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やってない、存在しないことを証明するのがほぼ不可能なことは「悪魔の証明」と言うけれど、なんで「悪魔」なんですかね?
『相棒』2時間スペシャルを見ていて、「悪魔の証明」という言葉が出てきて、(タイトルにもあったかな)つい気になってしまって。
「つい細かいことが気になってしまって、悪い癖ですね(by右京さん)」(笑)
そもそも「悪魔の証明」とは、
「ある事実・現象が『全くない(なかった)』」というような、それを証明することが非常に困難な命題を証明すること。例えば「アイルランドに蛇はいる」ということを証明するとしたら、アイルランドで蛇を一匹捕まえて来ればよいが、「アイルランドに蛇はいない」ということの証明はアイルランド全土を探査しなくてはならないので非常に困難、事実上不可能であるというような場合、これを悪魔の証明という。
つまり
- やったこと
- 存在していること
を証明することは簡単だけど、実際にやったのであれば、何かしらの痕跡が残るわけで、何かが存在していることも、その存在しているものを連れてくる・持って来れば存在の証明は簡単ですね。
でも
- やってないこと
- 存在しないこと
を証明しろと言われたら……
仮に「悪魔」が存在しているなら、「悪魔」を連れて来れば存在の証明は簡単にできる。
でももし「悪魔」が存在していないことを証明しろと言われたら、
んー、まず自分の周りには存在していない、部屋にも家にも、職場にも、なんなら友人の家にもいないということまでは、まぁ確認できる。
でも、もしかしたらルーマニアにいるかもしれない、(それはドラキュラか)と言われたらルーマニア全土をくまなく探さなきゃいけない?
ヒマラヤとかアルプス山脈の洞窟にいるかもしれないし、悪魔だから、もしかしたら海の底とかどこかの地底とかにいるかもしれないから探してきてってなったら……
いやいや無理でしょ!
そもそもないものをないと証明するのはどーやるんじゃいってことですね。
マンガとか映画だと悪魔いっぱい出てくるんですけどね〜。
タナカさんが大好きですっ( ̄∇ ̄)
存在しないものの例えとして「悪魔」を使ったのであれば、別に「天使」でも「幽霊」でも、なんなら「妖怪」とか「人魚」とかでもいいような気がしますが。
なんてことを思ったら、
- 『新約聖書』にあるサタンがイエスを試した逸話からきているという説もあれば、
- 中世ヨーロッパで土地所有権帰属の証明が困難なことを古代ローマ法に例えた比喩だとか、
- 中世の宗教劇で、魂を奪った悪魔に対して聖人などが論争を仕掛け、悪魔が魂の所有権を証明できずに退散するというものがあったからという説とか
まぁなんか色々あってややこしいですね!
まぁ逸話?由来?にちょろっと悪魔が絡んでるので「悪魔の証明」ってなったんですかね。よくわかんないですけど。
それになんとなく「悪魔」の方がかっこいいし!
対象が「悪魔」だと話が壮大すぎるけど、実生活でも大なり小なり「悪魔の証明」に近いことはありますね。
会社にいた頃、上司から
「あれやっといてくれた?」
と突然聞いてもないことをふられ、
「(え、なんのこと?)聞いてませんけど。」
と言っても当然そんなことは言ってくる方は(都合よく)忘れている。
「いや、ちゃんと頼んだよ。なんでやってないの!」
みたく理不尽に責められ、結局そっちの仕事を優先させられ、自分の仕事は後回しに。で残業になる……
(しかも上司の仕事は大して急ぎでもなかったりする)
なんてことよくありますよね。
メールやメモではなく口頭だったら、ていうかそもそも頼まれてもないこと聞いてもないことを証明することは難しい( ̄へ ̄|||)
逆に聞いてたことと違ったりなんてこともある。
そんな時は都合よく、
「そんなことは言ってない」
と言われる。
そんな時は心の底から、毎回のやり取りを全部ボイスレコーダーに録音しといてやろうか!!とか思ったりしましたね。
そう思うとやっぱり「天使」よりも、間違いなく「悪魔」ですね!
何か理不尽なこと言われたら、
「それって悪魔の証明ですか?」
とか切り返してみようかな( ̄▼ ̄)
といってもフリーランスになって理不尽な上司もいないので、あんまりそんなこともなくなりましたけど。
(0にはならないけどね〜)