吉さんって感じだわ。
松江城と周辺の案内図は大手門横の「ぷらっと松江観光案内所」にあるから最初にGETしとくといいよ。
松江城の天守の形態は四重・五階・地下一階のお城。
手前の黒い三角屋根は「附櫓(つけやぐら)」。
天守に攻めてくる敵に側面から攻撃できちゃうのですよ。
中に入るとこれまた城を守る為の工夫がそこここにあるんですよ。
天守内部へは附櫓から入らなきゃいけないんだけど、入るとまず石垣に阻まれ、右・左と結局4度折れ曲がらないと天守へ入れないという。
そこで右往左往してるところに正面だけじゃなくて、横から後ろから、さらには上から攻撃されちゃうんだね。
松江城の地階には井戸があり、塩や食料も保存できる貯蔵庫みたいになってます。
籠城戦に備えてって感じですかね。
井戸、写真の左側にあるんです……見切れてるけど……
あと、写真の右上の柱に打ち付けられてる木の札もね重要なんですよ!
切れてるけど……
2枚祈祷札があって、「慶長拾六年正月吉祥日」云々と書いてあって、築城時期が慶長拾六(1611)年以前とゆーことがわかったのでこれが国宝になる決定打にもなったとゆー。
今あるのはレプリカらしいんですけど。
本物は松江歴史館に収蔵されてるそうです。
解体修理以前に天守に載ってたシャチホコは今は地階で展示保存されてる。
木製らしいよ。
お城の中から鉄砲で敵を狙える壁にあいた穴・狭間。
結構しっかり外が見えるよ。
そして石落とし。
上から石とか熱湯落ちてきたら……キッツイわぁ。
しかもこれ落とすものなくなったらね、いわゆる排泄物的なのも落としたりしてたんだよね…………
松江城の通し柱は、姫路城とかみたく下から上までバーンって繋がった柱じゃなくて、2階分の通し柱を配置位置をずらしながら造ってるとゆーちょっと面白いつくりです。
上の階の重さを分散させることができるとゆースグレモノ。
昔の人の智慧ってすごいよね。
コンピューターがあるわけでもないのに、重さを分散させつつも頑強な城を作るにはって考えて計算して造ってたんだよねぇ。すごいわぁ。
昔のお城は、お城は全部むかしか、けっこう階段が急だったりするんですよね。
松江城も割と急勾配なので女性はスカートよりパンツで行く方がいいと思います。
最上階は四方360度展望出来る造り。
遠くに山が見えますね。
城を囲むお堀がちらっと。
奥の方に見えるのは宍道湖ですね。
うっすら島があるの見えますかね?
拡大してみた。
こちら、宍道湖に浮かぶ唯一の島、嫁ヶ島。
国道9号線が通る宍道湖南岸から200mほど沖に浮かぶ全長150m、幅27mの小さな島何ですが、悲しい伝説があるそうです。
姑にいじめられた若嫁が寒さに凍った湖上を実家に帰る途中、氷が割れて水死し、それを哀れんだ湖の神様が一夜にして島を浮かび上がらせた
らしいです。
お城のここから見える景色の案内板に書いてありました。
宍道湖に沈む夕日がなかなかの絶景みたいですよ!
国宝の指定書も展示されてました。
やっぱこれは大事ですよね。
実は松江城、国宝から外されちゃってた時期があるんですよ。
松江城は、昭和10(1935)年に国宝保存法により国宝に指定されました。
ところが、戦後の昭和25(1950)年の文化財保護法施行で国宝指定の基準が変わった上に、松江城はイマイチ判然としない歴史的事実が多い!とゆー理由で松江城は国宝指定から外され重要文化財という扱いになったんですね。
ここで重要になるのが、さっきの2枚の祈祷札なんですよ!
松江城は慶長16(1611)年に築城したんだよって歴史的重要な資料なんですが、なんと行方不明になってたらしいんですよ。
で、この祈祷札が平成24(2012)年に発見され、松江城のものであることも確認され、ついに!ようやく!平成27(2015)年に実に65年ぶりにようやく松江城は国宝へと返り咲いたのですよ!
天守台や城の南面の多くは、石の角や面を割って平たくして突き合わせやすくした石を積む「打込はぎ」とゆー積み方になってるんです。
城の北側、裏側ですかね、は自然の石を特に加工せず積み上げた「野面積み」という積み方になってるんです。
石垣だけでも作るのに3年もかかったらしいんで、作ってる間に工法が変わって行ったんですかね。
石垣について説明した看板もありましたよ。
紋が刻まれた石もあるみたいなので探してみるのも面白そうですね。
時間に余裕があればですが。
お城の正面向かって左奥にある乾櫓跡から見た天守。
夕焼けだからかもしれないけど正面から見るのと印象がちょっと変わるね。
林越しだからかな、なんかお城の表情が違う。
せっかくなのでさらに城の北ノ門の方まで散策。
なんか絶対、江戸時代とか忍者とかくノ一!とかが走ってそうな道にしか見えない(笑)
友人が、こまめにポケモンGO! をやっててね、この先にポケモンいる!
ってゆーから門?を降りて行くと……
ギリギリ井戸跡がありました。
いやいや「ギリギリ井戸」ってなに?
めっちゃ気になって調べてみたらちょっとしたホラースポット?なのかな。
松江城を築城する際、表鬼門である本丸東側の石垣が何度も崩れ落ちたため、崩れのひどいところを徹底的に掘り返したところ、錆びた槍の刺さった頭蓋骨が出現したそうです。城主であった堀尾吉晴が神主を招き丁寧に供養したところ、無事石垣を築くことができました。その後、掘った穴からは済んだ水が豊富に湧き出し、「ギリギリ井戸」と呼ばれたそうです。この「ギリギリ」とは頭のつむじを指す方言なのだとか。
築城中に崩れた石垣の中から槍の刺さった頭蓋骨が出土って……
まぁ戦国時代だもんねぇ。
その辺のこと書いた立て看板おいといて欲しかったわ。
松江城をぐるっと取り囲むお堀を遊覧船でめぐる「堀川めぐり」ができるんですよ。
ただ、当然ながら夕方で終わっちゃうんですよ。
遊覧船乗り場に行ったらもう終わっておりました……
着いた時はこんな感じで遊覧船とか間違いなく気持ちいいだろうな〜って感じでしたが、
すでに陽も傾きはじめ、最終の遊覧船が出た後でした……
お堀に城がうつって綺麗ですねぇ。
あ、ちなみに冬季にはこたつ船が運行しているらしいですよ。
それも気になりますな。
1.バスなら松江駅から10分ほど
松江城は島根県庁の真横にあります。
というより島根県庁が松江城の敷地内にあるというべきか。
JR山陰本線「松江駅」からはバスで10分ほど。レイクラインバスというバスに乗り松江城「大手前」下車。
松江城周辺にも駐車場がいっぱいあるので車でも行きやすいです。
あと「おもてなし駐車場」なる制度もあるのです!
どーゆーことかというと、県庁や市役所などの駐車場を無料で開放する制度なんです!
原則、土・日・祝日に無料解放されるそう。
なんてありがたい。
ただ会議とか所有者の都合により利用できない場合もあるらしいけど。
松江市の駐車場案内に出てるので行く時は確認して行くといいかも。
名称 | 松江城(別称:千鳥城) |
所在地 | 〒690-0887 島根県松江市殿町1−5 |
開館時間 | [4月〜9月]8:30~18:30 [10月〜3月]8:30~17:00(受付は閉館30分前まで) |
休館日 | なし(年中無休) |
入館料 | 大人:560円、小人:280円 |
TEL | 0852-21-4030 |
駐車場 | 周辺に有料駐車場があります |
アクセス | JR山陰本線「松江駅」からレイクラインバス10分松江城「大手前」下車、城山公園内 |
URL | https://www.matsue-castle.jp |
備考 | 築城年:慶長16年(1611) 築城者:堀尾吉晴・忠氏 構造:木造・二階建 城の形態:輪郭式の平山城 天守の形態:四重・五階・地下一階、複合式、望楼型 文化財指定文化財指定:国宝 |